岸田首相がインドとカンボジアを訪れ、首脳同士の会談をして帰ってきましたね。
そのどちらにおいても共同声明を出し、ロシアのウクライナ侵攻を念頭に、力による現状変更は認められない、戦闘行為の即時停止をもとめる・・などという内容になっていました。
しかし、ロシアを直接名指しで非難することはせず。
な~んだ、どこが「毅然と対応」なんだよ。
たしかに、ロシアの問題を外交で解決したいと思っているならバイデン大統領のようにプーチン個人を「戦争犯罪人」「人殺しの独裁者」とクソミソに言ってしまうのはちょっと悪手なのかもしれないけど、岸田はいつも二言目には「毅然とした対応をとる」とかぬかしているくせに、わざわざインドだのカンボジアくんだりまで行って結局ロシアを直接批判することを避けて予定調和的な声明出すだけで帰ってくるっていうのはねえ・・そんなことしてるから日本は相手にされないのでは。そんな声明を出してもプーチンには1ミリも響かないでしょ。なにしに行ったんだろう。
ロシア産の水産物の禁輸も結局は「国民生活への影響が大きい」とかぬかしてやめちゃいましたしね。なにしてんだよ。どんだけ腰砕けなんだよ。カニだのサケだのウニなんてどうでもいいよ。そのへんが喰えなくてそんなに困ることある?サケはともかくカニやウニなんて庶民はめったに喰わないでしょ。それを売ってる人はもちろん困るだろうけどそこは「戦争を止めるためです」って首相が一生懸命説明しろよ。そのうえで官僚を使って影響を極小化する手立てを考えるのがお前ら政治家の仕事じゃないのか。それを面倒くさがってるだけなんだろうなあ。「国民生活への影響」が心配なんじゃなくて、国民が不利益を被ることによって自分たちの票が減るのが嫌なだけだろ。いつも「コクエキコクエキ」ってひとつおぼえのように言うんだから、自分たちの保身のためじゃなくほんとうに国益のために働いたらどうなんだろう。ここは国民に我慢させてロシアの弱体化のために一丸となるのが国益にかなうことなのでは。
LEATHERWOLF「STREET READY」
USカリフォルニア州出身のパワー・メタルバンド、LEATHERWOLFの2作目。1989年。
懐かしいバンド。知らなかったけど最近も活動してるらしいですね。このアルバムよりあとの作品は聴いてない。
このバンドはこれの前の2ndアルバムがとんでもなく凄いアルバムだったので、それに続くこの3rdはどうもあまり評価されてないみたい。
しかし、あらためて聴きなおすとそれは過小評価というものだとわかる。2ndと比較すると欧州のメタルのようなジメっとした叙情性が少し後退し、いかにもアメリカン、っていう軽い曲も増えたような気もするけど、1曲目の大仰さなんかは前作に負けてないし、キャッチーでブアツいコーラスもかわらず魅力的。80年代末、まだまだヘヴィ・メタルは輝いていたんだなあと実感。
まあこのバンドはとりあえず2ndを抑えておくのがまず必須。いや先に2ndを聴くとこっちは物足りなく感じるかもしれないから、先に3rdを聴いてから2ndを聴くのもアリかな。
おススメ度・・・★★★★
REBAELLIUN「ANNIHILATION」
ブラジルのブルータルデスメタルバンド、REBAELLIUNの2nd。2001年作。
このバンドの作品に触れるのは初。大好きな南米産デスメタルということで期待してCDをプレイ!すると・・・
ブラジル出身でこの超絶エクストリームサウンドとくれば、誰でもKRISIUNを思い浮かべるでしょうね。その演奏の凄まじさと確かさは、KRISIUNに勝るとも劣らない。こりゃあスゲエ。
まあ音は良くないし曲もKRISIUNよりも耳に残るフックが足らない気がしますが、聴く者の鼓膜と精神をめちゃくちゃにするがごとき破壊力はとにかく凄い。しかし全編通して聴きおわると、その破壊力が残してくれる精神的疲労は何とも言えない快感を伴う。それこそがデスメタルの一流と二流の違いというもので、この作品はもちろん一流の方。2016年に3作目を出してるのか。そっちも聴いてみよう。
おススメ度・・・★★★★
UNTIMELY DEMISE「SYSTEMATIC ERADICATION」
カナダのスラッシュ・メタルバンド、UNTIMELY DEMISEの2作目?2013年作。
Amazon.co.jp Systematic Eradication
B級メタルです!とわざとアピールするかのようなダッサダサのジャケ絵がステキ。B級ならB級なりのカッコよさがあればそれでイイので、ちょっと期待して聴いてみますと・・・
あらあら、意外とハイクオリティ。ヴォーカルはデスメタル然としながらもリフはスラッシュメタル。そのなかに90年代北欧メロディックデスのようなメランコリックな展開がたまにぶち込まれてくる。なかなかイイ。
イイんだけど、テクニカルで複雑なことができるのをどうしてもひけらかしたいらしくて、せっかくの哀メロを途中でブン投げてガシャガシャやっちゃうから、なんかすごく中途半端で歯がゆい。こういうタイプすごく多くてウンザリなんですけどね、カッコいいメロディを聴かせることに集中してくれれば、もっと聴きごたえのある作品になったんじゃないかなあ~。惜しい。
おススメ度・・・★★★☆