新年あけましておめでとうございます。
今年こそは前向きなことばかりをここに書いていこうと思っています! 私は基本的にネガティヴな思考にとらわれた人間で、それはやっぱりこれまでの人生の積み重ねの結果「世の中ろくなもんじゃない」という意識がしみついているからだと思っていたんですが、いやいやそれは、そういうネガティヴな思考が態度や行動にあらわれて、その結果自分の人生や周囲にポジティヴなことが寄り付かず、「ロクなことがない」というふうになっているんじゃないか、と。
私がここでいつも取り上げて文句言ってる政治家の不祥事とかも、「ゴミ(こういう言葉を使う時点でもうダメなわけか)しかいねえな!もう日本は終わってる!」ととらえるのではなく、「ヒドイ政治家がヒドイことやってることが、とりあえず発覚してよかった。これでまた政治は浄化に近づくかもしれない」というふうにとらえれば、ポジティヴに変換できるわけだ。なかなかそうはいかないけど。
トランプみたいなのがアメリカ大統領になっちゃったのも、「レイシストでファシストでウソツキなサイテーな奴が大統領に!ヤバい!」ではなく、なにも考えておらず決まったポリシーというものをもたない幼稚な人間がアメリカ大統領になったことによって、これまでと違ったなにかプラスの影響が出ないとも言い切れない、と考えるべきなのかも。奴はなにかレガシーを残したいと思っているはずだから、日本政府が「拉致被害者を取り戻してくれれば日本人はそれをレガシーととらえます。最大の賛辞が送られますよ。寄付もいっぱい集まるでしょう」と持ち上げてやれば、今度こそ本気になって金正恩に「なあ、拉致被害者返せ」と働きかけるかもしれない。そのようにしてうまくおだてて国益のために利用するというのを日本政府は考えてほしいものです。そういう作戦は相手がアホだからこそ通用するのであって、するとトランプが大統領になったのは好機とも考えることができるわけか。アメリカのIT企業なんかはさっそくそれやってますもんね。私が従業員なら自分の会社の経営者が権力者にゴマすってヘーコラする姿をみたら嫌になるけど、ソフトバンクの孫さんはじめ、賢い経営者ならそうするんでしょうね。
それはともかく、できるだけネガティヴな悪口や文句はここに書かないようにする、ってのを今年の目標のひとつとしたい。できるかなあ。いやそこで「できるかなあ」などと疑うからいけない。絶対に達成するという気持ちが大事なんでしょうね。まあそれでも悪いことは悪いと言わなくてはならないし、つまらない音楽にはつまらないと言わなくてはならないのは当然なので、そこはかわらずやっていきたい。
MANDRAGORA(PER)「WAVES OF STEEL」
まずは、新年イッパツ目にふさわしい高品質メタルから! ペルーのヘヴィメタルバンド、MANDRAGORAの唯一の(?)アルバム。2017年作!
ヴォーカルは「Natthammer」と名乗る女性で、このバンドを脱退後その名義のバンドをやっているらしい。ヒステリックな高音でスクリームするタイプで、たまに音程が危ないと感じるところもなくはないものの、じつにカッコいい。カッコよければそれでいいのです。
そしてそのヴォーカルが聴かせる歌メロがほんと素晴らしい。勇壮かつキャッチー。そこにメロディアスなリフやツイン・リードがハモるギターが絡んでくる。劇的イントロに続く↓この2曲目を聴いてもうひっくり返っちゃった。なにこれスゴイ。
こんなスゴイのをいままで知らなかったとは。だって中古CDが全然出回ってないんだもん。ヴォーカルのNatthammerさんがその後出してるアルバムのCDも自主制作だったらしく入手困難。Amazonではデジタルでなら聴けるのか。でもCDが欲しいなあ。ひさしぶりに、あっちこっち探し回ってでも手に入れたいという欲求を掻き立てられました! いわゆるNWOTHMや80年代ジャーマン・メタルなんかが好きなら絶対に聴かなければ損。
おススメ度・・・★★★★☆
METALLICA「HERO OF THE DAY」
言わずと知れた世界的ヘヴィメタルバンド、METALLICAが1996年に発表したアルバム「LOAD」からのシングル。
私にとってMETALLICAは3作目までなので、[LOAD」はほとんど聴き込んでないし好きじゃないので表題曲はどうでも。もうどんな曲か忘れちゃったくらい久しぶりに聴くと、ほんと退屈な曲だな~としか。
実はこのシングルは聴いてなくて、今回は安く買ったCDの山にこれが紛れてて、MOTORHEADのカバーが入ってるし聴いてみる気になったのです。このカバーはのちに出た「GARAGE INC.」アルバムに入ってるらしいですが私は聴いてないので。
「Stone Dead Forever」「Damage Case」「Too Late Too Late」という、ある意味ではマニアックともいえる選曲は当時のMETALLICAのファン層にはどう評価されたのか私は知りませんが、最高にクールな原曲に、余計なものは足さずにカバーしてくれてるんだからカッコいいのは当然というもの。オリジナルようなウルササやダーティさは希薄だから、そこは「やっぱりあの3人のサウンドじゃないとなあ」と思っちゃうけど。しかしカバー曲がカッコイイだけに表題曲の退屈さが際立っちゃう気がするから、やっぱりカバーってのは安易にやるもんじゃないなと思いますねえ。
おススメ度・・・★★★
DARK NOVA「SIVILLA」
ギリシャのプログレッシヴ・パワーメタルバンド、DARK NOVAの3作目。2005年作。
ジャケットをみてデスメタル系だと思い込んで購入。裏側にメンバーの写真があって、5人のうちふたりは女性、みんな陰鬱な表情で写っている。この女性がデス声で吠えたりするのかな、と思っていたら全然違った。シンフォニックかつプログレッシヴな風味のパワーメタル。陰鬱な音像なのは間違ってなかったけど、この音楽性でこのジャケ絵はいろいろ損している気が。デスメタルっぽすぎてそれが嫌いな人は敬遠するでしょ。
女性はベースとキーボードで、歌うのははジメっとした暗~い男性ヴォーカル。アンドレ・マトスみたいなハイトーンを駆使するけれど、とにかくジメっとしている。このへんは私好み・・・なんだけど、歌メロはものすごく平板で、最後まで聴き終わると「同じような曲ばっかりだったなあ~」という気に。リフもどの曲も同じようにリズムを刻んでいるだけでメロディアスじゃないし。無駄に長い曲はないというのは好印象ながら、同じような曲ばかりだからやけに長い曲に感じちゃう。
おススメ度・・・★★★