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今週聴いたもの:2023年8月24日~8月30日(BATTLEROAR、MORTUARY(FRA)、DETERIORATE)

政府と東京電力が福島第一原発の「処理水」の海洋放出を地元漁業者の反対を無視して開始。

政府と東電は「関係者の理解なしにはいかなる処分もしない」と地元漁業者と約束をしていた。それについて問われた西村経産相は、「今の時点で国は約束を果たし続けている。破られてはいないと理解している」と述べたそうですよ。つまり、漁業関係者からは「理解」は得られた、ということか。反対されてるのに?「同意」ではなく「理解」と言っているところがじつに姑息というか卑怯。最初から放出は不可避で既定路線だったんだからそんな約束はしなければいいのに。「あなたがた反対してるけど事情は説明してあげたんだからそこはわかったでしょ?流さなきゃしょうがないんだから。じゃ、流すねえ~」というのはいかにも不誠実じゃないか。詐欺集団自民党に「誠実」などという概念は存在しないのは承知しているが、同意は得られなかったけど「理解」してもらえた(?)、だから約束は破られてない、ってのはいかにも自民党らしいロジックだなあ、と。さすが自民党。特殊詐欺集団など自民党に比べればカワイイもんだ。安倍の狂気の迷言「募ったが募集はしていない」を彷彿とさせる。

西村は「まだこれは途中だから」みたいなことも言ってましたね。しかし「理解を得られない限り処分しない」と言いつつもいざ流したら漁業者は「なにしてんだ!」ってなってるわけだから「理解」は得られてないんだし、どう考えても「約束を破った」ことにしかならない。それなのに「いやまだ途中」で済むんなら、いかなる約束も守らなくて大丈夫にならないか。自民党が何十年にもわたって選挙の時の「公約」、つまり選挙民との約束を果たしてないのも、「果たしてない」というだけで「破った」わけではないからOK、ということになっちゃう。

いずれにしろこいつらの「約束」なんてのはその程度のもの。奴らにかかれば、議員定数の削減や拉致問題など国民に「やります」と「約束」したものをやらないのも「まだやらないだけです!」という言い訳ですべて済んでしまう。民間企業で期限も切らずに「やりま~す」だけで済まそうとする経営者がいたら「無能」の烙印を押されてすぐにクビになるのは必定のはずだが、国家を経営するという企業経営とは段違いに責任の重い仕事を担ってる奴らは「やりま~す」だけで済んじゃうという不思議。それはすべて我々国民が自民党という「やるやる詐欺」集団に投票しちゃうせい。自民党の支持率はまだ3割もあるそうでほんと信じられない。ウソと犯罪まみれの集団の政権が「ほかよりましそうだから」とかいう理由で支持される絶望の国。こいつらよりもサイテーな政権なんてありえないと思うが。

日本政府が国民に心から信頼されている存在であったなら、「風評被害」はありえないし、漁業関係者も心配はしないでしょう。信頼されてれば「政府が大丈夫って言ってるんだから大丈夫に決まってる」って(少なくとも日本国民は)なるでしょうからね。しかしそうじゃないから少なくない国民が「大丈夫か?」と心配しちゃう。だから風評被害もうまれる。マイナンバーカードの問題もそうでしょう。それについてミスが多発して国民が不安がる状況について「少しくらいのミスは仕方がない。完璧を求めすぎ」とか言ってた自称「有識者」もいたけど、そういう問題じゃないんだよなあ。政府が信頼できないからみんな不安になって騒ぐんだから。

BATTLEROAR「BLOOD OF LEGENDS」

ギリシャのエピック・メタルバンド、BATTLEROARの4作目。2014年作。

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このバンドは記事にしてなかったっけ。ジャケ絵は毎度毎度こんな感じのヴァイキング・メタル風のもので、基本的にはその絵から想像されるとおりのエピカルなサウンドながら、こけおどし的に余計なものを入れることなくどこまでも正統的なメタルで、そのなかにエピック風味をまぶすというスタイル。このアルバムは未聴でしたが・・・

