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NHK BSにて令和6年2月11日放送分の「新・BS日本のうた」

(知りませんでしたが現在この「新・BS日本のうた」はまず「NHK BS4K」にて放映され、その1週間後に再放送というかたちで「NHK BS」で放送されているようです。私はBS4Kを視聴できる環境をもっていないので、NHK BSで再放送をみてこの記事を書きます。なので1週遅れということになります。ご注意ください。)

 

BS朝日で時代劇「破れ奉行」が再放送されています。1977年に放映された時代劇。

私は時代劇大好きなんですが、これは今まで見たことなかったんですよ。萬屋錦之介が主演で、彼の役どころは江戸のアウトローがあつまる掃きだめみたいになっている本所・深川地区の奉行、速水右近。

その深川を舞台に悪さをする奴がいるから彼および部下の同心(めちゃめちゃ若い千昌夫とかジェリー藤尾とかが出てる)の出番となるわけなんですが、「暴れん坊将軍」などと同じで幕府の重職に就いている人間が黒幕になっていることがほとんど。大名だの若年寄だのが黒幕とわかって、速水右近が藤井貢演ずる上司の老中に「斬っちゃっていいか」っていちおうお伺いをたてにいく。そこで老中がいちおう「ならんならん!」などと斬るのを許可しない姿勢をみせつつ「最近耳が遠くなってなあ」とか「病気(で死ぬ)なら仕方がないなあ」とか言って結局は暗殺を許可しちゃう、っていう一連のやりとりが毎回行われるのが面白い。

そしてどんな大物が相手だろうが問答無用で「てめえらぁ斬る!」と言いながら抜群のキレとスピードで悪人をぶった斬る殺陣のカッコよさは凄いしとにかく爽快。そんなふうに巨悪に対しては容赦しないのに庶民のちょっとした軽犯罪は「いいよいいよ」とお目こぼししちゃう器の大きさも魅力。庶民にまじってバクチに興じていたり。その破天荒さ加減がどこまでもカッコイイ。

それにしても、このドラマをみていると悪の黒幕の権力者たちの所業がなにからなにまで今の日本の自民党の奴らと重なってくる。自分たちの立場や権力を利用して私腹をこやす。そのためには庶民を踏みにじっても平気の平左。その立場故に犯罪を追及されることがない(ように自分たちで仕組みをつくっている)。ほとんど今の自民党の奴らがやってることと同じ。

しかし不幸なのは、速水右近は権力者のほうを厳しく断罪し庶民には甘いのに対し、現代の日本の場合はどこまでも庶民に厳しく権力者に甘くなるようにできているということ。政治家は何千万円もの所得を隠しても「訂正しま~す」で済み、領収書なしで経費が認められるのに対し、庶民の確定申告はそうはいかない。税務署の奴らはこういうふざけた政治家を全員告発しろよ。そうしないんならお前らに税務調査なんかする資格ないし、一般国民にも「チンケな額の領収書は不要」「所得を隠してもあとで修正すればペナルティなし」にしなければおかしい。

そして、現代の日本では法で罰することのできない巨悪を速水右近のように「てめえらあ斬る!」とぶった斬ることができない。それをやっちゃった山上さんみたいな人もいた(彼の場合は正義のためではなく個人的な恨みのためだったようだけど)わけですが、とりあえずそれは法的には正しくないとされること。かなしいことですがそれは仕方がない。

しかしいつも言うように、現代日本には江戸時代にはなかった「選挙」というものがあり、その選挙で我々国民は巨悪を「斬る」ことができるのです。江戸時代はどれだけ巨悪がはびこっていることがわかっていようとも庶民は権力者を選べなかったけれど、今は違う。

そんな恵まれた状況であるにも関わらず、なぜ自民党みたいな詐欺集団を権力の座に置き続けるのか、ほんと不思議で仕方がない、というか理解不能。こいつらにカネと票をやって自分たちに都合のいい政治をしてもらって私腹を肥やそうとするトヨタみたいな会社や団体や金持ちがいっぱいいるから、ってのもありますが、そんな奴らの思惑通りになってしまうのはみんなが選挙に行かないからですよ。政党にカネと票をやって自分たちが甘い汁を吸わせてもらおうとする奴は当然選挙に行く、選挙に行ってもべつに得しないと思ってる庶民は選挙に行かない。だから自民党みたいな利益誘導することしか能がない詐欺団体が勝ってしまう。

ともかく、国家的な課題が山積するなかでやれ派閥がどうのだの裏金がどうのだの、そんなことばっかりやってる自民党の奴らの醜態をよくおぼえておき、次の選挙でどこに投票するかよく考えておくべきです。「消去法で自民党」とかいう寝言はもうやめましょうよ。詐欺&脱税集団であるというだけでまっさきに消去すべきなのが自民党ですよ。

 

で、今回の「新・BS日本のうた」は、鹿児島県奄美市での公開収録。

三沢あけみ、吉幾三、吉永加世子、徳永ゆうき、石原詢子、市川由紀乃、城南海、真田ナオキ、彩青。

奄美大島での開催。なかなか盛り上がってましたね!

