トヨタ自動車に勤務していた男性が過密な業務や上司のパワハラを苦に2010年に自殺し、遺族が同社を訴えていた問題。
11年という長い年月を経て和解が成立したそうです。
まあ社員の数が莫大だからそういうことが起こる確率も零細企業よりも高いんでしょうが、それにしてもこの件は会社が責任を認めるまでなんと11年!
いまの創業家社長が社長に就任したのが2009年。だからこれが起こったのは彼の在任中の話で、それからず~っと同じ職に就いているくせに、驚くことに社長は、11年ものあいだ放置されたのは会社の隠ぺい体質によるもの、とぬかして関係者を処分したとのこと。
えええ?あんたは会社の責任者でありすなわち関係者じゃないのかよ。自分自身は責任とらないわけ?なにこの他人事みたいな言いぐさ。トップに座ってる人間が「悪いのはボクじゃなくて会社です。部下です」って言うなんて、もう経営者として最低すぎないですか?なんでも秘書のせいにする政治家か。部下がなにかやったら「私が責任をとる」ってのが経営者のあるべき姿なのでは。これが日本のトップ企業の社長。恥ずかしすぎる。
さらに、12年も社長やってるくせに、隠ぺい体質の改善が「道なかば」だって。いやいや、全社一丸となって体質を変える、っていうやる気がないだけだろ。能力がまともにある経営者ならそんなことはすぐにできるはず。延々と首相やってなにも結果が出なかったくせに「しっかりがんばります」で通した安倍首相みたいだな。こんなんでも社長をやっていられるとは、株主はなにしてんの? この件の責任をもっと追及しろよ。
隠ぺい体質が問題だと思うなら、朝鮮中央放送、もしくはカルト宗教の広報みたいな「トヨタイムズ」とかいうオウンドメディアをやめて、マスコミの取材にまじめに応じて真摯に説明するように自分自身が変わったらどうなんだ。自分自身に隠ぺい体質が染みついてるから会社は変わらず、解決に11年もかかったんでしょ。販売店が車検をゴマカシてたのだってその体質のあらわれのはずですけど、それが明るみに出たときも謝ってたのは社長じゃなかったし。たいしたことじゃねえ、と思ってるんでしょうね。
社長は遺族に謝罪したらしいけれども、これは遺族が豊田労基署に労災不認定を取り消すよう求めた裁判で国(労基署)が負けたから態度を変えただけでしょ。それまでは自殺と業務に因果関係はないって言い張ってただろ。労基署が裁判で勝ってれば「我々の主張が認められた」として会社の責任など認めなかったでしょうね。いまも「おれのせいじゃねえ。部下のせい。会社の体質のせい」、もしくは最悪「それくれえのことで自殺なんて会社の迷惑かけやがって」くらいに思ってるのでは、と勘繰っちゃう。そうでなければもっと早く解決できたはず。
それに、2010年の時点では彼は社長になったばかりだったから仕方がなかったと百歩譲るとしても、2017年にも若い社員が自殺してますしね、言い訳できないでしょ。2010年の事件の時点でまじめに取り組んでればそんなことにはならなかったはずなのに。どうして「私の不徳」って言えないんだろう。
まるっきりほかの世界から引っ張られたばかりの雇われ経営者が言うならともかく、ず~っとその会社で育ったうえに10年以上も社長に居座ってるような人間が、「会社の体質が・・」とかいう言い訳をして会社や部下に責任転嫁することのみっともなさ、異常さは尋常じゃない。トヨタの社長はトヨタに勤めてもうすぐ38年ですよ。あんたもその体質をつくったひとりだろ。ほかの企業の経営者がこんなクソみたいな言い訳をしたならテレビの昼のワイドショーの奴らは「会社の体質はあんたのせいだろ!」って徹底的にたたくと思うんですけど、やっぱりトヨタにはな~んにも言えないのね。スポンサーがらみの件だとなにも言えないという意味では偏りまくっているくせに、コメンテーターの奴らがみんな「自分は公平公正な視点でしゃべってます」みたいなカオしてるのが猛烈に気持ち悪い。コロナ初期には(感染対策をしたうえで)営業しただけのぱちんこ店を「反社会的勢力と同じ」とまで言って非難してたくせに、車検をごまかしたり社員がパワハラ自殺したりしたのに「ボクは悪くない、会社のせい」とトボけるスポンサー企業の経営者は叩かない。もう救いようがない。
丘みどり「雪陽炎」
丘みどりの新曲!今回は弦哲也先生の曲じゃないけど、ミステリアス演歌!待ってました!
「雪女」の伝説をモチーフにした哀しくドラマティックな曲。ジャケ写真もそのイメージなんですね。美しい。MVの美しさも尋常じゃない。
ラジオで初めて聴いたときは、「鳰の海」や「白山雪舞い」などのド迫力ドラマティック曲と比較するとちょっと地味かな、と思ったんですが、聴きこむうちに実はキャッチーで煽情的な歌メロがとっても魅力的な曲だな、と感じるように。
いやあカッコいい。同じ日に発売された工藤あやのの「白糸恋情話」も猛烈に素晴らしかったけどこっちも凄い。ひょっとして2022年の演歌ベストチューンはこの2曲ですでに決まったか?
→こういうのを待ってた!工藤あやの「白糸恋情話」が最高のデキ!
子育てもたいへんな中でも今まで通りハイクオリティな作品を出してくれちゃった。個人的には育児のためにもっと休んでもいいんじゃないかと思ってるんですけど。とにかく買うべきシングル!
おススメ度・・・★★★★☆
FORGOTTEN TALES「WE SHALL SEE THE LIGHT」
カナダのメロディック・パワーメタルバンド、FORGOTTEN TALESの3作目。2010年作。
ネオ・クラシカルなテイストもまぶされたパワー・メタル。ベースとユニゾンするテクニカルなリフ、スピードのある勇壮なメロディは、このテの音が好きな人には絶対におススメできるクオリティ。
・・・だとは思うんですけど、ヴォーカル(女性)は美しい声ながらちょっと平板で印象が弱い気が。そのせいか歌メロには心を揺さぶられるようなクサさが足らない。その意味で地味というか軽いというか、ハイクオリティなんだけどイマイチ、という感じに。中古で安ければ買っても損はないけど急いで買うほどでは・・・。
おススメ度・・・★★★☆
DESTINY「THE UNDISCOVERED COUNTRY」
スウェーデンのパワーメタルバンド、DESTINYの4作目(?)1998年作。
Amazon.co.jp The Undiscovered Country
結成は1980年ころだそう。ほかの作品はたぶん聴いたことない。バンド名がありきたりすぎるので聴いたことあるかどうかはっきり思い出せない。
DESTINYというバンド名、ファンタジックな雰囲気のジャケ絵からして、ドラマティックなパワー・メタルを期待しましたが、聴いてみたらやたらと複雑な構成のどんよりとしたスラッシュ寄りのパワーメタルって感じでガッカリ。FATES WARNINGとかに近いのかな。
とくにエキサイティングなアグレッションを叩きつけてくれるわけでもなく、感動的なメロディがあるわけでもなく、思いつきっぽいリフがダラダラとつながっていくだけにしか感じないなあ。聴いててイライラする。歌メロも曲展開もなんか不自然なものばかりだし、これは私はダメだ。こういう考えすぎの(いやなにも考えてないようにしか聴こえないけど)プログレッシヴを気取ったメタルが大嫌い。なんの感情も呼び起こされない。
おススメ度・・・★☆