本ページのリンクには広告が含まれています PURE/AUTHENTIC/TRADITIONAL ヘヴィ・メタル 思い出の名盤・名曲

ヘヴィ・メタルとはなにか、を思い知らされた名盤~「DEFENDERS OF THE FAITH」/JUDAS PRIEST~

名盤、名曲の思い出を勝手に書く

個人的記事のつづきです。

 

前の記事で書いたように中学生のころ

本格的にメタルへの目覚めを呼び起こされた名盤~「POWERSLAVE」/IRON MAIDEN~

IRON MAIDENに触発され、貸しレコード店「友&愛」に通い詰める

日々を送りましたが、中学校卒業前くらいにこれまた人生を変える作品にぶち当たります。

JUDAS PRIESTと出会う

友達に「最近はヘヴィ・メタルに興味がある」という話をしたら、

その友達の友達がメタルをよく聴いていたようで、

その彼が「JUDAS PRIESTを聴け」と言うので、

「友&愛」でJUDAS PRIESTのレコードを借りてきました。

「DEFENDERS OF THE FAITH」。邦題は「背徳の掟」。

amazon.co.jp 背徳の掟

 

念のため書いておくと、

JUDAS PRIESTはイングランド出身のヘヴィ・メタルバンド。

1970年代から活動し、ヘヴィ・メタルという音楽とそのスタイルを

確立したバンドです。

 

このアルバムを聴いた当時の私は「背徳」ってなに?・・というくらいガキでしたから、

聴く前にその意味を辞書で調べたりしました。

JUDAS とPRIESTという英単語も意味が分からなかったので辞書を引くと

「裏切者」、「司祭」。なんかわかんないけどカッコいい。

でも・・・このジャケットの絵(「メタリオン」)は・・・

なんかダサいなあ、と思いました。いまはそうは思わなけれど。

 

で、レコードに針を落とすと、

衝撃的な疾走リフが炸裂し

「Freewheel Burning」が始まります。

この当時はまだメタル初心者だったので、

それまでに聴いたこともないようなスピード感と、

時にのちのスラッシュ・メタル風のロブの早口ヴォーカル、

そしてカッコよすぎるツイン・リードに度肝を抜かれ、

こりゃあすげえ・・・と茫然としていると、

間髪を入れずに「Jawbreaker」の破壊的イントロに突入。

実は私は「Freewheel Burning」よりもこの曲のほうに

ものすごい衝撃を受けました。

いかにもメタル、という重厚で硬質なリフをバックに、

湿り気がたっぷりの、男の哀感が漂いまくる歌メロがのっかる、

まさにメタルとはどんな音楽なのか

ということを体現した曲。

ピロピロいうギターとスピードとデスボイスさえあればメタルだと思っている

のなら、まずはJUDAS PRIESTを聴くべきです。

すると、「メタルである」ための要件というのはそういうことではなく、

曲そのもののメタルらしさ、であるということがわかります。

この曲が女性が男性にもしくは男性が男性に行うアノ行為をうたったもので、

「Jawbreaker」とはまさに男性のソレそのもの

(jawはアゴ、それを壊すもの、ですから、オトナならわかる)

であることはウブな中学生だった私には知る由もありませんでしたが

(このアルバムの「Eat Me Alive」もそういう曲。ただ、ロブ・ハルフォードはどこかのインタビューで、「Jawbreaker」はアノ行為の歌、という見方もできるけれど、Jawbreakerという架空のキャラクターの曲という意味もある、と言っていました。)、

そんなことはもうどうでもよくなるほどカッコいい。

 

3曲目はバイカーの曲「Rock Hard Ride Free」。

今度はスピードを落とした曲ですが、

この曲は(アルバム全編がそうなんだけれども)

メタルにおけるツイン・リードギターは

どうすればカッコよくなるのかを示すお手本みたいな曲で、

とにかくなんとしても自分で弾きたくて

のちに友人からもらい受けたギターで一生懸命練習した思い出の曲です。

 

他の曲も、とにかくウェットで重苦しくアグレッシヴ、

しかし哀愁のあふれるキャッチーでメロディアスな歌メロを

もっているという、これがヘヴィ・メタルだ・・・という曲が続きます。

B面はあまりにもヘヴィで、ガキだった私にはその良さを理解するのに

ちょっと時間がかかりましたが、

これがメタルという音楽なんだ、ということを徹底的に思い知らされました。

メタルを知らない人に「メタルとはなにか?」と訊かれたら、

「これを聴けばわかる」と即座にこたえるであろう作品です。

 

このアルバムを聴いてからは、

それまで一生懸命聴き漁っていた、

当時人気だったアメリカのいわゆる「LAメタル」が

急につまらなくなり

(MALICEやLIZZY BORDENみたいな素晴らしいバンドもいたけれど)、

湿り気のあるブリティシュ・ヘヴィ・メタルを

もとめて貸しレコード店をハシゴする日々が始まりました。

JUDAS PRIESTの作品は他のも次々に借りて、

「SCREAMING FOR VENGEANCE」を聴いて完全に

JUDAS PRIESTの信者になってしまうのですが、

この作品についてはまた今度。

 

このころは私もまだ感受性豊かな純粋な少年。

感化された作品はたくさんありますので、

そのへんをまた記事にしていきます。

 

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