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今週聴いたもの:2024年7月11日~7月17日(石原詢子、SLANDER、BUNKER 66)

次期アメリカ大統領の候補となっているトランプ前大統領が演説してるときに狙撃され耳をケガ。本人はギリギリ助かったが聴衆に死者や負傷者が出たそうです。

私はこれを聞いたとき、トランプ側が選挙で自らに有利に働くように仕組んだ「やらせ」だろと思いました。日本で選挙応援演説をしてた安倍が撃たれたときも、その選挙において自民党に有利にはたらきましたから、そういう効果を狙ってのことなんだろう、と。

そうではなくてどうやら本当に撃たれて銃弾によってケガしたたらしい(とされている模様)けれども、そこは安倍と同等のウソツキであるトランプなだけに、それ自体が不測の出来事だったんじゃないのか?と疑いたくなる。トランプがケガする予定も聴衆が死ぬ予定もなかったんだけれどもアクシデントによってそうなった、とかいうことはないのかな。だいたい超優秀と言われるシークレットサービスがあんなところに狙撃者がいるのを見逃していたってのも不自然。もしほんとうに見逃していたならシークレットサービスはどんだけ無能なんだよという話では。

それにあの映画のワンシーンみたいな、背後に星条旗がたなびいているいくらなんでもデキすぎの写真。これがトランプでなかったなら素直に信用するかもしれないけどねえ。なにからなにまでアイツに有利にはたらくことばかりで、ほんとうにやらせではないのか?と疑いたくなるのも当然じゃないか。ていうかとりあえず疑いをもって考えてみるというのが民主国家の国民のとるべき姿勢なのでは。でも結局は、安倍が撃たれたからって自民党支持が増えちゃったような単細胞な日本国民と同じく、アメリカ国民もこれでトランプを英雄視したりしてトランプ支持が増えちゃうんだろうなあ。

いやいやいや、英雄どころの話ではないでしょ。日本のワイドショーでも「大事にならなくてよかった」とか言ってる人がいたけど、トランプが死ななかったかわりに国民が巻き添えをくって亡くなっている。これはとんでもない大事件であり失態でしょ。警備の人間は腹切らなきゃならないのでは。

それに、さらに追撃がくるかもしれない状態だったにもかかわらず、トランプは「おれは無事だぞ!強いんだぞ!」というアピールのためにさらに危険に身をさらした。これをみて「タフ」「強い」とか褒めてる人も多いみたいですが、これはやつがいかに自分の選挙のことしか考えてないIDIOTであるかを示しているのでは。そんなどころじゃねえだろ。お前のアピールのせいでさらに被害が出たらどうする気なのか。

だいたい、「やらせ」ではなかったとしてもこんなことを招いたのはトランプ自身の言動そのものではないのか。もうみんなすっかり忘れている(安倍が撃たれたことによってそれまでの彼の悪事がすべて忘れられたのとよく似ている)けれど、「民主主義の根幹を揺るがした」と言われるあの議事堂襲撃事件はトランプが煽らなければおそらく起こらなかっただろうし、やつのような政治家が銃規制にストップをかけているからあんなボーヤが大統領候補を撃ち殺そうなんて大それたことができたわけでしょ。

それに、奴が撃たれたときにしゃべってたことは、バイデンを「史上最悪の大統領」とかこき下ろす、まさに「分断」を煽る悪口ばかりだったでしょ。そんなふうに分断を煽りまくったおかげでこういうことが起きたんじゃないのか。そう考えれば今回の件は自業自得、お前のせいで死者が出た、ということで、奴をヒーロー扱いするなんてもってのほか、責任を追及されてしかるべきなはずでは。

自分がやった悪事がまわりまわって自分の生命を脅かした、という点でトランプは安倍とソックリ。そして、事件によって国民が奴らの悪事を忘れ、支持率が上がっちゃうってのも同じことが起こりそう。なんて単細胞なんだ。選挙民がそんなだから権力者が調子にのってやりたい放題になってしまうのに。どんな悲劇が起ころうがそれはそれ、これはこれ、と考えて冷静に投票するのが健全な民主国家の国民ってものだと思うんだけど。

石原詢子「風花岬」

岐阜県出身の演歌歌手、石原詢子の43枚目となる最新シングル。

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前作「五島椿」は、私が昨年の個人的演歌・歌謡曲ベストチューンに推したくらい素晴らしい曲でした。

