本ページのリンクには広告が含まれています 新BS日本のうた

令和5年8月27日のNHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」

日本テレビの長寿番組「笑点」のレギュラーを半世紀以上にわたってつとめてきた林家木久扇師匠が、来年3月をもって「笑点」を「卒業」するとのこと。

「芸というものは次の世代にバトンタッチしなくちゃいけません。」というのが理由らしく、健康不安などではないようなので少し安心。落語家としての活動は続けるそう。仕事辞めると急に老け込んで体壊すってのはよくありますからね、今後も体に気をつけて頑張っていただきたい。

しかし「笑点」の後任はどうなるんだろう。落語家として優秀っていうだけじゃだめですもんね。テレビ映えするルックスと立ったキャラをもつ人でなくてはならない。それに、私はまったく知らないけれど落語界のなかでの力関係とか、日本テレビ側の思惑とかも絡んでくるだろうし、国民的番組なだけに後任に選ばれた人はもちろんその人に関係する人たちにまで多大な影響を与えるだろうから、そう簡単には決められないことなんでしょうね。レギュラーになれば知名度激アップ、収入も段違いになるはず。若い時には「笑点はクソ」とか言ってたのに臨時の回答者に呼ばれたら嬉々として出演してた人もいましたからね、やっぱりみんな出たいんでしょう。

それに後任のプレッシャーはたいへんなものでしょうね。失敗して降板させられたりしたら「笑点を降ろされた奴」というレッテルがつき、とんでもないイメージダウンになる可能性もある。

それはともかく、「24時間テレビ」ってまだ毎年やってるんですね。私が8歳くらいのときにはじまって、最初の2回くらいは特別に夜更かしを許してもらって寝落ちするまで見ていたものの、すぐに見るのをやめてしまった。大人になってからはチラッと見ることはあるくらいですが、視聴者を引き寄せるためにチャラいジャニーズのあんちゃんたちを集め、障がいのある方や重い病気の方を引っ張り出してきてある意味見世物にしたうえで「感動の物語」を演出するその手法は、まともな大人なら吐き気を催す人のほうが多い気がする。チャリティをやりたいんならもっと徹底的にまじめなものにするべきでしょう。しかしそれでは誰も見ないからバラエティ番組みたいになってしまう。

「感動の物語」なんかいらないから、芸能人なんだから「芸」をみせてチャリティのカネを集めたらどうなのか。あっちこっちに会場を設営して、歌手にはライヴをやらせ、お笑い芸人はネタを披露させて見に来た客からカネをとればいいじゃないか。その様子を延々と放映すればそれで充分。ていうかそっちのほうがいいでしょ。私だって好きな歌手が「24時間テレビのために曲を書きました。放映日のライヴに来ればそれが聴けます」とか言えば「行かなきゃ!」ってなるし、CDが出れば(カッコいい曲なら)買いますよ。じっさい「サライ」はCD買ったし、チャリティには1ミリも興味はなかったのに「We Are The World」や「Do They Know It's Christmas?」のレコードも買った。でも、「感動の(しかも押しつけがましい)物語」を見せられるだけでは募金をしようという気にはまずならない。あんまり見てないからよくわからないけど。

 

で、今回の「新・BS日本のうた」は、東京渋谷のNHKホールでの公開収録。

 

出演は、

伊東ゆかり、森進一、天童よしみ、多岐川舞子、藤あや子、岩出和也、市川由紀乃、福田こうへい、山内惠介、岡本幸太。

コロナ以前のような声援が戻ってきたのは喜ばしいこと。番組内容もコロナ前に戻せ!

今回の曲目は以下のようになっていました。

 

「芸道一代」・・・・天童よしみ

「わが人生に悔いなし」・・山内惠介

「祝い船」・・・・・福田こうへい

「君をのせて」・・・岡本幸太

「夢一夜」・・・・・藤あや子

「別れても好きな人」・・多岐川舞子&岩出和也

「ゴンドラの唄」・・市川由紀乃

「昭和・平成・令和を生きる」・・森進一

「小指の想い出」・・伊東ゆかり

「あなたに哀愁」・・岡本幸太

「星見酒」・・・・・天童よしみ

「夫婦坂」・・・・・市川由紀乃

「京都から博多まで」・・藤あや子

「リンゴ村から」・・・・福田こうへい

「男の土俵」・・・・・・山内惠介

「矢切の渡し」・・・・・森進一&藤あや子&市川由紀乃

「シーサイド・バウンド」・・天童よしみ&福田こうへい&山内惠介

「強がり」・・・・・・・伊東ゆかり

「おばこ巡礼歌」・・・・藤あや子

「北の出世船」・・・・・福田こうへい

「愛が信じられないなら」・・山内惠介

「命咲かせて」・・・・・市川由紀乃

「道頓堀人情」・・・・・天童よしみ

「北の螢」・・・・・・・森進一

「恋灯り」・・・・・・・岩出和也

「天上の花」・・・・・・多岐川舞子

「厚化粧の女」・・・・・森進一

 

森進一の新曲、「厚化粧の女」ってスゴイ曲名だな。会場はやっぱり笑いが起こってましたが、これがほんとに厚化粧の熟年女性歌手の新曲だったらとっても微妙な空気になったでしょうね。森本人は「心の化粧」についての曲と言ってましたが。曲自体は平凡ながら曲名はインパクト絶大。

市川由紀乃の「命咲かせて」では「ゆきの!」という合いの手が。コロナ禍においてはこの程度のことも「ダメです」って禁止されてたんだなあ。コロナがほんとうに得体が知れなくて恐ろしかった初期の1年くらいの間だけだったらともかく、ただの風邪と同じようなものになってもずっとそんなこと言ってたんですからね、今振り返るとほんとにバカバカしい話。すべてはコロナの恐怖を煽ることで儲けようとした「専門家」だの政治家だののせい。ほんと死んで責任とってほしい。

みんなが「コロナ?もう終わったろ」という意識になってきたという意味で(それでもこの暑いのにまだマスクしてる人多いですねえ)こういう合いの手が起こるのは喜ばしいことですけど、個人的には「命咲かせて」みたいな曲でそれやる?という気も。このサビを聴いて「合いの手が入れやすくていいんじゃね?」というふうに考える気持ちはわかるとしても、やるなら「さあ~みなさんご一緒に!」みたいなノリのいいポップな曲のときにやるべきじゃないのかなあ。市川の曲にはそういうのが少ないから仕方がないのかな。本人はどう認識してるんだろう。「いやこの曲はそういう曲じゃないんで」くらい言ってもいい気がするけど。

 

それはともかく、お客さんの意識が変化してるのは間違いないんだから、NHKはもういい加減に番組内容をコロナ前に戻して、地元の高校生とかを呼んでパフォーマンスさせろ。そのほうが絶対に盛り上がるのに。いつまでたってもそれをやらないってのは、そんな余計な手間をかけたくないってことか。バカ高い受信料をとってるくせにそんな怠慢が許されると思うのか。

 

それと今回の個人的なハイライトは多岐川舞子の「天上の花」。デビュー35周年記念曲だそうです。

Amazon.co.jp 天上の花

重厚かつドラマティックなメロディが一発で胸に刻まれるカッコいい曲。作曲は徳久広司先生。そしてこの、聴けば2秒でそれとわかる、エモーショナルかつ色気があふれる多岐川の歌唱ももちろん素晴らしい。これは買っておくべきでしょう!

 

といったところで今回はこれくらいで。来週は大月みやこが登場か!楽しみ。

-新BS日本のうた
-, , , , , ,