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今週聴いたもの:2022年12月29日~2023年1月4日

東京のいわゆる「高級ホテル」で、「ノーマスク」を理由にルームキーの返却を求められ追い出された、として弁護士さんがホテルを提訴したというニュースをみました。

「ルームキーを返してください」高級ホテルの支配人は、ノーマスク客の宿泊を断った? 法律は宿泊拒否を認めておらず、約款にも記載なし 納得できない客は提訴

2~3年前の古い記事かよ、と思ったらつい数か月前の話でビックリした。まだこんなことやってるのか。心底呆れた。というのはもちろんマスクを強要するホテル側の対応に対して、です。

まあ記事では状況がよくわからないので、ひょっとして支配人からすると「たちの悪いクレーマー」と映ったのかもしれない。しかしホテルなんぞやってればその程度の困った客はいくらでも来るはずで、そういう客にこんな程度の対応しかできないでなにが「高級ホテル」だよ、というのが率直な感想。こんなにこじれたのはただ単にホテル側に無能しかいなかったというだけでは?

そうでなかったとしても、レストランでマスクしてないというだけでなにが「ほかのお客様のご迷惑」になるのか。みんな酒飲んでベラベラしゃべってるんだろ。記事のコメントには「ビュッフェで料理とるんならそのときはマスクしないと」なんていうのがたくさんありましたが、ホテルの料理人なんかは料理してるときにマスクなんかしてない(それどころかキッタないヒゲはやして長髪で帽子も被らずにやってるコックも最近は多いでしょ)のに、そっちには違和感を訴えないで、客が料理の目の前にノーマスクで立つだけで騒ぐわけ? あまりにバカバカしい。

こういうことがあるといまだに「ノーマスク!怖い!クラスターになったらどうするんだ!」とか騒ぐ奴が湧いて出てマスクを嫌がる人を批判し、バカバカしいほどの過剰対応をするホテルだの店のほうが擁護されるってのがキモチ悪すぎる。他人のノーマスク怖いとか言いつつ正月には初詣だのに行ってあの超密な人込みのなかで遊び歩いてたんだろうなあ、と思うとその矛盾っぷりはほんと理解不能。

しろって言われたらマスクすりゃあいいだろ、たかがマスクじゃねえか、っていう人も多いでしょうが、そういうのがまさに「奴隷根性」というのでは。政治家がなにをやろうが自分たちに直接のデメリットはないんだからいちいち騒がなくていいじゃん、とかいう能天気な人と同じ。そんなだから日本は斜陽になった。これはおかしいのでは?と考えてそれを口に出すこと自体は批判されるべきものではないし必要なことでしょう。

おそらくホテル側が客のナリを見てナメた対応をして、そしたらその人がじつは弁護士だったもんだからこんなことになった、というところなのでは。すると件のホテルではこういうふうにして理不尽な理由で追い出されたっていうお客はこれまでにもいっぱいいたんだろうなあ、と想像できますね。社会的地位が低そうだったりとかあまり金持ちに見えなかったりしたらすぐに追い出されるんだろうか。マスクに対する対応から企業や人間の差別体質も垣間見ることができる。

こういう差別的対応が批判されないってのは非常に危険なことだと感じます。なにか病気が流行ったとき、その病気の人、病気になった人、その恐れのある(ように感じられる)人を差別するのは仕方のない正当なことなんだ、という空気が怖い。ハンセン病なんかはまさにそうだったし、コロナ初期もそういうのありましたよね。コロナが出ている地域のナンバーのクルマを攻撃したりとか。それから2年以上も経ったのに、ちっともその経験を反省しないんだな。日本人の民度はやっぱり高くない。日本人が「社会的不適合者は生きてる資格なし!社会から抹殺しろ!」っていう国民性であることは司法の現状なんかを見ても明らかで、そういう社会の歪んだところがたまにこういう形で表にあらわれるってことなんでしょう。

それはともかく、法的に宿泊拒否ができるのかどうかは別として、ここはトラブルに対してこんな対応しかできないようなホテルなんだな、ということで、「そんなホテルには行かないようにしよう」という判断につなげることはできるでしょう。とにかく早く、マスクを強要する店や施設が「まだそんなこと言ってんのかアホか」と批判され、「マスク?任意です。具合が悪い人はつけてください」という店や施設が評価される時代になってほしい。

TAKING DAWN 「TIME TO BURN」

USネバダ州出身のヘヴィ・メタルバンド、TAKING DAWNの1st。2010年作。

Amazon.co.jp タイム・トゥ・バーン

この名前になる前は「7TH SON」という名前だったそうで、するとIRON MAIDENの影響下にあるんだろう、と思っちゃう。しかし今作を聴く限り、それらしい雰囲気は希薄。流麗なギターのハモリとかは出てきますが、どちらかというと80~90年代のUSメタルっぽい。

↑この曲を聴いてイッパツで気に入りました。キャッチーな歌メロと分厚いコーラスが耳にこびりつく佳曲が目白押し。USのバンドだけにちょっと湿り気が足りないというのが個人的には不満ではありますが、とにかくいい曲が多い。

この楽曲の充実度はただ事じゃない。メロディックかつストロング、そして適度にアメリカンな風味のメタルが聴きたいという方はぜひ!

おススメ度・・・★★★★

IN VISION「IN VISION」

ロシアのメロディック・デスメタル、IN VISIONの1st。2021年作。

シンセのキラキラ・シュワシュワを効かせた、モダンなメロディック・デスメタル、という形容をすれば適当かな。メタルコアっぽいリフや展開の曲は勘弁してほしいけど、抒情的なメロディもさりげなく挿入してくれて、なかなか悪くない。SENTENCEDあたりの北欧っぽさを感じるところも。

このバンドはギターがイイですねえ。歌メロには印象的なものが少なくてそこはイマイチだけれども、それぞれの曲に聴かせるギターソロが配置されてて、作品全体を引き締めている感じ。そのギターソロ、もっと弾きまくってくれてたらもっといい作品だったかも。5曲目なんかは「あれ?これで終わり?」ってなっちゃう。全体的に曲が短かすぎる気もする。「ここでこうダメ押ししてくれれば・・」ってもどかしくなる。しかし、買って聴く価値のある作品であることは間違いないでしょう!

おススメ度・・・★★★☆

DEMONIC TEMPLE「CHALICE OF NECTAR DARKNESS」

めでたい正月だろうがブラック・メタル聴きます! ポーランドのブラック・メタルバンド、DEMONIC TEMPLEの1st。2017年作。

メンバーはふたりなのかな。コープスメイクを施して凄んでる写真が。プリミティヴなブラックメタルを予想して聴きましたら・・

モッコモコにこもったサウンドなのは予想通りながら、ブラストビート少な目の、曲はわりとわかりやすい、けっこうまっとうなブラック・メタルでした。シンセ(これって人声のコーラスかな?)がバックでフワア~っていうのが神秘性を演出しようとしている。

もっと狂暴でハチャメチャなのを期待してたからちょっと肩透かしを食らった感じ。しかし、ブラストしてウギャア~って言ってるだけのバンドよりもこっちのが聴きごたえはあるかな。

しかし、ヴォーカルは獰猛に吠えたり悲壮な泣き声出してみたり、ドラムスは手数が多くいろいろやってくれたりしているものの、どの曲もあまり変わり映えしないかな~っていうのが正直なところ。雰囲気は悪くないし、マニアにはおススメできるかも。

おススメ度・・・★★★☆

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