新型コロナウィルスの感染者数は一進一退といったところになっていますね。
「第一波は抑え込んだ」などと首相がお気楽なことを言っているなか、音楽業界の苦境はなかなか終わりそうにありませんね。
ドイツのスラッシュ・メタルの大御所、DESTRUCTIONがドイツ政府の資金援助を受けたなんていう話を先日みましたが,
→BURRN! ONLINE DESTRUCTION、ドイツ政府から資金援助を受ける
スラッシュ・メタル界では世界的バンドともいえるDESTRUCTIONクラスのバンドですら資金的に困るくらいだから、それ以下クラスのバンドならもうバンド活動が不能・・っていうところまできちゃうんでしょうね。
そういう状況のなかで音楽ファンができる支援は、やっぱり「音源やその他マーチャンダイズを買う」ということが第一なんでしょう。これまで旅行なんかでカネを使っていた音楽ファンは、この機会にそれに使うはずだったカネでCDやTシャツを買いまくるべきなんでしょうね。
しかしファンのほうもコロナの影響でカネがないだろうという話で、そうなるともうどうすればいいのか。ワクチンの登場を待つしかないのか。それまでに有望なミュージシャンの廃業がどれだけあることか。恐ろしいですね。
島津亜矢 「彩-AYA-」
島津亜矢が2002年に出したアルバム。
トップに収録されている「夜桜挽歌」はシングルになりヒットしましたね。「夜桜(はな)よ散れ みんな散れ・・・」というサビがキャッチー。北原ミレイが歌いそうな曲。
このアルバムはこれまで聴いてなかったのですが、全編にわたり「ド演歌」色が排除され、アダルトでクールな歌謡曲が目白押しになっています。しかしジャケット写真の彼女は着物姿で、それをみるとこういう内容のアルバムだとは思わないですね。そこらへんはもうちょっと考えたほうがよかったのかも。
しかし内容は文句なし。いつも言うけど、「SINGER」みたいな安直さあふれるカバー集よりはこっちのほうが1000倍くらい、お金を払って聴こうという気になれます。彼女が歌うんなら俺に書かせろ・・っていう作詞家や作曲家はいっぱいいるんだろうから、こういうオリジナル曲のアルバムをもっと出してほしいなあ。
オススメ度・・・★★★★
高木綾子「青春の輝き~plays カーペンターズ~」
これは私には畑違いのもの。フルート奏者高木綾子がカーペンターズの名曲をカバーしたアルバム。2000年の作品。
Amazon.co.jp 青春の輝き ~playsカーペンターズ
名前は聞いたことあるけど・・・っていうくらいで、作品に触れるのは初めて。
基本的にクラシック系には興味ないですしね。でも、実はカーペンターズは大好きなんですよ。先日たまたま手に入れ、カーペンターズのカバーなら聴いてみようか・・・と思ったのです。美人ですしね。
聴いてみたら、これがすっごく良かった。ただ単に歌メロをフルートで追っただけではない、ハッとさせられるアレンジがなされている。難しいことはわかりませんけどね、聴いてて楽しいし快適。曲が耳になじんだ名曲ばかり・・・っていうのもあるかな。
フルートが歌っているようでとても心地よい。カレン・カーペンターの歌声ってフルートと同じくらい美しいってことにも気づかされます。
オススメ度・・・★★★★
VICIOUS RUMORS 「RAZORBACK KILLERS」
アメリカ、カリフォルニア出身のベテランパワー・メタルバンド、VICIOUS RUMORSの2011年作。
近作のすべてはチェックしてなかったのです。「CYBERCHRIST」みたいな、なんじゃこりゃあ最低・・・っていうアルバムもけっこうありましたから。
しかしこの「RAZORBACK KILLERS」、素晴らしい作品。いままで聴かずにいてごめんなさい・・とひれ伏すしかない。
このアルバムではブライアン・アレンっていう人が歌っていますが、きちんと歌いつつもアグレッシヴでヴァイオレント。カッコいいじゃないか。ギターも聴かせどころを意識した長尺ソロがそこかしこに配置されていて聴きごたえ満点。
歌メロはキャッチーだし、なによりも「ヘヴィ・メタル」以外の何物でもない強靭な楽曲、サウンドが素晴らしい。メタルってなこういうもんなんだ、と全世界が知ってほしいものです。
オススメ度・・・★★★★☆
といったところで今回はここまで。ここんところゴミみたいなデスメタルを聴く暇がない。