先日「歳費100万ぽっちの議員を多少増やしてもバチは当たらない」などという国民感情逆撫で発言をして話題になった、自民党の細田衆院議長が、こんどは女性記者にセクハラ発言を繰り返していたとして週刊文春の記事になっちゃいましたね。
案の定本人は「事実無根」として文春に抗議してるようですが、文春側も本人がそう言って否定するのは織り込み済みだろうから、記事にするからには本人がそう言ってる音声データとかの証拠があるんでしょうね。なかったらマヌケそのもの。参院選直前くらいのタイミングでその証拠の超ド級の気持ち悪い音声データが出てくれたりしたらいいのになあ。まあ証拠が出てきたら「それは私の声ではない。声紋分析しろ!」「そういえば言ったかもしれないが忘れていた」「誤解を与えたとしたら申し訳なかった」「そんなイヤラシイ意図はなかった」「家に招待したが家に来るように誘ってない」とか意味不明な言い訳して逃げるんだろうなあ。
まあそんなセクハラは彼に限らず自民党の奴らはいくらでもやってるんだろう(なにしろ副総裁が「セクハラ罪という罪はない」とかぬかすくらいですからね)けど、権力者が、とりわけすごく高齢の人が、立場も顧みず放言やセクハラ発言をしちゃうのは、思うに自分のことをエライと勘違いしてるからっていうだけのことじゃなくて、やっぱり年齢も関係しているんだろうな、という気がします。高齢になれば脳の前頭葉が委縮し、判断力が低下し、感情をコントロールするのが難しくなる、らしいし。
トシで丸くなるって人もいますけどね、個人差や環境の差によってそのへんは違うんでしょう。すると、80近くになってまで「オレは三権の長にまで上り詰めたのに100万しかもらってねえ!」とかいう、権力欲や名誉欲や金銭欲にまみれた根性してるから、自民党のおじいちゃんたちの多くは今回の細田さんみたいに言いたいことを抑えることができずに失言しちゃって若い者のひんしゅくを買うようになってしまうんでしょう。
公の場で言いたいことを我慢できないほど脳が委縮してしまっては政治家なんていう仕事は無理でしょ。最近は高齢者に対して運転免許返納しろ!っていう声がうるさいけれども、それは高齢の政治家にこそ言うべきことでしょう。80超えると脳にアルツハイマー型の病変がない人ってのはほとんどいないらしいですよ。病気として認知症が発症するかどうかは程度の差の問題。
議員には定年制を導入すべき(下は制限あるんだから上にも制限があったっていいのでは?)だし、80過ぎたような候補者がいたら「やめとけ!」と言って落選させるのが有権者の義務というものでは。
自民党の長老たちもはやく引退して、地元でボランティアでもすりゃあ尊敬されるご隠居さんになれるかもしれないのに。それが権力欲金銭欲から解放されて幸せな余生を送ることにつながるのでは。ていうか自民党の若い奴らは「センセイ、そろそろ引退なさってください」って引導渡せよ。身内も改革できないくせに行政改革とかよく言うよなあ。
初当選時には理想に燃えていた議員だったとしても何十年も長いことやればマンネリして改革しようなんていう気もなくなってくるのは想像に難くないわけで、国民がそんな超ベテランおじいちゃん議員を当選させちゃうから、日本は斜陽なんだなあ。
BILLY IDOL「REBEL YELL」
元GENERATION X、イギリス出身のロック・シンガー、ビリー・アイドルのソロ2作目。1983年作。数百万枚の超メガヒットを記録したアルバムですね。邦題は「反逆のアイドル」。
これは懐かしい。タダみたいな価格で買い入れたCDの山の中にあったから聴きなおしましたが、これが出たころ私は中学生でまだメタルに目覚めてなかった。周囲にいた、ちょうどそのころ洋楽にハマり始めた友人たちが「これ聴いてみ!」というので聴いてみた思い出が。
中学生の時の私は、このトップの「Rebel Yell」のクールなイントロ、キャッチーなサビと、スティーヴ・スティーヴンスのギターのカッコよさにシビレた。今聴きなおしてもめちゃめちゃカッコいい。
まあこれがメタルかと訊かれたら、そうじゃないと答えるだろうけど、スティーヴのギターがカッコいいし、売れそうな曲が盛りだくさんだけど決して日和ってるわけじゃないっていう硬派な曲ばかりで、メタルマニアにも聴けるアルバムになっています。それに曲自体のデキがものすごくイイ。全曲めちゃめちゃキャッチー。男の色気が充満するビリーの歌唱も徹底的にステキ。80年代のMTV時代を代表する作品のひとつといってもいいでしょう。若い人はぜひとも聴いてもらって温故知新してほしい!
おススメ度・・・★★★★☆
GOSPEL OF THE HORNS「REALM OF THE DAMNED」
オーストラリアのブラック/スラッシュ・メタルバンド、GOSPEL OF THE HORNSの2作目。2007年作。
Amazon.co.jp Realm of the Damned
ジャケットを見てさぞかしダークなブラック・メタルなんだろうと予想して聴いたら全然違った。最初の曲の妙に明るいリフを聴いて拍子抜け。しかし・・・それがイイ!ブラックメタル寄りのスラッシュ、と表現すれば適切かな。
↑曲によって表情がだいぶ違うけど、CELTIC FROSTを彷彿とさせる、パワー・コードをブンブン言わせるリフで押しまくるスラッシュ曲が好き。そのCELTIC FROSTのようなヴォーカルラインのキャッチーさなんかがもう少し欲しい気もするけど、なかなか悪くない作品!
おススメ度・・・★★★☆
TORCHBEARER「WARNAMENTS」
スウェーデンのメロディック・デスメタルバンド、TORCHBEARERの2nd。2006年作。
ジャケ絵をみてドラマティックなヴァイキングメタルを期待したら、テクニカルでメロディックな風味のブルータルなデスメタルでした。ARCH ENEMYみたい?
そこかしこにもの悲しげなメロディが挿入されるんですけど、テクニックをひけらかしたい複雑な展開が目まぐるしすぎてそのメロディに酔うことができない。悲しげなメロディを思いつくままにツギハギしただけの曲ばっかりにしか聴こえないんだよなあ。6曲目なんか「ここからどんな哭きの展開が?!」って期待したところでフェードアウトして終わっちゃうしなあ。詰めが甘いんだな。ヴォーカルもひたすらわめくだけでキャッチーさゼロなのがさらにマイナスポイント。こういうのを聴くと、エクストリームでブルータルなのに徹底的にキャッチーだった2000年代までのARCH ENEMYってやっぱり凄かったんだなあ、と痛感する。
1曲だけ聴けば「オッ!」と思うんだけど、全部聴き通すと飽きる。でも、このテの音が好きな人には「最高!」っていう作品かも。
おススメ度・・・★★★☆