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今週聴いたもの:2023年1月19日~1月25日

今日は「10年に一度レベルの最強寒波」到来ということで、ニュースなどはその話題ばかりになりましたね。

すると、一つ覚えのような「本日の新型コロナウィルスの感染状況は・・・」とかいうのをきかずに済んだりする。つまり、マスコミの奴らも「コロナの話題よりもこっちのが注目度が高い、数字が取れる」っていう話題がありさえすれば、いちいち「前日の同じ曜日にくらべて増えたのは〇〇日連続」とかいうくだらないことこの上ないカウントをやめてくれるってことなのかな。それがしばらく続いてくれれば、国民もちょっと具合が悪いくらいで検査したりするのをやめて、検査が減れば「新規感染者数」も減るだろうから、その流れが大きくなれば、ようやくコロナが忘れ去られてくれるか。

もうコロナはそれ単体では人が死ぬことはほとんどないっていうくらいの危険度になっていて、みんながコロナを過剰に恐れることをやめてしまえば「コロナ禍」なんてすぐに終わるのに、マスコミや「専門家」はまだまだ恐怖を煽ることをやめない。昨日はテレビで政府の分科会の会長が「コロナの扱いをどうするかは、死をどれくらい受け入れるかという価値観の問題」とかぬかしているのを見ましたが、いやいやいや、コロナ単体ではもうほとんど人は死んでないし、コロナよりも人をいっぱい殺してる感染症や病気なんかほかにいくらもあるだろ。そっちは大騒ぎしないで「死を受け入れ」てるのに、コロナだけ特別扱いする理由ある? 肺炎球菌で騒いでもカネにならないけどコロナならカネになる、っていうだけなんだろ。コロナで苦しめられて自殺する人の死はなんとも思わないくせに、いかにも国を憂いてるみたいなしたり顔でモノを言われるとほんとムカついてくる。

まあこういう「専門家」はその「専門」からの見地でモノを言うわけだから仕方がないんだろうけど、そこで政治がいろんな「専門家」の話を聞いたうえで、どうすれば国民にとっていちばんいいのかを決断しなきゃならないわけで、そうであるなら政治は「『専門家』は『コロナは怖いんです!』と言い張っているが、もうコロナを根絶するのは不可能なんだし、国を滅ぼさないためには受け入れるしかない」としてコロナを5類に落として国民生活を正常化させる方向にもっていくべき。そういう決断を批判を恐れず迅速にバシバシやってくれるような政治家がいないってのが日本の不幸。なんでこんなにやること遅いんだろうね。

先日は拉致被害者の地村さんが岸田と面会、そこで岸田は安倍のときからずっとお決まりの「あらゆるチャンスをものにするべく努力を続けていきたい」というセリフを吐いたらしい。よく恥ずかしくなくそんな同じことを繰り返せるもんだとガクゼンとする。コロナにしろ少子化にしろ拉致問題にしろ、とにかくやることなすこと遅い、っていうか全部口だけ。「やります」「やってます」詐欺。どんだけノンキなんだ。やる気がない、もしくは能力がないなら頼むからいますぐ辞めてほしい。

工藤あやの「洗ひ髪」

デビューから10年目を迎えた山形県出身の演歌歌手、工藤あやのの8枚目のシングル。

Amazon.co.jp 洗ひ髪

前作「白糸恋情話」に続き、文学的香りのただよう哀愁のドラマティック演歌。作曲も前作と同じく師匠である弦哲也先生!

これは・・・カッコよすぎる。美しすぎるPVも素晴らしいし、胸を締めつけられるような哀しみとキャッチーさが同居したメロディもさすが弦哲也先生、まさに神、と平伏すしかない。そしてそれをさらに魅力的にしてるのはしっとりとした湿り気をおびた歌唱。その魅力は、もはや同年代の歌手たちを圧倒的な差で置いてけぼりにした感がありますね。

カップリングの「加賀友禅燈ろう流し」は、水森かおりの曲でもよさそうなご当地ソング的風味の、さわやかな哀愁をふくんだ曲で、そちらも弦哲也先生っぽさが全開ですね。工藤あやのは2曲で味わいの異なる歌唱を聴かせてくれていて、このへんの歌唱の幅の広さは10年の積みかさねの賜物なんでしょう。

チャート的にもかなり健闘しているようですね。まあこんだけカッコいい曲が売れないならそれはレーベル側が無能か聴き手に聴く耳がないんだろ、っていう話で、これはもう売れなきゃおかしい。「白糸恋情話」と「洗ひ髪」を聴いてると、歌唱もヴィジュアルもその美しさは「山形のひだまり娘」というキャッチフレーズはもはや似つかわしくないっていう気もしてくる。

ひだまり娘的なほんわか歌唱も好きだけど個人的にはこの路線を続けてほしいな。大ヒットをお祈りします!

おススメ度・・・★★★★☆

FUNERARY BELL「THE COVEN」

フィンランドのブラック・メタルバンド、FUNERARY BELLの3作目(?)。2011年作。

Amazon.co.jp The Coven

メンバーの名前が「Templar of the Seven Suns」「Invoker of the Shadows」「Caller of Sepulchral Doom」。凶悪なプリミティヴ・ブラックメタルを予想して聴いたら違った。よくわりがちな「ブラストビート+トレモロリフ+デス声」っていうのじゃなくて、どんよりしたサウンドのなかにメランコリックなリフも聴かせてくれたりする、なかなか幅の広い音楽性のブラックメタルでした。

どうしようもない絶望感をたたえながらもキャッチーなリフはブラックメタルというよりはドゥーム寄り。たまにファストになるとAUTOPSYっぽい感じのスラッシュ寄りのデスメタル風味にもなったりする。そんななかでず~っとマイペースに唸り続けるヴォーカルは一本調子だし、ドラムスはたまに不安定になったりするものの、リフがキャッチーでカッコいいので最後まで聴ける。ギターソロがないのは意識的にやってるのかわからないけど、「ここでギターが哭いてくれれば!」みたいな物足りなさというか詰めの甘さが惜しい気がするなあ。どこまでもどんよりしたのがやりたいんだろうから仕方がないのかな。

おススメ度・・・★★★☆

ARK STORM「NO BOUNDARIES」

日本の超絶速弾きギタリスト、太田カツが率いるネオクラシカルメタルバンド、ARK STORMの1st。2002年作。

Amazon.co.jp No Boundaries

ソロアルバムのほうは耳にしたことがあるがこっちのバンドのほうはひとつも聴く機会がなかった。イングヴェイ・マルムスティーン的ネオクラは決して嫌いではないので、期待して聴きましたが・・・

う~ん、ギタープレイはもはや恐れ入るしかない凄まじさだし、ネオクラメタルとして高品質ではあると思うんだけど、このヴォーカルはこういった流麗さや優美さがウリのネオクラサウンドには合わない気が。「ヴォーカルが・・・」っていう話はいろんなところで言われていたようですが、別に音痴であるとかいうわけではないけどちょっと良くない意味で個性的すぎる。歌うのがスラッシュ・メタルなら魅力的かもしれない。やけにヴォーカルが奥に引っ込んだミックスにも問題があるのかも。

曲や演奏はカッコいいので、ヴォーカルが気にならなければ、そして「イングヴェイみたい」っていうことを気にしないでフラットな気持ちで聴けるなら、素晴らしい作品と言えるでしょう。なにしろギターは溜息しか出ないくらいスゴイし。

おススメ度・・・★★★☆

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