さる7月9日にジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏が死去。
テレビをはじめとしたメディアでは、
「男性アイドル」という概念をつくりあげ定着させ、
芸能界に多大な影響をあたえた稀代の天才プロデューサー・・・
とその功績を賛美する報道がほとんどでした。
死去の際の報じられ方も偏向しまくりで、ジャニーズ事務所の力が変わることはないのかと思ったが・・・
亡くなったときの報道はひたすらその功績や人間性を称賛する方向のものばかりでしたね。
お亡くなりになった人になんだかんだと言うのもたしかに控えるべきとは思いますが、
ビッグだっただけに毀誉褒貶があった人物であることも事実。
予想はしていたけれども、
十数年前までよく話題になっていた(裁判にもなった)
所属タレント(少年)への性的虐待のことについて触れる報道は、
少なくともテレビではまったくなかった。
それは事実なら(裁判で「事実」と認定)超ド級の不祥事。
もし万が一同意の上だったとしても相手が少年では犯罪でしょう。
ものすごくとんでもないことだったわけで、
それならば死去をつたえるときも
「~~~で芸能界において多大な功績のあった凄い人物。一方で・・・・」
という感じで報道されるのが自然・・・
と思うんですが、やはりそんなことは存在しなかったかのように報じられていた。
長いことマスコミではタブー視されていたようですから
若いジャニーズファンは知るはずもないですが、
あの騒動を知る世代は誰もが
「マスコミがジャニーズに忖度してる」
と感じたことでしょう。
そんな感じでしたから、ジャニー喜多川氏が亡き後もジャニーズ帝国は繁栄を続ける・・・のかと思いきや、
ここへきていきなり
「ジャニーズ事務所が元SMAPメンバーをテレビ出演させないよう民放テレビ局に圧力をかけていた疑いがある」
という報道が出てきました。
こういうのが出てくるのは、ひょっとしてジャニーズ事務所の力が衰えてきているということの現れなのか。
ジャニーズ事務所が民放テレビに対して圧力をかける、なんてことは
いままでにも有形無形で起こっていたことだろうことは容易に想像できて、
べつに驚くことではない・・・と思いますが、
それが表に出てきちゃうのは
やはりジャニー氏の死去の影響で
「ジャニーズ事務所に忖度するのはもうやめてもいいんじゃね?」
という意識がメディアに芽生えてきてるということなんでしょうか。
ジャニーズに逆らっても大丈夫、という流れがうまれたのか?
いずれにしろ、おんなじような男性アイドルは減ってほしい
実際どうなのか、そしてこれからどうなっていくのか知りませんが、
個人的には芸能界におけるジャニーズ事務所の影響力が減退してくれるのは喜ばしいことだと思ってます。
AKB系のグループもそうだけれど、
名前が違ってもやってることは全部同じ、
ルックスも全部同じ、
そして歌を歌うくせに曲はすべて超退屈で全部同じ、しかもドヘタ・・・
そんなのをテレビでいつもいつもみせられるほうの身になってほしいものです。
どれもこれもまったく同じ、という意味では凡百のデスメタルよりもヒドイ。
昭和のころには素晴らしい楽曲もあったりしたけれど、
現在はすべてが手抜き楽曲。
これは、事務所が強大な力をもってどんなムリでも通るようになったから
歌という商品を死ぬ気で良いものにするという努力を放棄した・・ようにしか、
私にはみえない。
ジャニー氏が熱心にプロデュースしていたという舞台に関しては知らないけれども、
こと歌に関しては
「ジャニーズ(と、AKB系)が日本の歌謡界をつまらなくした」
と言ってもいいんじゃないか、ていうくらい。
歌は聴かせるものではなく見せるもの、という時代をつくってしまった。
ともかく、ジャニーズ事務所の力が弱まり芸能界が冷静になって、
「ジャニーズのタレントのやってることに、ほんとにエンタテインメントとしての価値があるのか?」
という議論や意識が出てきてくれれば、
つまらない曲を聴かせられる機会が減ってくれるんじゃないか、と期待しています。
まあ、歌以外の部分に関してはとくに文句はないので、
関係するタレントのみなさんはバラエティ番組や俳優業などでがんばってほしい。
ただ、歌番組でつまんない歌を聴かされるのにはもうウンザリなので、
その流れが変わってくれればいいな・・・という話です。