先日もここに書いた、マイナンバーカード関連でトラブルが続発している問題。
政府は「マイナンバー情報総点検本部」なるものを設置し、データの点検や再発防止策の検討をすすめる・・そうですよ。岸田はこないだまで「ケントウ」が口癖だったけど、最近は「テンケン」に変わったみたいですねえ。なんでもかんでもテンケンしま~すで済むと思ってる。秘書にした自分のムスコの行動もテンケンできてなかったくせに。その岸田は「コロナ対応並みの臨戦態勢」とかいってましたが、いやいやいや、コロナそのものは不可抗力だったのに対し、今度のはなんだよ。お前らが勝手にやりたいことやって勝手に失敗して大混乱になってるだけじゃないか。それに対して「臨戦態勢」?バカすぎて涙が出てくる。この言葉だけでも岸田らがこの混乱を自分たちの無能のせいだと認識してないことがわかる。誰かのせいだと思ってる。
→ITmedia 「マイナンバー情報総点検本部」を設置 ひもづけミス続発受け 再発防止策の検討も
テンケンとかそんなことしなくていいからとりあえず保険証の廃止をやめろよ、それを無理して急いでるからこんなことになってるんだろ・・・というのは置いておくとしても、その「なんたらテンケン本部」のトップに立つのが、これまでさんざん失敗してクソみたいな言い訳をして自分を「処分」した河野デジタル相、ってのはおかしいんじゃないの。
「国民の不安を払しょくするため」とかぬかしているけれど、もう河野がやってるっていうだけでみんな不安に思ってるでしょ。もっと言えば岸田が首相やってる時点で「日本はもう浮かび上がれない」と絶望してる人が大部分。そう思ってないのはいまだに自民党を支持してる人たちだけ。河野にやらせて大混乱になったんだから、「国民の不安を払しょく」したいなら誰かITに詳しい有能な人を民間から持ってきてトップに据えるとかしなきゃダメでしょ。
医療機関ではその6割以上がマイナ保険証についてなんらかのトラブルを経験しているという。6割ですよ6割。マイナンバーカードに備えさせようとしている機能や情報は保険証以外にもたくさんあるわけで、保険証だけですらうまくできてないのをみれば、もはやマイナンバーカードの制度自体が崩壊しているのはあきらか。この大混乱はいったい誰のせいか、そりゃあ河野と岸田だろ、とは誰でも思うはず。
しかし河野や岸田はおそらく、口では「責任は私に・・」とか言いつつ、「混乱してるのは官僚や委託先が無能だから」というのが本音。自分たちの責任であるとは1ミリも思ってない。だから「総点検本部」のトップが混乱を招いた張本人と同一人物、というふつうは考えられないことを平気でしちゃう。
権力者ってのはこういう、なにか問題が起きた時にそれが自分の問題なのではないかとは決して考えない無神経人間でないと務まらないんでしょうね。失敗は他人のせい、成功は自分のおかげ、と言える人間でないとそんな地位までは昇り詰められない。自動車業界の盟主・トヨタ自動車もグループで不正行為が相次いでて「企業統治の総点検」をするとか言ってましたが、その「点検」をするのが、これまで十数年もトップに座ってた、不正行為しまくりの企業体質を生み出した張本人である創業家会長と、その路線を継承するって公言しているイエスマンの新社長ですからねえ。不正する体質の会社にしたのはお前らだろ、って誰でも思うはずなんですけど、こいつらも全部をグループ企業の人間のせいにして「俺たちが点検する!」とかぬかしてる。日本は政界も財界もこんなのばっかりだ。しらばっくれているだけなのか、それともほんとうに自分たちの責任に思いが至らない正真正銘の〇カなのか。よく恥ずかしくないもんだと感心する。創業家会長は「みんながものを言える風土づくりを一緒にやっていこう」とグループ企業首脳に言った、って報道されてたけど、グループ企業の奴らはみんな「いやいやいや、モノが言えない風土にしたのはお前だろ」と言いたかったでしょうねえ。それを言う勇気のある奴がいなかったから不正まみれになったんだろうけど。サラリーマンは哀しい生き物ですなあ。経営者がそういうサラリーマン根性で仕事してること自体が企業の不祥事を招くのに。
