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島津亜矢「夏つばき」を聴いた

島津亜矢が新曲「夏つばき」を発売。

今回は作曲が弦哲也先生ということで、弦先生の曲ならとりあえず期待しちゃう私としては発売が待ち遠しかったのです。

島津亜矢のシングル曲を弦先生が担当するのはけっこう珍しい。この組み合わせはまず「感謝状」が思い浮かびますが、「恋慕海峡」(2011年)以来だそう。

Amazonで予約して入手。最近の演歌系歌手はシングルになんだかんだとどうでもいいような特典をつけることが多いけれどもそういうのはナシ。それでいいんじゃないでしょうか。実際売れてるみたいですしね、歌で勝負するんだ、っていうのなら余計なことしないほうがいい。

演歌色は薄いが・・・

Amazon.co.jp 夏つばき /白木蓮

ここ最近、「心」「道」「凛」「眦」と一文字シリーズでコッテコテの演歌が続いていましたが(それでいい、ていうかそれがいい)、今回の「夏つばき」は演歌色が薄くなりましたね。しかし、ポップになったとかいうのではなく、穏やかな雰囲気ながら感情があふれ出てくるようなドラマティック曲になっています。

 

ド迫力パワーで哀しみを吐き出すのではなく、あくまでも静かにしっとりとした表現で感情がにじみ出てくる感じ。力任せなところがないのがいいんじゃないでしょうか。

キャッチーなフレーズがあるとかいう曲ではないのでその意味では印象薄い気がするけど、これはスルメ曲になりそうな予感。

ちなみにYOU TUBEには公式でレコーディング風景の動画があがっていました。弦哲也先生が歌手に歌唱指導している姿はすごい貴重なのでは。冒頭で島津に挨拶されてちゃんと立ち上がって挨拶を返してるところがカッコいい。

 

 

カップリングの「白木蓮」は、いろいろあってうまくいかなかった父と娘の曲。杉本眞人先生の曲と言われれば、「ああなるほど」と感じる、それらしさ全開の哀愁曲。杉本先生本人か、あさみちゆきあたりが歌ってもカッコいいだろうなあ。

カップリング曲も含め、これは買っておくべきシングルでしょう。何度も言うけど「SINGER」はもういらないから、こういうカッコいいオリジナル曲を集めてアルバム出してくんないかなあ。カバーをやるのもいいが「SINGER」は選曲がダメすぎる。

アルバム「カバーコレクション・シリーズ~永遠の歌謡曲を唄う~Ⅱ」も聴いた

カバーといえば、同時に出た「カバーコレクション・シリーズ~永遠の歌謡曲を唄う~Ⅱ」も買いました。

Amazon.co.jp カバーコレクション・シリーズ~永遠の歌謡曲を唄う~II

 

こちらは「望郷じょんから」「王将」「山河」など演歌・歌謡曲の名曲中の名曲のカバー集。これは新録なのか過去の録音を集めたのか、なにも書いてないのでちょっとわからないけれども、曲は名曲ばかりだし歌唱ももちろん素晴らしいのでこれも買うべきでしょう。「SINGER」と違って、オリジナルシンガーの魅力や色だけに依存しているような、曲自体の印象が弱い曲はないので、カバーアルバムとしての聴きごたえは「SINGER」を圧倒的に上回る。「女の港」だけは大月みやこバージョンのほうが圧倒的に好きかな。

ひとつだけ文句を言うとすれば、バックの演奏がカラオケっぽさ全開で軽いところかなあ。これは「SINGER」もシングル曲もそう。っていうか演歌系の歌手の音源全体に言えますね。経費節減のためには仕方がないんでしょうけど、ほとんど打ち込みなんだろうなあ、という印象しかもてない。そのあたり、弦哲也先生とかはどう思っているのか訊いてみたい。

これだったらバックの演奏は弦哲也先生のギターだけ、とかいうほうが私はカネを払いたいですけどね。「夏つばき」も弦先生のギターバージョンがあれば3,000円でもよかったなあ~。

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