自公政権がすすめている、現金5万円と子育てクーポン5万円の給付、あっちこっちの自治体の首長が「現金10万円一括給付する」と言って、それに対し官房長官が「(現金給付とクーポン給付は)それぞれ別の給付措置であり、同時に支給することは想定をしていません」と言って否定的な考えを述べたとのこと。現金給付とクーポンは「目的が違う」らしいですよ。
いやいやいや、目的なんてただひとつ、「票のために選挙で『おカネあげます』って言っちゃったから、公約破りと思われないため」っていうだけでしょ。「目的が・・」とか言うんなら、その目的をはっきり説明してみろ。こんな給付は生活困窮者の救済にも景気対策にも少子化対策にもなりはしない。ていうか景気や困窮者救済のつもりならいちばん早くて効果的なのは消費税減税でしょ。国民みんながあまねく助かってそのうえ消費する気マンマンになる方法はそれしかないはず。でも国債発行のほうがツケを将来に先送りできて都合がいいからやらないっていうことなんだろうな。
選挙が終わってもう40日くらい経つのにいまだにカネ配るどころかその方法でモメてる。バカそのもの。スピード重視とかぬかしてたくせに何してんの?自公政権が数合わせのためにくっついただけの集団にすぎないからこうなるんでしょ。公明党のなっちゃんは選挙のとき「0~18歳の子どもに一律10万円給付」って言ってただろ。その約束を反故にしておきながら「申し訳ございません」の一言もない。選挙で勝ったんだからなにがなんでも言ったとおりにやれよ。選挙が終わったあとで自民と公明の言ってることが違って右往左往して結局約束を守れないとかマジで無能すぎる。中学生の生徒会のほうがマシな仕事するのでは? いつも同じこと言うけど、こんな奴らを選挙で勝たせた国民の罪はとてつもなく重い。もうどうしようもない。
THRONE OF CHAOS「MENACE AND PRAYER」
フィンランドのメロディック・デスメタルバンド、THRONE OF CHAOSの1stアルバム。2000年作。
3枚のアルバムをのこして解散してしまったバンド。名前だけは存じていたけれど聴いたことなかった。
聴いてみますと、90年代に流行った典型的メロディック・デス。これは(もちろん90年代の)IN FLAMESのカバーなんじゃないの・・・っていう曲がいっぱい。
IN FLAMESあたりの先達から借りてきたところが多いのがちょっと気になるけどクオリティは低くない。ヴォーカルはCHILDREN OF BODOMの人みたいな聴き苦しいデス声で、そしてCOBと同じくキャッチーなヴォーカルラインがないので、そこはイマイチかなあ。そういうところはマネしなくていいのに。ヴォーカルが全部同じだから、せっかくの美旋律も思い付きのフレーズをつなげてみただけのように感じちゃうんだよなあ。その結果、流麗なメロディの洪水のようでいて結局は胸に迫ってくるものは全然ないまま終わる。だからCOBはつまらなかったわけで、それをマネしたバンドがいっぱい出てしまったのはメタルにとって不幸なことでしたね。
おススメ度・・・★★★☆
Paul Di'anno's BATTLEZONE「FEEL MY PAIN」
言わずと知れた初期IRON MAIDENのヴォーカリスト、ポール・ディアノがやってたバンド、BATTLEZONEの3rdアルバム。1998年作。現在のご本人は膝を悪くして車いす生活で大変なようです。
こんなの出てたの知らなかった。BATTLEZONEはアルバム2枚で終わって、そこからはKILLERSをやってたのかと。IRON MAIDEN後のポール・ディアノの作品は全部聴いたわけじゃないけど、まあにっちもさっちもいかないものが多かった・・っていう印象(BATTLEZONEの1st「FIGHTING BACK」、KILLERSの「MURDER ONE」は嫌いじゃなかった)で、この作品もまったく期待しないで聴いてみました。
・・・
なんだこれ。PANTERAみたいなのをやりたかったのか。いわゆるモダンなグルーヴ・メタルみたい。1stと2ndとはまったく作風が異なる。それでも曲がよければいいけど、眠たくなってくる退屈な曲ばっかり。これは血迷ったとしか思えないデキ。流行りものにすがろうとするとハナクソのようなものしかできないという見本。
おススメ度・・・★☆
SOUL COLLECTOR「THRASHMAGEDDON」
ポーランドのスラッシュ・メタルバンド、SOUL COLLECTORの1st。2014年作。
スラッシュ・メタル好きとしてはなかなかそそられるアルバムタイトル。
ちょっと期待して聴いてみますと、
オールドスクールなスラッシュ・メタル!
クランチの効いたリフがカッコいいのはもちろん、ヴォーカルもスティーヴ・スーザみたいなクセのある感じで、知らずに聴いて「EXODUSのアルバムだよ」って言われたら信じちゃうかも。いわゆるベイエリア・スラッシュが好きならば絶対に気に入るでしょう。
しかも本家に勝る勢いのクオリティ。ただ突っ走るだけとかただザクザクいうリフで聴かせるっていうんじゃなく、メロディを聴かせようという姿勢が感じられるのがイイ。これはなかなかのデキ。文句を言うとすれば、その聴かせるメロディをもっと練ってくれればさらに良かったという気がします。キャッチーさがもうちょっとほしい。
おススメ度・・・★★★☆