6日の広島原爆忌、9日の長崎原爆忌、そして15日の終戦記念日・・と、さきの戦争の惨禍をこころに刻んで忘れないために重要な日が今年も過ぎていきました。
いまは認知症で会話も不可能な私の母は戦中は満州にいて、7歳ころの終戦時に命からがら引き揚げてきたという苛烈な体験をしています。そのことは前にも書きましたが、→8月15日は終戦の日 母がそこで死んだかもしくは中国残留孤児になっていたら、私は存在しなかったか中国人として生きていたかもしれません。そんなふうに庶民の命や運命をもてあそぶ戦争というものは、誰がなんと言おうと絶対にしてはいけないものだといつも思います。
しかし岸田とかいう今の日本の首相は、はげしい戦争が繰り広げられているウクライナまでわざわざ行って、そこでなにをするのかと思えば「必勝しゃもじ」を大統領にプレゼントして「戦争がんばれえ~」とか言って帰ってきただけだった。いやいやいや、国際紛争解決の手段としての戦争は永久に放棄する、という憲法をかかげている国の指導者がそれでいいわけ?日本の首相がやるべきことはプーチンのところへ行って「戦争やめろ」と言うことでしょ。
そのうえ、「核廃絶はライフワーク」などとぬかす一方で、核兵器禁止条約への批准をもとめられると、「核保有国が動いてくれないと意味ないからなあ~」みたいな意味不明の言い訳をしてゴニョゴニョするだけ。広島へG7首脳を呼んでお好み焼きで接待して資料館をチラッと見せただけで「サミットは大成功」とかぬかしていたのもこのうえなく恥ずかしかった。そこにプーチンや習近平がいたんならともかく、友好国の首脳たちにそんなことしてヘラヘラしてみせたところで、分断のすすむ世界を平和に近づけることにはならないんじゃないの。
やれロシアが中国が北朝鮮が、と言って防衛費にもっと金使おうとかいうのも、戦争放棄や核廃絶なんて気持ちはみじんもないから言うことができるんでしょ。防衛費増やして兵器買ったりすることよりも先にやるべきことがないのか、そこを考えて実行に移すのが政治家の役割のはず。でもその能力がないから「利権もうまれるし武器にカネ使って仕事してるフリしとこ~」っていうだけになる。麻生(まだいるの?)なんか「戦う覚悟」とか寝言をぬかしていたけれど、まずお前らが政治家として外交の場で戦え。岸田はいつになったら金正恩と「向き合う」の?
岸田の核廃絶うんぬんは票が欲しいがためのポーズなんだろうなあ。そうでないのなら、情熱をもって「理想はいますぐ廃絶だ。しかしこれこれこういう事あるからそうはいかないんだ。だから今後これこれこういう方法で廃絶に近づけていくつもりなんだ。国民のみなさんちょっと待ってて!」と語ることができるはず。
安倍も菅も岸田もみんな同じで、言動にそういう「熱」が感じられないんだなあ。やることは利権の開発と選挙で勝つための策略づくりだけだろ、って思わされてしまう。奴ら自民党に拉致や北方領土を解決する能力があるとは国民の誰も思ってないはずなのに、なぜ選挙で勝たせてしまうのか。自民党という無能詐欺集団が政権を握っているのは、結局のところ我々国民の程度が低いことのあらわれ、と考えるべきなんでしょう。
で、今回の「新・BS日本のうた」は、北海道音更町での開催。
出演は、
伍代夏子、水森かおり、水田竜子、松阪ゆうき、パク・ジュニョン、辰巳ゆうと、一条貫太、おかゆ、戸子台ふみや。
一条貫太の「男の漁場」がカッコいい!
今回の曲目は以下のようになっていました。
「危険なふたり」・・・辰巳ゆうと
「だから云ったじゃないの」・・伍代夏子
「青春の城下町」・・・戸子台ふみや
「母恋吹雪」・・・・・松阪ゆうき
「夫婦みち」・・・・・水田竜子
「願・一条戻り橋」・・パク・ジュニョン
「虹色の湖」・・・・おかゆ
「あん時ゃどしゃぶり」・・一条貫太
「四つのお願い」・・水森かおり
「姿三四郎」・・・・辰巳ゆうと
「越冬つばめ」・・・水森かおり
「釜山港へ帰れ」・・パク・ジュニョン
「北の宿から」・・・伍代夏子
「酒場にて」・・・・水森かおり
「男の純情」・・・・戸子台ふみや
「女のブルース」・・おかゆ
「おまえに」・・・・松阪ゆうき
「真夏の夜の夢」・・伍代&水森&水田
「夏の終りのハーモニー」・・パク&松阪&辰巳
「旅の終わりに」・・・・・一条貫太
「赤い燈台」・・・・・水田竜子
「襟裳岬」・・・・・・パク・ジュニョン
「函館山から」・・・伍代夏子
「渋谷のマリア」・・おかゆ
「男の漁場」・・・・一条貫太
「日向岬」・・・・・水森かおり
「時の川」・・・・・伍代夏子
今回の注目はなんといっても一条貫太の目下の最新曲「男の漁場」でした。
これはラジオで聴いて「おお~カッコいいじゃないか!」と感激して繰り返し聴いてる曲。歌う姿をこの番組で見られると楽しみにしていました。男臭さを前面に押し出し、辰巳ゆうとあたりの「氷川きよしフォロワー」ともいうべき優男歌手たちとは一線を画す路線でデビュー5周年となる彼の本領が発揮される素晴らしい曲!
島津亜矢あたりにもぜひ歌ってほしい勇壮な歌メロがステキすぎる。まあ似たような曲はこれまでにもあったといえばそうですが、この暑苦しいことこの上ない(もちろん誉め言葉)歌唱は数多いる若手歌手のなかから頭一つ抜けることのできる個性を発揮してて、それがこの曲の魅力を倍増させている。聴く者の脳にアドレナリンをドパドパ出させるようなこういう曲が聴けるから演歌はやめられないんだなあ。この路線で頑張っていってほしい。
といったところで短いですがこのへんで。来週はこれまた海の男の名曲、福田こうへいの「北の出世船」が聴けるみたいで楽しみ!