今回の曲目は以下のようになっていました。

 

「雪國」・・・・吉幾三

「はるみの三度笠」・・市川由紀乃

「さらば友よ」・・真田ナオキ

「お嫁においで」・・徳永ゆうき

「ふられ上手に惚れ上手」・・三沢あけみ&徳永ゆうき&真田ナオキ

「あなたに会えてよかった」・・城南海

「あの娘が泣いてる波止場」・・彩青

「さよならはダンスの後に」・・・吉永加世子

「終着駅」・・・・石原詢子

「島育ち」・・・・徳永ゆうき&真田ナオキ&彩青

「奄美恋しや」・・石原詢子&市川由紀乃

「永良部百合の花」・・城南海

「島のブルース」・・・三沢あけみ

「酔歌」・・・・・吉幾三&真田ナオキ&吉永加世子

「酔えねえよ」・・・真田ナオキ

「サヨナラTokyo」・・吉永加世子

「奄美で待って...」・・吉幾三

「酒よ」・・・・・吉幾三&真田ナオキ

「望郷じょんから」・・吉幾三&彩青

「新・応援歌、いきます」・・彩青&石原&市川&真田&徳永

「国直米姉節」・・・三沢あけみ&城南海&徳永ゆうき

「島のブルース」・・三沢&城&徳永&石原&市川

「戦争を知らない子供たち」・・全員

「王手!」・・・・・彩青

「愛の名前」・・・城南海

「昭和の背中」・・吉幾三

 

 

この回は細川たかしが出演予定だったはずが、体調不良で急遽弟子の彩青が出ることになったんですってね。彩青は「ケガや病気ではない。ただの風邪です」と説明していましたが、すでに高齢者という年齢であることを考えれば「ただの風邪」も侮れない病気。大事にしてまた元気になってあのウルサイ声(誉め言葉)を聴かせていただきたい。

個人的には、その細川の欠席のおかげで吉幾三&真田ナオキの師弟による「酒よ」が聴けたりしたので逆によかった。真田ナオキのダミ声はますます魅力的になってきた!「酔えねえよ」もカッコよかった!

ちなみに「酒よ」は1994年発表のロングバージョンがとんでもなくカッコいいので、できればいつか師弟でそれを歌ってくれることを願いたい。

Amazon.co.jp ベスト エレジー~哀酒歌~

↑「酒よ」のロングバージョンも収録されている1996年のベスト「エレジー~哀酒歌~」は私が最も聴き込んだ吉幾三のアルバム。残念ながら廃盤となっているようですが、中古で見つけたら高くても買っておかないと後悔しますよ!と断言したい素晴らしい内容です!

それと、「奄美で待って....」は恥ずかしながら聴いたことがなかった。1998年の「冬鴎」のカップリングに入っていたのか。現在入手が容易な音源はないのか・・とさがしたら、2022年発表の50周年記念アルバムの「Ⅳ」に、「50周年記念アルバムバージョン」が収録されているのを発見。

Amazon.co.jp 50周年記念アルバムIV~語り歌~

「50周年記念アルバム」、買おう買おうと思いつつまだ買えてない。いいきっかけだからここで買っておこう。4枚いっぺんは財布的にキツイから1枚ずつで。聴いたら感想を書いてみます。

 

ところで彩青はますます「若いオジサン」っぽくなってきたなあ。話をしてる声だけ聴いてるととても21歳とは思えない。あれが「素」なのかそれともそういうキャラをつくっているのか。たぶん「素」なんでしょう。そして師匠の曲をうたうときはますます師匠ソックリになってきた。じぶんの曲をやるときはそうでもなく感じられるので、師匠の曲を師匠に寄せて歌うのはおそらく意識してやってるんだろうけど、できればそんなふうにしないでほしいと思ってます。

 

といったところで今回はこのへんで。城南海の美しい歌声も聴けたし、素晴らしい内容で盛り上がっていて良かったですね。来週も楽しみに待ちましょう。

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