本ページのリンクには広告が含まれています 思い出の名盤・名曲 演歌・歌謡曲 訃報

冠二郎さんが死去。年明け早々に訃報の連続でとても悲しい。

元日に能登の大地震、2日には羽田空港で大事故・・・と、2024年は年明け早々からショッキングな出来事が連続。被害にあわれた方々にはああらためて心よりお見舞い申し上げます。

そして歌謡界においても激震が続いている。年末に八代亜紀さんが急逝 →今週聴いたもの:2024年1月4日~1月10日(八代亜紀、EMBRACE OF SOULS、MYTHOLOGOCAL DARK TOWERS)

そして11日には「旅の終わりに」などのヒット曲で知られる演歌歌手、冠二郎さんが元日になくなっていたとの報道が出ました。

 

ええ・・・・・。ここ数年はいろいろ病気もあって体調が悪いという話はきいていたが・・・。つい数年前に結婚したばかりじゃないか。あまりに突然すぎる。冠さんが72歳ではじめて結婚した(しかも31歳も下の人)ってのをきいて、「頑張れば俺もまだ可能性ある!?」と希望をもらった未婚中年男性も多かったのでは。まあそれは冠さんだからであってたとえば私のようなクズでは今さらムリってのは言うまでもないですが、31歳下っていったら私の場合は女子大生と結婚するようなもんですからね。素直に「スゴイ」と思いましたね。

それはともかく、今回は私の好きな冠二郎作品をふりかえることで追悼の記事としたいと思います。

「炎」に衝撃を受けた!

冠さんの最大のヒットと言えばやっぱり1977年の「旅の終わりに」ですね。なんと70万枚も売れたらしいですね。テレビドラマの劇中歌として制作された曲。

 

私は1977年当時小学校低学年でしたからドラマはまったく覚えてないし、曲は聴いたことあったけど大人になって聴きなおすまではほとんど忘れていたっていうくらいでしたから思い入れはとくにない。あまりに辛すぎる、人生の悲哀を表現した歌詞とメロディは大人になってから聴くと非常に味わい深いものがありますけどね。ガキの時はそんなことわからなかった。

「旅の終わりに」ももちろん素晴らしいけれど、個人的には、っていうか一般的にも冠さんと言えば「アクション演歌」とも呼ぶべきパワフルで勇壮な演歌のイメージでしょう。1992年に出た「炎」を聴いたときの衝撃はすさまじかった。

冠さんの有名な決めセリフ(?)になった「セイヤ!」、聴き手に元気をあたえずにはおれない勇壮な歌メロ、「アイアイアイライク演歌~」という超キャッチーなサビ、明るく雄々しい歌唱・・・となにからなにまで完璧な曲。大学生だった私はこれを聴いて「なんだこれは!これが演歌?FLAME,FLAME,FLAME!!ってなんだよ。新しすぎる!」とブッ飛ばされた。

私もまだ若かったから仲間とカラオケに行くこともよくあって、この曲は私のレパートリーのひとつになり、さんざん歌いました。まるでアニメソングのような高揚感。これはもう大傑作。音源を持ってない人はいますぐ買うべし。

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↑冠二郎さんを未体験ならこの2枚組が選曲のバランスが優れていてお得かも。

「ムサシ」も永遠の名曲!

「炎」のアクション演歌路線がウケて、翌1993年に出た同じタイプの曲が「ムサシ」。

「ムサシ」とはもちろんあの剣豪の宮本武蔵。イントロからして勇壮かつドラマティック。

これも当然、当時の私のカラオケのレパートリーに。いちど聴けば絶対に忘れられない超キャッチーな歌メロが素晴らしい。

そして「剱にひとすじ 命をかけて・・・」と無敗の剣豪・宮本武蔵の生きざまをえがく歌詞もひたすらカッコいい。当時の私は「宮本武蔵」と言われても「巌流島で佐々木小次郎と決闘した二刀流の剣術士」っていうくらいの認識しかなくてよく知らなかったのですが、この曲を聴いたのがきっかけで興味をもち吉川英治の「宮本武蔵」を読破。そのあまりの面白さに吉川英治文学に一時期どっぷりハマったのも若き日のいい思い出。ひとつの素晴らしい曲に出会ったのをきっかけとしてめちゃめちゃ面白い本に出会えたりして、そこから自分の世界がひろがっていくこともある。そういうふうに極端な話聴き手の人生を変えたりする力をもっているのが「名曲」というものなんですな。

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1998年に出た「バイキング」も大好き!まるっきりアニソンの世界。最高だね。

 

オーセンティックなタイプの曲も素晴らしい

ということで、冠さんの曲で私がもっとも好きなのは「炎」「ムサシ」などのパワフル演歌なんですが、オーセンティックな演歌タイプの曲にも素晴らしい曲がたくさん。そのへんで私が思い浮かべる曲といえば、

たとえば「ほろよい酔虎伝」とか。

居酒屋「酔虎伝」とタイアップした「酔虎伝」シリーズはほかに「ブラボー酔虎伝」「浪花酔虎伝」などがありますね。どれもキャッチーでいい曲。

 

ほか「ぬくもり」とか「これでいいんだよ」とか、「まごころ」などもいい曲ですねえ。私はジメジメとした湿った歌声が好きで、冠さんはそういうタイプではないと思うんですけど、雄々しくてパワフルで、かなしい曲であってもどこか明るい希望を感じさせるその歌唱は唯一無二だったと感じますね。絶望というものを感じさせない。

今後冠さんの音源を聴いたことないものも含めチェックしなおして、また「こりゃあカッコいい!」っていうのがあったら記事にしてみましょう!

 

素晴らしい歌唱をたくさん聴かせてくれたことに感謝。心よりお悔やみ申し上げます。

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