首相の岸田や少子化担当相の小倉が一生懸命考えて(そうは思えないけど一応?)つくったらしい政府の少子化対策の「たたき台」。
少子化担当大臣というポストがうまれて十数年たつのにいまさら「たたき台」とか言ってるんだろう。よく恥ずかしくないよね。まずはいままでなにしてたかを総括して反省し、無能、ていうかまともに仕事しなかった歴代の少子化担当大臣をやった奴らは責任取って全員議員辞職するところから始めなさいよ。これまでやったことのなにが悪かったのかをなにも検討しないまま、同じ奴らが同じようなことやり、結局なにも結果が出ない・・ってのが少子化問題にかぎらずあらゆるところで繰り返されている。だから日本は斜陽になったのに。こんな奴らに投票してる人たちはそこをよく考えてほしい。
そこはとりあえず置いておくとして、今回の「たたき台」、あれを見て「うお~すげえ!まさに異次元!さすが岸田!さすが小倉!こりゃあみんな子どもつくりたがるでしょ!子どもが増えること間違いなし!」とか思った国民はおそらくゼロでしょう。
その柱は「経済的支援」、「保育サービスの拡充」、「働き方改革」だそう。しかしこれ、どれもこれも「すでに子ども持ってて生活や仕事が苦しい人」「すでに結婚してるけど生活が苦しくて子ども持てるかどうか自信がない人」に向けた支援ばっかりで、「結婚したいけど結婚できてない人」が結婚できる、子ども持てる!っていうふうになるような施策はまったく含まれてませんよね。現代では結婚している、できる時点ですでに「勝ち組」であり、そういう人への支援を手厚くしても、子どもひとりの人がふたり目をもとうと思うってのはあるかもしれないとしても、なかなか爆発的に出生率が上ったりはしないんじゃないか。未婚率が上ってるから出生率が下がっているんでしょ。
「働き方改革」を言うなら問題は育休じゃないでしょ。非正規雇用だから不安定だし将来が見通せない、だから結婚なんかできない、っていう人が多いんだから、企業に非正規で人を使い捨てるのをやめさせればいいじゃないか。非正規で使ってる人数が多いだけ法人税死ぬほど取れ。それで正規雇用が圧倒的に増えれば結婚する人も増えるでしょ。企業にそれをやらせるためには景気が上向かなきゃだめだから、とりあえず消費税は廃止もしくは減税。それで経済回復して賃金が上がればみんな子どももとうと思うでしょ。消費税減税の穴埋め?景気が上向けば税収も上がるだろうし、それ以外でもその気になればいくらでも出るだろ。コロナのときは100兆円ひねり出せたんだから。少子化がコロナよりも恐ろしい国家存亡の危機、と認識できていれば、「財源が~」などという話にはならないはず。コロナのときに「10万円配る財源がない!アベノマスクの財源がない!」とか言ったか?そんな話は全然出なかった。それは為政者に「なんとかしないと票にかかわる」という危機感があったからで、少子化対策で「財源が問題」とか寝言ぬかすのは結局のところ「少子化対策は時間がかかるから票にならない」と思っているからであり、本気で取り組む気がない証拠。こんな奴らになにもできるわけがない。
雇用の在り方そのものをひっくり返すとか、国民の目ん玉が飛び出るくらいの減税とか、結婚が可能な年齢をもっと引き下げて性欲が旺盛な年少者に出産してもらって子育ては経済的に余裕があってヒマな高齢者に手伝ってもらうような社会への変革を始めるとか、そういう対策だったら「まさに異次元」ってなるだろうけど、奴らが言ってることはこれまでやってきたことの延長、ただバラマキの規模を大きくするっていうだけ。それで「財源がぁ~」とか言って増税しようとしてるんだからバカそのもの。増税したらますますみんな結婚もしなくなるでしょ。頭がおかしいとしか思えない。
CAUGHT IN THE ACT「HEAT OF EMOTION」
USのメロディアス・ハードロックバンド、CAUGHT IN THE ACTの2作目。1996年作。
