50周年記念ツアーを北米で展開しているJUDAS PRIESTが「体調不良」(誰がどう体調不良なのか不明)で4月4日の公演をキャンセルしたというニュースをみました。
コロナではないらしいけれども、最年少のリッチー・フォークナー(42歳)でさえ先日は心臓の病でたいへんなことになったし、次に年少のスコット・トラヴィスもすでに還暦、ほかのメンバーは70代ですから、これはもう仕方がない。いまだにツアーをやってくれてるというだけでファンとしては感謝するべきでしょう。生きる伝説ですからね。とにかく健康に気をつけて頑張っていただきたい。
私は、ロブ・ハルフォードはもう声が出ないんだから、彼にはソングライティングで頑張ってもらって、ティム・オーウェンズを残して歌ってもらうべきだったと思ってるんですけど、よくよく考えるとそれは間違っているのかも。もう50年もメタル界のトップに君臨しているレジェンド、もはや動いてる姿を拝めるだけでありがたいと思わなくてはならない段階にきた、と言えるのかも。
それと、5月から6月にはロシアやウクライナでの公演も予定されていたらしいですが、それもキャンセルになったそうですね。まあ当然なんだろうけど、現地のファンにはほんと気の毒。全部プーチンの野郎のせい。全世界にどんだけ迷惑をまきちらせば気がすむのか。死ねばいいのに・・・というのは世界の多くの人が思ってることですけど、かりに彼が死んでロシアのトップが交代したとしても、それがプーチンよりましな奴になるかどうかってのもわかりませんしね。するとこういう独裁国家に対して世界がやるべきことは、かの国に利することをいっさいしないようにして、その国力をそぐ、ということしかないんでしょう。そうするとやっぱり、中国なんかとは付き合ってはいけないということになる。目先のカネのために中国で商売してる大企業はそこをよく考えておくべきなのでは。
津吹みゆ「壇ノ浦恋歌」
福島県出身の演歌歌手・津吹みゆの新曲!
「壇ノ浦」という地名を言われれば誰でも連想するように、モチーフとなっているのは源平の合戦。琵琶をフィーチュアした力強いサウンドをバックに、いつもの「直球ボイス」がおんなの情念をブチまける。
しっとりとした歌謡曲だった「東京ホタル」とは打ってかわって、勇壮でアグレッシヴな曲。イイですね。
イイんだけど、私はどっちかっていうとカップリングの「竜のまつり」のほうが気に入ったかな。ダンサブルなお祭りソング。知らなかったが香川県三豊市で8月におこなわれる「仁尾竜まつり」を歌った曲らしい。「そ~れそ~れ水あぶせ 竜に水あぶせ」というサビがキャッチーかつ可愛らしくてクセになっちゃう。ぜひとももっと売れてもらいたい!
おススメ度・・・★★★★
RANGER 「WHERE EVIL DWELLS」
フィンランドのスラッシュ・メタルバンド、RANGERの1st。2015年作。
Amazon.co.jp Where Evil Dwells
クソダサいジャケ絵と、カットTシャツを着て似合わない口ヒゲを生やしたかなり若そうなメンバーの写真をみて、こりゃあエネルギッシュなメタルが期待できそう・・などと考えつつ聴きました。そしたら・・
スラッシュ・メタル風味のまぶされた、80年代トリビュートな突撃メタルでした!80年代ジャーマン・スラッシュのようなアグレッションをまきちらしつつ、聴けばわかるように随所にIRON MAIDENっぽさが添加されて、ただウルサいだけじゃねえぜ・・というところを聴かせてくれる。ヴォーカルはベース兼任で、ふざけてるようにしか聴こえない素っ頓狂なハイトーンを駆使してて、そこは好き嫌いが分かれそうだけど、ひたすら猪突猛進で硬派なサウンドは最高すぎる。ヒステリックなハイトーンとMAIDENっぽいリフや曲展開・・ということで連想するのは初期のENFORCERあたりなんですけど、そうするとENFORCERのようなキャッチーな歌メロが欲しくなる。しかしこのヴォーカルではそこは期待できなさそう、っていうところだけ残念。このエネルギー爆裂状態で感動的歌メロがあったらマジで最高なのに。スラッシュ・メタルだととらえればこのヴォーカルもアリなんだろうけど。さらに上のレベルを目指してほしいなあ。もう1枚出てるのか!入手可能ならさっそく買おう。
おススメ度・・・★★★★
STARGAZERY「STARS ALIGNED」
フィンランド人ギタリスト、ピート・アホネンと元MSGのヤリ・ティウラらのバンド、STARGAZERYの2作目。2015年作。
オッサンたちのバンドだからあんまり期待しないで聴いたんですけど、こりゃあ~イイ。ギターのサウンドなんかには現代的ヘヴィさがあるけど、曲は一昔前の北欧メタルを彷彿とさせる叙情的でキャッチーなものばかり。曲によってはイングヴェイのバンドの曲のような雰囲気もあるけど、ギタリストは中心人物のわりにはウザい自己主張はあまりない。あくまでメロディを聴かせようという姿勢に終始している。そのへんのバランスもイイですなあ。
耳に残るフックをきちんとそなえた曲が多く、「どうせ・・・」なんて思ってすみませんでした、と謝らなければならない。まあこれが売れるかっていったら微妙だろうけど、こういう正統派が売れてくれないからメタルは斜陽なんだなあ。
おススメ度・・・★★★★