KK’S PRIESTが「BLOODSTOCK OPEN AIR METAL FESTIVAL 2023」でのパフォーマンスをYOU TUBEにてフルで公開してます。観たい、観ようと思いつつ時間がなく(音だけならクルマの運転中や作業中でもイケますけどね、映像作品はまとまった時間がないとなかなか難しいからどうしても後回しになる)、いまさらようやく観ることができました。
いやあこれはイイですね。来日してくれたら私も観に行きたい!と思わされる。なにがいいって、KK'S PRIESTの曲がJUDAS PRIESTの名曲に決して負けてないというところ。長くやってるバンドとか、昔大ヒットした曲を持ってるバンドだと、全盛期の曲をやらないとお話にならないっていうふうになることが多いけれど、KKの場合は決して昔書いた名曲だのみになってない。イギリスのファンはどうなのか知りませんけどね、少なくとも私はそう感じる。
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それに(あまり言いたくないけど)今のJUDAS PRIESTだったら「ロブのフェイクばかりの歌を聴かされるのはつらいなあ」とかいう心配をしなきゃならないところを、リッパーの場合はそんなふうに気をもむ必要がない。その意味でJUDASとKK、どっちのショウを観たいかと言われれば断然KKのほう!「Victim Of Changes」での歌唱はほんとすさまじい。ぜひ生で聴きたい!
津吹みゆ「会津なみだ橋」
福島県出身の演歌歌手、津吹みゆの13枚目のシングル。
私のようなオッサンは「なみだばし」と言われたら「あしたのジョー」に出てきた「泪橋」しか思い浮かばないけれど、福島の会津若松市に「涙橋」というのがあるらしい。歴史的にいろいろいわくがある橋だそう。その橋で別れた相手を待ち続ける女性のこころを歌うせつない曲。会津を舞台にした曲といえばデビュー曲「会津・山の神」もそうでしたが今回の曲はそれとはまったくタイプが違いますね。
曲自体はオーセンティックな哀愁演歌でとくにビックリするようなところはないと感じるけど、冒頭の「会津なみだ橋・・・」というフレーズが印象的でそこから引き込まれて最後までもっていかれる。そうなってしまうのはやっぱり歌声が魅力的だからでしょう。たとえ曲がそれほどでもなかったとしてもその歌唱の魅力だけで引きまれちゃうっていうふうになる歌手はそう多くない!
この「直球ボイス」のパワーをもってしてそろそろ大ヒット曲を出してドーンと突き抜けてほしい!
おススメ度・・・★★★★
THUNDERWARRIOR「THUNDERWARRIOR」
日本のヘヴィ・メタルバンド、THUNDERWARRIORの1st。2023年作。
YOU TUBEで動画を偶然みて興味をもって、「漢による漢のための漢のメタルバンド」というキャッチフレーズにも惹かれCDを購入!
ウド・ダークシュナイダーもしくは日本のHELLHOUNDのCrossfireを彷彿とさせる金切り声で高音域を聴かせるヴォーカルは好き嫌いが分かれるかもしれない(低音域の歌唱は適度にダーティでカッコいい)。でも、正統的「漢」メタルが聴きてえ!というマニアの欲求は必ず満たしてくれるであろう、どこを切っても「ヘヴィ・メタル」そのものなサウンドはどこまでもカッコよかった!
金切り声のヴォーカルと男臭いコーラス、小細工なしの王道的な曲展開・・・と、そのサウンドを形容するとすれば「よりパワーメタル寄りのACCEPT」っていうのが最適かも。これは私が嫌いなはずがない! 個人的には1曲目のスピードナンバー「Fight For Your Pride」、哀愁のツイン・リード(ギタリストはadditional musicianとクレジットされている。正式メンバーはいないのか。)がステキな「The Wild Bunch」、ANTHEMみたいな雰囲気の「Metalblader」、聴きながら「We Are THUNDERWARRIOR!」と叫ばずにはおれないキャッチーかつ勇壮な「ThunderWarrior」あたりが好きになりました!
低音が前に出すぎてギターや声が引っ込んで聴こえるミックスになっているのがちょっと気になりましたが、これは真のメタルマニアなら買っておくべき素晴らしいアルバム! こういうのが爆売れする世の中になってほしい!
おススメ度・・・★★★★☆
TURISAS「BATTLE METAL」
フィンランドのヴァイキング/フォークメタル・バンド、TURISASの1st。2004年作。
このアルバムは前に聴いたことがあったものの、猛烈に退屈でCDラックに放り投げてそのまま眠らせていました。先日CDを売却したのでそのついでに聴きなおしました。
う~ん、このバンド、巷ではけっこう評価が高かったように記憶してるんですけど、私は何度聴いてもエキサイトできるところが発見できない。久しぶりに聴いてもその印象はまったく変わらない。SABATONにフォーク要素を足したようなスタイルで、悪いところもSABATONと同じ。歌メロがつまらないからドラマ性が感じられないし感動も呼び起こされない。とってつけたようなフォーク要素も大嫌い。そんなのいらないからメタルらしいダイナミズムをちゃんと感じさせてほしい。現在は活動してないんだろうか。してなくてもいっこうにかまわない。
おススメ度・・・★★