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今週聴いたもの:2024年9月26日~10月2日(「宇宙戦艦ヤマト」、BONFIRE、MADDER MORTEM)

ARCH ENEMYのニュー・アルバムが2025年3月に出る予定だそうですよ。タイトルは「BLOOD DYNASTY」。

amass アーチ・エネミー 新アルバム『Blood Dynasty』を2025年3月発売

だいぶ先の話だな。先行して公開された、1曲目に入るらしい「Dream Stealer」については以前にも紹介して「これなら新作は期待できるかも!」と書きましたが、

 

個人的には「WAR ETERNAL」以降の作品は「イイんだけど繰り返し聴くような気にはならないなあ」ってくらいのものばっかりで、出るたびにここに「イマイチ」と書いて熱心なファンの方々の不興を買っている。AMON AMARTHなんかもそうだけど、聴けば聴くほど「デス声+アグレッション+泣きのメロディ」というフォーマットの限界を感じるんですよねえ。もういい加減にデス声にこだわるのをやめたらどうか。ていうかアリッサのデス声が(スゴイと感嘆させられるが)私にはウルサくて耳障りなのでそう感じるだけかも。デス声にもいろいろありますからねえ。私はアリッサのはダメ。

そんな文句も言えないくらいの素晴らしい楽曲があれば(初期~アンジェラ・ゴソウ期はそういう作品がゴマンとあった)いいですけどね、はたして新作はどうなのか。期待して待つことにしましょう。

V.A.「宇宙戦艦ヤマト SONG COLLECTION」

SFアニメの金字塔「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの主題歌や挿入歌をあつめたアルバム。1995年。

Amazon.co.jp 「宇宙戦艦ヤマト」ソング・コレクション

「宇宙戦艦ヤマト」シリーズは幼いときに「無印」のテレビシリーズをみて、「さらば宇宙戦艦ヤマト」とか「ヤマトよ永遠に」とかの劇場版はテレビ放映をみたことがある、でもそれ以降はよく知らない、っていうくらいなんですが、「無限にひろがる大宇宙」「地球か...なにもかも皆懐かしい」というセリフとか、白色彗星帝国のカッコよさ(私はたぶんこれでパイプオルガンという楽器を初めて知った)とか、その支配者のズォーダー大帝のヘンな髪型とかが子ども心に強烈な印象を植え付けてくれました。

そんなふうにとくによく知っているわけでもないこのアニメシリーズに惹かれるのは、やっぱりその音楽の素晴らしさゆえ。ささきいさお&ロイヤル・ナイツによる主題歌はアニメソング史上最高傑作のひとつといって異論は出ないでしょう。

で、このアルバムはいままで聴いたことなかったんですが、特徴的なのは、布施明が歌った「愛よその日まで」をささきいさおが歌ってたり、岩崎宏美の「銀河伝説」(オリジナルは布施明で岩崎はカバー、というのが正しい?)や「愛の生命」を堀江美都子が歌っていたりするところ。

このへんは権利関係でこうなったらしく詳細は知らないけれど、どちらもオリジナルとは違った魅力があって素晴らしい。ささきいさおの「愛よその日まで」はちょっと似合わないというか布施のほうが合ってる気がするかな。

それから「さすがだ」と唸ったのは、島倉千代子の「サーシャわが愛」。これはテレビシリーズの「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」の挿入歌だそうだが、私はそれを見てない。でも聴いたことがある、っていうくらいだったんですが、あらためて聴くと宇宙的な包容力をもつ母性を感じさせるスゴイ歌唱。この味を出せる人は空前絶後じゃないかな。

 

「テレサよ永遠に」や「真赤なスカーフ」も最高だし、アニメを知らなくてもめちゃめちゃ楽しめるアルバム!ほかのサントラもチェックしたい!

 

おススメ度・・・★★★★☆

BONFIRE「DON'T TOUCH THE LIGHT+FIREWORKS」

ドイツのハードロックバンド、BONFIREの1986年1stと1987年2ndをカップリングした作品。

Amazon.co.jp Don't Touch The Light/Fireworks

これは両方とも当時レンタルで聴いて猛烈に気に入ってカセットテープで聴きまくっていた名作。先日これの中古CDを偶然みつけて、そういえばカセットテープはもうなくなってしまってしばらく聴いてないし音源をもっておきたい、と思って購入。

今も活動しているらしいけれど最近の作品はまったく知らない。なのでひょっとして近作はもっとスゴイのかもしれませんが、このバンドは1stと2nd(とくに1st)さえ持っておけばあとはいいんじゃないか、って言いたいくらい、ほんととんでもない名盤。エッジが利いていつつも猛烈にキャッチーで適度にポップで湿り気もあるという奇跡的なバランスの楽曲揃い。

 

↑これは1stの曲。北欧のメロハーみたいな雰囲気。2ndはこれよりもアメリカナイズされるというか、多少ゴージャスな感じのサウンドに変化するので、個人的には1stのほうが好きなんですけど、どちらも曲がイイことには変わりがない。単体でならわりと入手は容易みたいなので、見つけたら絶対に買っていただきたい名作!

おススメ度・・・★★★★☆

MADDER MORTEM「DESIDERATA」

ノルウェーのゴシック/ドゥームメタルバンド、MADDER MORTEMの4作目。2006年作。

Amazon.co.jp Desiderata

この2024年にも新作を出しているようですね。私は初めて聴くバンド。アーティスティックな趣ながらも不気味でグロテスクなアート・ワークをみて、ドッロドロのドゥームを予想して聴きましたら、

 

べつに上手くもないのになんともいえない味わいのある女性ヴォーカルが歌うゴシックメタル。私の嫌いな、女性クリーン声+男のデス声、っていうありきたりな奴だったら嫌だなあと思いながら聴き進めましたがそういうのはない。ギターのサウンドなどはわりとモダンな風味もありつつ、曲によってはレトロでサイケデリックな感じのものもあったり、なかなかユニークな作品になっています・・・

が、せっかく印象的な女性ヴォーカルを擁しているんだから、それを活かした胸に迫ってくるような歌メロの曲があればよかったのになあ、というのが正直なところ。ラストの曲はドゥーミーでけっこう気に入っちゃったんですけど、それ以外は・・・。ヴーカルは魅力的なだけに曲のイマイチさが惜しい。

おススメ度・・・★★★☆

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