このアルバムのあとにGUILD OF AGESと改名し数枚のアルバムを出し、今はどうしているのか不明。
私はたしか1stは聴いた記憶がありましたが、USのバンドらしからぬ湿り気が悪くなかったものの、そんなものすごいデキではなかったかな~という印象でした。この2ndを偶然手にしたので、あまり期待せず聴いてみましたが・・・・
これはなかなかハイクオリティなメロハー。ときにハモったりする聴かせるギター・メロディがいいねえ。そしてキャッチーなぶ厚いコーラス。リードヴォーカルが良くも悪くも「フツー」で自己主張が弱いぶん、そのあたりが際立ってくる感じなのかな。
いずれにしろ素晴らしい曲が多くて、まだ聴いたことがないGUILD OF AGESもチェックしなくては・・・という気にさせられました。いかにもUSっていうポップでライトな曲も多いけど曲のデキがいいからあまり気にならない。湿り気という点では前作より後退したかな。
おススメ度・・・★★★★
SWASHBUCKLE「CRIME ALWAYS PAYS...」
USのパイレーツ・スラッシュメタルバンド、SWASHBUCKLEの3作目。2010年作。
Amazon.co.jp Crime Always Pays
このバンドはだいぶ前に2ndアルバムを記事にしました。→今週聴いたもの:2020年3月26日~4月1日
オリジナリティはあんまり感じなかったものの、ひたすら真っ正直で楽しいハチャメチャなスラッシュを聴かせる姿勢には好感がもてて、ほかの作品も聴いてみたい・・と思いつつなかなか機会がなかった。
ようやく聴いたこの3作目。CDのブックレットにはやっぱり海賊のコスプレをして変顔をキメているオッサンたちが。ニヤニヤさせられながらCDをプレイしますと、聴こえてきたのはやっぱりヤケクソに突っ走る脳筋スラッシュ!このイッちゃってる感がたまんないですなあ。
2ndでは海賊っぽい雰囲気を醸し出すためのSEやインスト曲がやたら多かった気がしましたが、このアルバムではそういうのないですね。最初から最後までズドズドズドズド~って暴れまわってそれで終わり。メンバーはオッサンなのにサウンドは十代のガキンチョみたいなエネルギー満載。聴かせるメロディとかはあんまりないからその点は不満ですが、とにかく速くてウルサイのが好きなんだよ!という方はきっと満足するであろう1枚。
おススメ度・・・★★★☆
ABSCESS「DAWN OF INHUMANITY」
USデスメタルの大御所・AUTOPSYのクリス・ライファートらがAUTOPSY解散中にやってたバンド、ABSCESSの5作目。2010年作。
Amazon.co.jp Dawn of Inhumanity
AUTOPSYは私が「フェイバリット・バンド」と断言する数少ないデスメタルバンドのひとつ。このABSCESSも基本的にAUTOPSYと同じ方向性なので嫌いなわけがない。しかしこのアルバムはYOU TUBEで聴いただけでCDを持ってなかった。先日たまたま安く購入できたので聴きなおしているところ!
基本的にAUTOPSYと同じ、と言っても、このアルバムは少し毛色が違うところもありますね。ドゥーム・ストーナー風味のスローな曲もあったり。曲は4分とか5分とかでとにかく長いし。「Dead Haze」なんかを聴くと「これがABSCESS?」と一瞬思っちゃう。それでもどんよりした「らしさ」あふれるリフやクリスの断末魔みたいなデス声が聞こえてくれば「あ、AUTOPSY、いやABSCESSか」となるから、そのオリジナリティは不滅。
フツーの感覚の人には決して受け入れられないサウンドでしょうが、こういうのがたまらなく好き、っていう人も世の中にはたくさん存在するのです。私ももちろんそのうちのひとり! ファストでドロドロでダーティなのが基本なAUTOPSYサウンドとは若干異なる作風のこのアルバムも素晴らしいデキ!
おススメ度・・・★★★★
関連記事;→今週聴いたもの:2021年5月13日~5月19日