この作品もエピカルな正統的ヘヴィ・メタルで埋め尽くされている。世界観はMANOWAR的ながら、MANOWARのような「クッサ~い」という大仰さはそれほどでもなく、曲のスタイル的にはIRON MAIDENに近いものを感じさせる。

どこまでも雄々しく強靭なサウンドは、ヘヴィ・メタルという音楽の魅力を再確認させてくれる!ヴォーカルが絶妙に頼りないところだけが残念だけど、それも味があってイイと言えばイイ。

おススメ度・・・★★★★

MORTUARY「THE AUTOPHAGOUS REIGN」

同名異バンドがあっちこっちにいすぎてなにがなにやらわからないけどこれはフランスのデスラッシュバンドMORTUARY。その6作目。2019年作。

Amazon.co.jp Autophagous Reign

80年代から活動しているバンド。ブックレット裏表紙には「30YEARS OF MORBID EXISTENCE」と題して、「30年間積み上げたものをすべて注ぎ込んで全力で作ったアルバムだ!俺たちがいまあるのはこれまで支えてくれたファンのみんなやレーベルやジャーナリストやスタッフのおかげだ。ロードで会えるのを楽しみにしてるぜ!」みたいなメッセージが書いてある。デジパックのつくりもいいしブックレットも分厚いし、お金もかけて気合を入れた30周年アルバム、ということが伝わってくる。

 

サウンドはSLAYERあたりからの影響も感じさせるデスラッシュ。2曲目なんかはモロSLAYER。

SLAYERと違うのはそこかしこに挿入されるメロデス風のフレーズやブラストビートの多用、それとひたすら喚き散らすタイプのヴォーカル。どの曲でも一本調子に喚くだけだから、せっかくのカッコいいリフも台無しに。うるさいんだよなあ。デスラッシュといううるさい音楽を聴きながら「うるさいんだよ」と批判するのは矛盾しているようですが、「うるさい」のと「エクストリーム」なのとではまったく違う。要はキャッチーなヴォーカルラインをつくれないから思いっきり喚いてごまかすわけでしょ・・・としか感じないんだよなあ。カッコいい曲もあるのにもったいない。

おススメ度・・・★★★

DETERIORATE「THE SENECTUOUS ENTRANCE」

90年代に活動していた、US出身のデス/ブラック・メタルバンド、DETERIORATEの2作目。1996年作。

Amazon.co.jp The Senctious Entrance

すんごいスピードのブラストビートで疾走、そこへまったく何言ってるかわからない甲高いアヒル系のデス声がのる。このヴォーカルのイカレ具合でイッパツで気に入ってしまった。本人たちはいたって真面目なんでしょうが笑いがこみ上げてきちゃう。後半の曲ではもっと抑えた感じの低い喚き声ヴォーカルが聴かれるけど、これは別人かな?ヴォーカルだけでなく作風も曲によってだいぶ変わってるのでひょっとしていろんな音源の寄せ集め的なアルバムなのかも。手に入ったのがサンプル盤なせいか、詳細なクレジットがなにもないのでわからない。

ブラック・メタル風のトレモロリフなんかも混ぜ込まれているものの、トータルとしてはブルータルなデスメタルと表現したほうが適切か。CANNIBAL CORPSEやSUFFOCATIONあたりに影響されたと思われるサウンド。笑っちゃうくらいイカレたヴォーカルのインパクトもさることながら、短い曲のなかにちょこちょこと聴かせるメロディをはさみこんでくるところとかはなかなかニクイ。

しかしそれもちょっと中途半端かなあ。オッ!ここからカッコよくなるの?!と期待したらそれがすぐ終わっちゃう感じで、もうちょっと曲を練ってくれればもっと良かったかも。これのほかにもう1枚アルバムを出したらしいけどなかなか入手困難な模様。もしリーズナブルな中古品を見つけたら買ってもいいかな、と思えるバンドではある。

おススメ度・・・★★★☆

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