哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

演歌とメタルをとおして、人生の理不尽さをみつめるブログ。

PURE/AUTHENTIC/TRADITIONAL 思い出の名盤・名曲

思い出の名盤:「RULER OF THE WASTELAND」/ CHASTAIN

投稿日:2019年7月14日 更新日:

先日、80年代に活動していたアメリカのスラッシュ・メタルバンド

ZNÖWHITEの作品を記事にしました。

平成初期のころに聴きまくっていたメタル名盤をふりかえってみる。その②~ZNÖWHITE 編~

闘う男の激情と哀愁をブチまけるような女性ヴォーカルがカッコいい・・

というようなことを書いたのですが、

その流れでこの作品のことも思い出したので書いておかなければならない。

CHASTAINの「RULER OF THE WASTELAND」。

速弾きが話題になったが・・・

CHASTAINはギタリストのデヴィッド・T・チャステインが中心となって

1984年から活動しているアメリカのパワー・メタルバンド。

 

イングヴェイ・マルムスティーンがロック・ギターに革命を起こし、

そのフォロワーが続々と登場してきていた時代。

デヴィッド・T・チャステインも、イングヴェイのフォロワーのなかのひとり・・・

みたいな扱いで登場してきました。

 

このころのイングヴェイ・フォロワーの作品は私もかなり聴き漁りました。

いまになってみればイングヴェイ並みの成功をおさめたのは

ポール・ギルバートだけだったわけですが、

個人的にいちばん好きだったのはこのデヴィッド・T・チャステイン。

 

それは、これらイングヴェイ・フォロワーといわれた一連の流れのなかでは唯一、

私好みのジメッとした湿り気のあるパワー・メタルをやってくれていたから。

 

当時の彼はCJSSという若干コマーシャルな味付けのメタルバンドも並行してやっていて、

そっちもかなり良かったのですが、

もうひとつの彼のバンド「CHASTAIN」は、

速弾きギター云々はどうでもよくなるほどの

パワー・メタルとしての魅力をもっていました。

超攻撃的なヴォーカルと暴れまくるドラムス、哀愁あふれるメロディが最高

CHASTAINは現在も活動していて、

10枚ほどのフルレンスアルバムを出しています。

私も最近の作品はすべてをチェックできていませんが、

個人的に初期4作はすべて名作と思っています。

 

そのなかでも好きなのが2ndアルバム、

1986年発表の「RULER OF THE WASTELAND」。

Amazon.co.jp Ruler of the Wasteland

ジャケット・デザインはヒドイけれども、メタルはこれでいいのですよ。

裏ジャケットにはメンバーの写真。若いなあ。

右端はFIFTH ANGELやACCEPTなどさまざまなバンドで活動し、現在はFLOTSAM&JETSAMのドラマーもやってるケン・メアリー。

 

ジャケットはともかく、

サウンドが猛烈に素晴らしかった。

たしかにデヴィッドのギターは恐ろしく速くてカッコいいんだけれども

刮目すべきは、ロニー・ディオがパワー・メタルを歌っている!というような錯覚におちいる

壮絶なまでの迫力をもったレザー・レオーネのヴォーカルと湿り気を帯びたヘヴィかつキャッチーな歌メロ。

ドラムスもまさに「暴れまわっている」という感じでカッコいい。

アメリカのバンドの作品とは信じがたい湿り気と、

パワーあふれるバンド然としたサウンドは、

この時期にShrapnel Recordsから出ていた

いわゆる速弾きギタリストの一連の作品のなかでは

異彩をはなつものでした。

この手のギタリストの作品にありがちな、「ギタリストがエゴ全開でテクニックをひけらかしてるだけじゃねえか」・・という印象は一切なかった。

それに、イングヴェイのフォロワーみたいに言われていたけれど、

実際に聴くとイングヴェイのようなクラシカルなフレーズはあまり出てこない。

実際はイングヴェイの影響はほとんど受けてないと感じられますね。

デス声と細いハイトーンばっかりのメタルヴォーカルにウンザリしてるならこれを聴け!

とにかくレザーのヴォーカルがカッコいい。

デスメタル好きな私が言うのも矛盾していますが、

やはりメタルでいちばん重要なのはヴォーカルと歌メロ・・と再認識させてくれます。

圧倒的歌唱力と獣のごとき狂暴さが同居した声。まさにメタルを歌うために生まれたオンナ。

 

レザー・レオーネは現在ソロ名義でも活動していて、

昨年には2枚目のソロアルバムを発表しています。

Amazon.co.jp Leather II

ここでもピュアなメタルをやってくれていて、

しかも歌声に衰えはほとんど感じさせない素晴らしい作品でした。

こういうメタルらしいメタルが売れてくれると嬉しいんですけどね。

 

あと、CHASTAINの4作目、

「THE VOICE OF THE CULT」も恐ろしく素晴らしい作品。

一般的にはCHASTAINの最高傑作はコレ・・という声が多いようです。

Amazon.co.jp Voice of the Cult

むき出しのアグレッションの凄まじさ、という点で私は「RULER OF THE WASTELAND」のほうが好きですが、

トータル的な完成度ではこちらのほうが上かも。

タイトル曲「The Voice Of The Cult」は名曲。

冒頭のリフのカッコよさだけでもうやられちゃうんですけど、

そこから歌いだすヴォーカルがヘナチョコだったら名曲の輝きは生まれないわけです。

レザーのヴォーカルがカッコいいからこそメタルとして聴きごたえのある作品になっている。

 

メタルのヴォーカルとはこうであるべきだ・・・というお手本。

この素晴らしいCHASTAINの作品の多くが廃盤で入手困難になっているのは非常に残念。

ギター好きの人だけでなく、すべてのピュアメタルファンが聴くべき作品です!

どこかでみつけたら・・とりあえず買ってみることをおすすめします!

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