2023年の演歌・歌謡曲 個人的ベスト・チューンは・・・

その「五島椿」と同じく、今回の「風花岬」も石原詢子自身の作詞作曲だというから、期待しないわけがない。しかし前作があまりに素晴らしかっただけに、それに匹敵する、もしくは超えるってのはないだろうなあ、と思っていましたが・・・

 

いやいやいや、超えるかどうかはともかく、前作と同様、非常に素晴らしい曲を出してくれちゃいましたねえ。「五島椿」と違ってマイナー調の哀愁曲。風花(晴れた日に舞う雪)が舞い落ちるさまをイメージしたというイントロの切なさと美しさにまず引き込まれるし、しっとりと湿り気をふくんだ歌唱は哀しみを聴き手に共有させる圧倒的表現力に満ちている。同じことばをくりかえす歌詞も切なさをさらに増大させる効果抜群。

さすがだ。こりゃあもう次以降本人以外の作詞作曲だったらその時点でガッカリしちゃうっていうくらい。カップリング曲は今回は杉本眞人先生の曲で、そちらは杉本先生の必殺名曲「吾亦紅」をちょっと彷彿とさせる、母への想いをうたう曲。そちらも素晴らしかった。でも、表題曲が哀愁タップリな曲だから、カップリングはメジャー曲が欲しかった気はするかな。

いずれにしろ買わなきゃ損の素晴らしいシングル!

おススメ度・・・★★★★☆

SLANDER「RESOLUTION DEFIANCE」

UKの正統派ヘヴィメタルバンド、SLANDERの2作目。1作目を出したのが1990年!

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このバンドの1stアルバムは聴いたことがなく、予備知識なしで聴きました。ジャケ絵は現代のいわゆNWOTHMバンドみたいだけどメンバーはみんなオッサン。当たり前か。

 

あまり期待してなかったんだけれども聴いてビックリ。NWOBHMの風味をただよわせる、メロディックかつ男らしさ全開のヘヴィ・メタル。ブレイズ・ベイリーを彷彿とさせる、力強いんだけどネットリしたヴォーカルがいいねえ。シンプルで疾走感があってなおかつキャッチーなリフにそのヴォーカルがのると、「なんちゃらメタル」ではない「ヘヴィ・メタル」からしか摂取できない栄養素が耳からじぶんの体内に流れ込んでくるのを体感する。う~ん、いいねえ。こういうふうな、成熟したオトナにしか受け入れられそうにないヘヴィ・メタルというものはけっして絶滅させてはならない! このあとの作品は出てないのかな?

おススメ度・・・★★★★

BUNKER 66「SCREAMING ROCK BELIEVERS」

イタリアのブラック/スラッシュ・メタルバンド、BUNKER 66の2作目。2014年作。

Amazon.co.jp Bunker 66: Screaming Rock Believers

汚いオッサンが3人そろってるジャケを見て、MOTORHEADみたいなのを期待して購入。聴いたら1曲目にどこかで聴いたことのある曲が出てきて、ヴォーカルが「Uhh」とか言うのを聴いてはじめて「あ!これってCELTIC FROSTじゃん!」となりました。いつも聴く前に曲名なんか見ないから。しかも1曲目にカバーをもってくるとは。あの素晴らしいスラッシュ・メタルバンドCELTIC FROSTがLAメタル風のサウンドに大転換して大バッシングを喰らった迷作「COLD LAKE」に入ってた「Seduce Me Tonight」。オリジナルはかなり気持ち悪い感じでしたが・・・

 

このバンドのカバーはカッコいいスラッシュメタルに仕上がっててGOOD! これを聴くと、オリジナルもアレンジというか「LAメタルっぽいのがやりたい」「もっと売れたい」というトム・ウォリアーの意識が悪かったのであって、曲自体はそんなに悪くなかったんだなあというのがわかる。

この曲をカバーしてしかも1曲目に入れるというセンスがスゴイ。その特異なセンスは2曲目以降にも発揮されてて、基本はまさにCELTIC FROSTっぽいシンプルなリフが疾走するスラッシュ・メタルながら、それだけでは終わらない幅の広さもみせてくれる。ヴォーカルはほぼメロディがないけれど、「同じ曲ばっかり」には全然ならない。買って損はないでしょう!

おススメ度・・・★★★★

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