元SLAYERのギタリスト、ケリー・キングが5月に発売予定のソロアルバムから「Idle Hands」という曲を公開しました!
おお~まるっきりSLAYERじゃないか。まあジェフ・ハンネマン亡き後はケリー・キングその人こそがSLAYERそのものであると言えたわけだから当たり前か。それに何曲かはSLAYERのアルバム用に書いた曲だそうだし。
ヴォーカルはDEATH ANGELのマーク・オゼグエダか。曲がSLAYERそのものなだけになんかトム・アラヤっぽく聴こえる。わざと寄せて歌っているのかな。
いずれにしても、エクストリームなメタルはもう飽きた、それにSLAYERと同じことやっても意味ねえだろ、とか言って日和ったことやりだしたらどうしよう、とかちょっとだけ思ってた私がバカでした!さすがケリー・キング。こりゃあ期待してもいいんじゃないの~!5月の発売を楽しみに待つことにしましょう!
MORK GRYNING「RETURN FIRE」
スウェーデンのメロディック・ブラックメタルバンド、MORK GRYNINGの2作目。1996年作。バンド名の「O」の上にウムラウトがつくのが正式な表記のようですがめんどうくさいので省略。とかいうと怒られるかな。
このバンドは前に取り上げたことなかったっけ。ジャケといいバンドロゴといいトレモロリフといい、ブラックメタルっぽさを前面に出しているけれど、トータルとしては当時の北欧メロディック・デスの典型スタイルに近い気が。
ヴォーカルがひたすら吠えまくるデス声でキャッチーなフックがない、ってのは当時のほかの北欧メロデスバンドにも多かったから目をつぶるとすると、このバンドなかなかのハイクオリティ。気恥しくなるようなクサいメロディをたまに挿入してくれるギターがいいねえ。しかしそれ以外には耳にこびりつくフックのようなものが少ないから、けっこう同じ曲ばっかりと感じてしまう。古き良きメロデスが好きなら買って損はないかな。
おススメ度・・・★★★☆
SILENTIVM「SUFFERION-HAMARTIA OF PRUDENCE」
フィンランドのゴシック・メタルバンド、SILENTIVMの4作目(?)。2003年作。
Amazon.co.jp Sufferion Hamartia of Prudence
現在も活動?していて、ベテランの域に達しているバンドですが私は聴くの初めて。ヴォーカルは男性と女性がふたりでやるとのことで、「男がデス声で吠えるタイプだったら嫌だなあ」とあまり期待しないで聴きましたが・・・
これは・・・絶望感が支配するどこまでも美しい、正真正銘のゴシック・メタル。男ヴォーカルは基本デス声ではなくちゃんと歌ってる。それが絶妙に上手くないのがまたいい味を出してる。
各曲のあいだにいちいち長~いドラマが挿入されるのは個人的には勘弁してほしいと思ったけれど、これはそのドラマをテーマにしたコンセプト・アルバムというか、ロック・オペラみたいな感じらしいから仕方がない。でもちょっと長くて多すぎるな。曲の中で表現することはできなかったのか。
しかし、ある意味真っ正直な、まじりっけナシのゴシック・メタルで、その美しい音世界に没入できること請け合い。胸を締め付けられるような絶望のメロディがもっとたくさんあったら良かったかな。
ほかのアルバムも聴いてみよう!
おススメ度・・・★★★☆
LOST LIFE「WRECKED HUMAN DEATHCULT」
ドイツのブラック・メタルバンド、LOST LIFEの2作目。2008年作。
Amazon.co.jp Wrecked Human Death Cult
ヤバそうなジャケからいわゆるデプレッシヴ・ブラックメタル的な、相当にイカレたサウンドを期待して購入。聴いてみますと・・・
だいたいにおいて予想したとおりのサウンドでしたが、意外とマトモ。ミドルテンポで鬱なリフをじっくりと聴かせてくれるところがイイね。音質は良くないけれどもいちおう何やってるかわかる音像だし、「全部同じ曲」にならないくらい曲展開はしっかり考えられている印象。ブラック・メタル初心者でもそこそこ聴けるんじゃないでしょうか。その意味では「平凡」とも言えるかな。イカレたプリミティヴさを期待したのにそこまでハチャメチャじゃなくて逆にガッカリしたくらい。ラストの10分の大曲はなかなか!
おススメ度・・・★★★