「鬼滅の刃」の映画が超ヒットしているとのことで、私の周囲のけっこういい年したオトナも映画館に足を運んだりしていたようです。
私は原作も映画も知りませんのでなにも言うことはできませんが、アニメにしろ映画にしろ音楽にしろ、社会現象なみにヒットしたものって、流行れば流行るほど興味がなくなるんですよねえ。音楽なんかは流行ればラジオなどで流れて嫌でも耳に入ってくるわけで、わざわざ自分から聴こうとか思わなくなる。漫画はもうなおさらで、少年漫画をわざわざ読んだりするトシでもないし、自発的に触れようという気にはまったくならない。子どもがいれば違うのかな。
まあ、ブームが去ってから観たり聴いたりして「もっと早く観ておけば、聴いておけばよかった!」なんてことになることもあるんですけど、私も含めヘヴィ・メタルのような極端な音楽を好むような人にはそういう「流行りものには興味がない」タイプが多いんじゃないでしょうか。
「鬼滅の刃」もひょっとするとあとで観て「面白いじゃないか!」ということになる可能性もなくはないけど、とりあえず主題歌はつまらない曲だ、というのは私の中で確定してます。昭和の時代から、大ヒットアニメや映画にはキャッチーな名主題歌がつきものですが、「鬼滅の刃」のソレは何度聴いても耳になにも残らないどこにでもある平凡な曲にしか感じられませんでした。曲がもっとよければ数十年後にも語り継がれるアニメ映画になったんじゃないのかなあ。
で、今回の「新・BS日本のうた」は、福島県南会津町での収録。
出演は、 津吹みゆ、五木ひろし、大月みやこ、山本譲二、石原詢子、マルシア、門倉有希、村木弾、福田こうへい、松尾雄史。
名人と名曲が揃って素晴らしい内容でした
今回の曲目は以下のようになっていました。
「誰か故郷を想わざる」・・・・・福田こうへい
「白い蝶のサンバ」・・・・・・・マルシア
「ガード下の靴みがき」・・・・・津吹みゆ
「みちのくひとり旅」・・・・・・山本譲二
「フランシーヌの場合」・・・・・石原詢子
「おやじの海」・・・・・・・・・村木弾
「女の駅」・・・・・・・・・・・大月みやこ
「遠き昭和の・・・」・・・・・・五木ひろし
「流れ舟」・・・・・・・・・・・松尾雄史
「メトロ」・・・・・・・・・・・門倉有希
「イヨマンテの夜」・・・・・・・福田こうへい
「湯の街エレジー」・・・・・・・山本譲二
「長崎の鐘」・・・・・・・・・・五木ひろし
「ふりむけばヨコハマ」・・・・・マルシア
「冬の旅」・・・・・・・・・・・松尾雄史
「火の国の女」・・・・・・・・・石原詢子
「千曲川」・・・・・・・・・・・五木ひろし
「君こそわが命」・・・・・・・・村木弾
「女のブルース」・・・・・・・・大月みやこ
「東京のバスガール」・・・・・・門倉有希
「ハクション大魔王のうた」・・津吹&門倉&マルシア&村木&松尾
「みなしごハッチ」・・・・・・津吹&門倉&マルシア&村木&松尾
「高校三年生」・・・・・・・・山本譲二
「好きになった人」・・・・・・津吹みゆ
「絶唱」・・・・・・・・・・・福田こうへい
「しあわせの花」・・・・・・・石原詢子
「さざんかの宿」・・・・・・・大月みやこ
「細雪」・・・・・・・・・・・五木ひろし
「皆の衆」・・・・・・・・・・全員
今回は感染予防のための客席の間隔が前回までと比べてだいぶ狭まっていたようですね。ひとつ飛ばしくらいになっていたようです。これは大丈夫なの?声を出さなければ問題ないのかな。
これから冬でますます感染が拡大していくと、これもまた広げられるか、最悪はまたお客さんゼロで・・・ということになるんだろうと思うと悲しいですね。
それはともかく、今回は個人的に大満足の素晴らしい内容でした。石原詢子の「しあわせの花」は名曲だし、福田こうへいや大月みやこはいつもながらの圧倒的な凄味を発揮していました。
「さざんかの宿」は大川栄策以外が歌っちゃダメだろ・・・といつも書いていますけど、大月みやこクラスの名人がやるんなら話は別。さすがだ。「女のブルース」もそうでしたがもうなにを歌っても完璧に大月みやこの曲そのものになっちゃう。「女の駅」も、いつ聴いても悶絶するレベルのカッコよさ。
津吹みゆが活躍してて嬉しい!
今回の開催地である福島出身、「みちのく娘!」でも活動している津吹みゆの出番が(このメンバーのなかで、と考えれば)多くて良かった。衣装もいろいろ着替えてくれたし。
ほんとうは「嫁入り峠」か、もしくは南会津町でやるんだから「会津・山の神」あたりの自分の曲を歌ってほしかったけど、そこは仕方がないか。
今回やってくれた「好きなった人」は、アルバムに収録されていましたね。
Amazon.co.jp 望郷こころ歌Vol.2~永遠の名曲選~
↑このアルバムは最高ですよ。「直球ボイス」の魅力をたっぷりと堪能できます。このシリーズの1も3ももちろんいい内容なんですけど、選曲はこの「2」が一番いい。未聴の方はぜひとも買って聴くべし。
といったところで今回は終わります。今年もあと1か月もないんですね。このままでは正月もコロナコロナか。