トヨタのことはともかく、自民党政権の能力では紙の保険証を廃止するなどという大仕事はムリというのははっきりしているので、国民はそれに反対するなら次の選挙で自民党をつぶすことです。いざ病気やケガして病院行って「保険証使えません」なんてことになるのがイヤならそれしかない。
HELLHOUND「地獄のメタル・ファイアー METAL FIRE FROM HELL」
日本のヘヴィメタルバンド、HELLHOUNDの2ndフル。2008年作。
先週1stフルを記事にしましたが、その「メタルバカ一代」とでも呼ぶべき愚直なまでにメタル一筋の姿勢に共感しまくり、もう大好きになっちゃって聴きまくっているところなのです。→今週聴いたもの:2023年6月8日~6月14日
さっそく次の作品も購入。このジャケの元ネタはACCEPTの「BREAKER」アルバム? この作品もやっぱり「Heavy Metal ~」「Warriors Of ~」といった曲名ばっかりでそそられますなあ。 超期待してCDをプレイしますと・・・
基本は上に貼った「Metal Psyco」などのような、EXCITERからの影響丸出しの爆走パワー・メタル。「Heavy Metal Highway」なんかはEXCITERの未発表曲と言われても疑いませんね。そのなかに「Change The World」や「Warriors Of The Rising Sun」のような、メロディックかつヒロイックな曲もまぜられてる。どの曲も思わずコブシを握りしめシンガロングしちゃう曲ばかり。
いやこれは最高。メタルってのはこういうもんだし、こうあるべきなんだよなあ。80年代にはこういうバンドがそこらじゅうにいたんだからメタルが流行ったというのも当たり前という気がするし、こういうバンドが「探さないとめぐりあえない」異端な存在になってしまった現代はメタルが斜陽なのも当たり前、ってことでしょう。
いずれにしろ買わなきゃ損の素晴らしい作品。歌詞にたくさんのメタル名作のタイトルがちりばめられた「Heavy Metal Education」という曲もあるけど、このアルバムじたいが「メタルってなんて素晴らしいんだ!」と再確認するための教材となるでしょう!
おススメ度・・・★★★★☆
DRAGONER「DRAGONER」
メキシコのメロディック・スピードメタル、DRAGONERの1st。2010年作。
1曲目からしてツーバスドコドコ(ていうよりパタパタ。こういう音嫌い)、流麗に疾走するリフ、そこへのっかるハイトーンヴォーカル・・・と、メロスピ好きなら絶対に気に入るサウンドしょう。随所に挿入されるツイン・リードのハモリも聴きどころを増やしてくれてる。それと特徴的なのは歌詞がスペイン語であること。劇的なメタルとスペイン語って相性抜群なんですよねえ。
気持ちよくヘドバンしたい人にはうってつけの作品。カッコいいんだけど、どの曲も似たようなリフ、似たような歌メロであるところはちょっと気になるかな。このあとの作品でそのへんがグレードアップされてるならぜひ聴きたい。
おススメ度・・・★★★☆
ZONARIA「THE CANCER EMPIRE」
スウェーデンのメロディック・デスメタル、ZONARIAの2作目。2008年作。
Amazon.co.jp The Cancer Empire
このバンドについては以前に1stアルバムを聴き記事にも書きました。→今週聴いたもの:2020年5月21日~5月27日
それ以降いちども聴いてないのもあって、どんな音だったかあまり覚えてない。記事には「ヴォーカルラインがつまらないから印象薄い」みたいなこと書いてたので、そのへんがこの2作目では改善されてたりしないのかな、とちょっとだけ期待しましたが・・
う~ん、メロディックなところもあって悪くないんだけど、一発で印象付けられちゃうようなフックのある曲があんまりないんだなあ。聴いてるときはちょっとだけ「おお、イイ感じじゃん」となっても、聴き終わったときに「あの曲良かったなあ、もう1回聴こう」となる曲はない。メロディックなサウンドをバックにテキトーにデス声で凄んでりゃあそれでカッコいい、と思ってるうちはそういう作品を世に送り出すことは永遠にできないと思う。
おススメ度・・・★★★