今回は雑談です(普段も雑談みたいなものだけど)。
国民的アニメ「サザエさん」の、
放送開始から1年間のごく初期の作品50回分がはじめてデジタル化され、
さる12月26日から公開されています。
みられるのはフジテレビのネット配信サービスフジテレビオンデマンドと、
amazonの動画配信サービス amazonプライム・ビデオ にて。
私はamazonプライム会員なのでそこでみました(プライム会員は無料)。
「サザエさん」は私の知る限りDVDなどの映像作品にはなってないので、
これは多少のカネを使ってでも見る価値はありますね。
子ども時代の家族団らんの時間をいろどってくれた名作アニメ
「サザエさん」のアニメが始まった(昭和44年)のはちょうど私が生まれたころ。
昭和50年代初頭、小学生のときの私は
日曜日は5時20分にはテレビの前に座り、
まず日本テレビ(当時は「4チャン」と呼んでいた)の「笑点」をみて、
「笑点」が終わったらフジテレビ(「8チャン」)に切り替えて
「科学忍者隊ガッチャマン」とか「一発貫太くん」とかをみて、
そのまま6時半から「サザエさん」をみて、
終わったらまた4チャンに戻して「びっくり日本新記録」をみて、
7時半からはまた8チャンで「あらいぐまラスカル」とかの「世界名作劇場」をみて、
8時からはNHKの大河ドラマ・・・という流れで、
テレビ見っぱなし。
9時から面白い映画とかがあればそれもみちゃって、
いまはあんまりテレビをみない私も
子どものころはかなりテレビばっかりみていたことが思い出されます。
ちなみに曲の話をすると、
「サザエさん」の曲はBGMも含めてどれも超名曲・名演揃い。
個人的には97年までやっていた火曜夜の再放送で使われていた
↓の曲がいちばん好き。
火曜日のEDの「♪タラちゃん、ちょっとそれとって~。かあさん、この味どうかしら~♪」
っていう曲も、そこはかとない哀愁をただよわせていて泣けてくる曲でした。
昭和のアニメの楽曲って、どうしてこう素晴らしい曲ばかりなんでしょうか。
こういうのを聴くと最近のアニメソングの「軽さ」、
つくる側の「手抜き」がものすごく感じられてしまう。
それはともかく、昔の「サザエさん」の曲をいま聴くと、
それなりに幸せだった子ども時代を思い出すとともに、
それなりに幸せな子ども時代を過ごさせてくれた親に対して
素直に感謝の念が沸き起こってきます。
音源は売ってないのかな・・とさがしてみたところ、
どうやらこちら↓が最も充実した内容のようです。
「ほのぼの」感が少ない初期の「サザエさん」
で、私もみたことがなかった放送開始時の最初期「サザエさん」。
amazonプライムビデオにて少しづつみていますが、
いまとは比較にならない尖がった絵柄
(いまの子供がみたら怖がるんじゃないかっていうくらい)と、
ドタバタした落ち着きのないストーリー。
キャラクターの性格も定まってなかったようでいまとは全然違っていて、
ワカメは押し売りに対して話を聞いてあげる代わりにおカネをくれと要求したり、
カツオはタマをグーで殴っちゃってたり。
言葉遣いもカツオが「あの先公・・・」などと言っていたり、
「キ〇ガイ」などという今となっては使ってはいけないとされる言葉まで飛び出したりして、
「ほのぼの」としたファミリーアニメ、という感じはあまりしませんね。
スラップスティック、というかナンセンスな感じで、
赤塚不二夫あたりの漫画といわれても違和感がない気がします。
いまの平和そのもののサザエさんとはまったく違う、
ということを頭に入れてからみたほうがいいかも。
まあしかし、面白いことにはかわりはないですね。
ギャグマンガとしてはこの初期作のほうが笑えていいかも。
これをみるためにわざわざ新たにおカネを払うのはどうかな・・・という気もしますが、
すでにフジテレビオンデマンドやamazonプライムの会員であれば、
みてみる価値はあるんではないかな、ということで記事にしてみました!