非難囂々の「検察庁法改正案」の今国会での成立が見送られましたね。
しかし「継続審議」であって「廃案」ではない。
つまり、国民から非難を浴びたことによって「これは間違いだった」として撤回したわけではなく、「今はやらないほうがいい。ほとぼりが冷めたころにこっそりやっちゃおう」というわけだ。
これがなにを意味しているかというと、政府与党はつまるところ、国民はすぐに忘れるバカばっかりだから忘れたころにやれば大丈夫・・・と国民をなめきっている、ということなんですよね。
ニヤニヤヘラヘラ首相がこれまでにどれだけいい加減なことをしてきたか。みんななぜすぐに忘れてしまうのだろう。
なにかあるたびにこうやって騒ぐけれども選挙ではそれを忘れて奴らに勝たせちゃう。
そんなだから無能揃いのクソ政権与党がいつまでたっても権力の座に居座り、調子にのって勝手なことをやってしまう。
ツイッターで著名人などが「ふだんは政治的なことは言わないけどこれだけは反対」といった感じで声を上げていましたが、いやいやいや、ふだんから言わないからダメなんだろ。
安倍政権と自民党がどれだけ危険な存在であるか、これまで奴らがなにをやってきたか、記憶力がきちんとある人間ならいい加減に理解しているはずなのです。みんなすぐ忘れるからなめられる。
このままではどうせ検察庁法改正案はいつかこっそりと通されてしまうんでしょうが、それも選挙で奴らを政権から引きずりおろせばもとに戻せる、ということをよく覚えておかなくてはなりません。
今回ツイッターなんかで反対の声を上げていた著名人たちは、選挙の時にそれを忘れずにまた騒いでほしいものです。どうせ忘れるんだろうけど。
島津亜矢「鏡花水月」
島津亜矢が2007年に発表したアルバム。
発売当時に買わなかったのが失敗でした。中古市場では価格が高いままでなかなか買えなかったのですが先日ようやく安く手に入れたので。
このアルバムの収録曲では「富士」がシングルになりましたね。その後何曲かがシングルのカップリングに使われたりしていました。
先日記事にした →今週聴いたもの:2020年4月30日~5月6日 「悠悠」アルバムと同様、演歌にとらわれずさまざまなタイプの曲がならんでいます。ていうと「SINGER」シリーズみたいなのかな・・と思われるかもしれませんが、楽曲の重厚さはSINGERシリーズとは比較にならない。まさに彼女が歌うにふさわしい素晴らしい曲が満載でした!
壮大なスケールの「富士」もカッコよかったけど個人的なハイライトは、哀愁あふれる泣きの歌謡曲「女」、映画の主題歌のようでいてどこか懐かしさも感じさせる「風の祭」あたり。
「追憶の破片」なんかは一般受けしそうな雰囲気の曲で、シングルにしたら売れたんじゃないですかね(「歌路遥かに」のカップリングとして使われた)。
「悠悠」の記事でも同じことを書いたけど、こういう本気が感じられるアルバムを出してくんないかなあ。全曲集とか毎年出さなくてもいいし、SINGERはもういらないし。
中古市場では入手困難なのが残念。再発しろ!
オススメ度・・・★★★★☆
みちのく娘!「べっぴん音頭:あっちむいてほい」
工藤あやの・津吹みゆ・羽山みずきの東北出身の若手女性歌手3人によるユニット、「みちのく娘!」の第2弾シングル。まさか2枚目まで出るとは、結成されたときにはまったく予想してませんでした。これは嬉しい誤算ですね。
前作「春ッコわらし」は、キャンディーズ色の濃い元気なナンバーで素晴らしいデキでした。
→みちのく娘!のデビュー曲「春っコわらし」が予想を上回るデキ!
今回は両A面で、「べっぴん音頭」はまたまたノリのいい元気な曲。幼稚園とかでお遊戯に使ったら楽しく盛り上がれそう。彼女たちがこれを踊る姿は当分みられないんだろうな、というのが残念。DVDつきで発売してほしかったなあ。ちなみにCDのメロ譜には振付の解説がのっています。
楽曲的には「あっちむいてほい」のほうが好み。曲名だけみるとこっちも激しく踊りそうに思えますが、しっとりと聴かせる、懐かしい雰囲気の曲でした。拍子が変わるところが印象的でいい味です。
個人的にはこういった「聴かせる」曲のほうがいいかな。
ここまで来たら次はアルバムが欲しいところ。みんなコロナで仕事が減ってたいへんらしいですが、頑張ってほしい!
オススメ度・・・★★★☆
VADER「SOLITUDE IN MADNESS」
こちらは説明不要、ポーランドのデスメタルの大御所、VADERのニューアルバム、「SOLITUDE IN MADNESS」。
昨年出たEP「THY MESSENGER」がつけられた2枚組エディションが国内盤で出たのでそれを買いました!
mazon.co.jp ソリチュード・イン・マッドネス[日本盤限定スペシャル・エディションCD+『ザイ・メッセンジャー』EP(日本語解説書封入/歌詞対訳付)]
VADERの作品はほとんどをチェックしています。なにしろ「絶対に裏切らない」ということがわかっているので、安心して買うことができる。なにか変わったことをやってみようとか、もっと売れるような曲に変えてみようとか、流行りのオーケストレーションを導入してみようとか、そんなふうに「日和る」ということがない。そういう、ファンの求めているものをよくわかっているバンドの作品こそ、カネを払って買おうと思うのですよ。
今回も、猛烈なスピード、回りくどくなくわかりやすい曲構成、スラッシュっぽいキャッチーなリフ・・・という、いつものVADERのサウンド。いつもと変りなくカッコいい。
さすがだ。これを「ワンパターン」とかいう奴はクソして寝ろ。カッコいいワンパターンをひたすら続けてくれてることを称賛するべきなのです。「Grand Deceiver」なんかもう最高ですね。
どの作品を聴こうとも絶対に裏切られないバンドというのは実はあまりいない、VADERはそれに当てはまる稀有な存在。逆にいえば、突出して凄い作品はない・・ということにもなるんですけど、これはダメだ・・というのもひとつもない。
今作もとにかく買っておくべきです。
オススメ度・・・★★★★
SHIRAZ LANE「FOR CRYING OUT LOUD」
フィンランドのハード・ロックバンド、SHIRAZ LANEの1stアルバム。2016年作。
Amazon.co.jp For Crying Out Loud
安く買ったCDの山の中に入っていたもので、予備知識なしで1ミリも期待せずに聴きましたら・・
あれれ~。イイじゃないか。ちょっとびっくり。フィンランドのバンドは侮れないなあ。
サウンドは80年代のLAメタルっぽい。なんかSKID ROWみたいだ・・という印象を受けました。
いやあ、これはイイですよ。楽曲はどれもキャッチーで素晴らしいし、トニー・ムーア(元RIOT)か故トニー・ミルズ(元SHY、TNT)を彷彿とさせるハイトーン・ヴォーカルは若さとみずみずしさにあふれ、とても魅力的。
私の大好きなサウンドではないけど、このクオリティはただもんじゃないですね。知らなくて損した。定価で買っても絶対に損はないでしょう。2ndも出てるらしいのでチェックしなくては。
オススメ度・・・★★★★☆
といったところで今回はこのくらいで。