KREATOR、SODOMと並びジャーマン・スラッシュ・メタルを代表するバンド、
DESTRUCTIONが、再録音ベスト盤の第2弾「THRASH ANTHEMS Ⅱ」を
11月に発売するそうです。
amazon.co.jp デストラクション『スラッシュ・アンセム II』【CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付)】
2007年に出た「THRASH ANTHEMS」の続編で、バンドが過去に発表した代表曲を
現在のラインナップでリ・レコーディングするもの。
「Satan's Vengeance」とか「Black Death」などの初期曲も
前作に続いてきちんと収録されるみたいなので楽しみ。
なんでも、今回はファンの投票によって収録曲を決めたとか。
「THRASH ANTHEMS」はカッコよかったが・・・
「THRASH ANTHEMS」は、デビュー作「SENTENCE OF DEATH」(1984年)から、
「CRACKED BRAIN」(1989年)までの作品から曲がチョイスされていました。
個人的にこの作品でよかったところは、
過去の各作品のイマイチだった部分がことごとく改善されていたところ。
「SENTENCE OF DEATH」、「INFERNAL OVERKILL」(1985年)、
「ETERNAL DEVASTATION」(1986年)までの初期作品は、
曲の破壊力はすさまじいのにドラムスが不安定すぎて
なんかイマイチスピード感や爽快感が足りなかった。
「RELEASE FROM AGONY」はドッパン、ドッパンいうドラムの音が嫌いだったし、
「CRACKED BRAIN」はヴォーカルがシュミーヤじゃないし。
・・・という不満点をすべてふきとばしてくれたのが「THRASH ANTHEMS」で、
私はとっても気にいっていたのです。
ただし、「ETERNAL DEVASTATION」からの曲に関しては、
このアルバムでのチリチリいう乾ききったギターサウンドが
カッコよかったわけで、それをモダンなヘヴィネスを強調した
サウンドで再現されるとちょっと違和感を感じましたね。
シュミーヤが「スラッシュ史上もっともコピーされたリフだろう」という
「Curse The Gods」のリフも、あのチリチリサウンドだからこそ狂気に満ちていたわけで・・。
ともかく楽しみなのは間違いないです!
オールドスクールなスラッシュ・メタルがさらに見直されるような
すごい作品を期待しています!