「ボサノバの神」とよばれたブラジルの歌手・ギタリスト、
ジョアン・ジルベルト氏が亡くなったとのこと。
私はそんなによく知っているわけではありませんが、
そんな私でも一瞬聴けば必ずそれとわかる、
独創的なギターと声がつくりだすひたすら心地よいサウンドは、
まさに唯一無二だったと感じます。
ご冥福をお祈りいたします。
で、今回のNHK・BSプレミアム「新・BS日本のうた」は、
「天童よしみ&福田こうへい!浪速女と東北男児の歌バトル!」。
出演は、
岩出和也,丘みどり,川野夏美,クミコ,純烈,城みちる,天童よしみ,西尾夕紀,西田あい,はやぶさ,福田こうへい,前川清,たかしまかんた,如水館高等学校チアリーディング部。
6月13日に広島県三原市で行われたものです。
福田&天童以外は出番がみんな1曲だけでちょっと残念
今回は以下のような内容でした。
古今東西名曲特選
「あの娘たずねて」・・・・・福田こうへい
「東京ブルース」・・・・・・丘みどり
「おんなの山河」・・・・・・天童よしみ
「想い出の渚」・・・・・・・純烈
「りんどう峠」・・・・・・・川野夏美
「無錫旅情」・・・・・・・・はやぶさ
「面影」・・・・・・・・・・西田あい
「めぐり逢い紡いで」・・・・前川清
名曲の輝き
「イルカにのった少年」・・・城みちる
特報★新曲情報
「春立ちぬ」・・・・・・・・西尾夕紀
「神戸の女」・・・・・・・・岩出和也
「妻が願った最後の『七日間』」・・クミコ
「ステキで悲しい」・・・・・前川清
スペシャルステージ
「南部蝉しぐれ」・・・・・福田こうへい
「道頓堀人情」・・・・・・天童よしみ
「夫婦春秋」・・・・・・・福田こうへい
「別れの旅」・・・・・・・天童よしみ
「Lemon」・・・・・・・・福田こうへい
「U.S.A.」・・・・・・・・天童よしみ
「北上夜曲」・・・・・・・福田こうへい&天童よしみ
「ふたりの大阪」・・・・・福田こうへい&天童よしみ
「母恋吹雪」・・・・・・・福田こうへい
「浪曲渡り鳥」・・・・・・天童よしみ
「男川」・・・・・・・・・福田こうへい
「大阪恋時雨」・・・・・・天童よしみ
「YAH YAH YAH」・・・・福田こうへい&天童よしみ
あいかわらず豪華なメンツ。
それはいいけど福田こうへいと天童よしみ以外はみんな1曲しかやらなくて、豪華すぎるメンツゆえにそれがちょっと残念だったかな。
あらためて聴くと「イルカにのった少年」ってカッコいい曲ですね。
城みちるの歌唱はもちろん若い時と同じではないけれどそれほど衰えを感じさせなかったし、
如水館高校チアリーディング部もかなり凄い演技をみせてくれてました。
子どものころの一家だんらんを思い起させてくれた「面影」
西田あいが、昭和の名作ハードボイルドテレビドラマ「Gメン’75」のエンディング曲、
「面影」を歌唱。
私は「Gメン’75」を小学生のときにみましたが、たしか土曜の夜9時からの放映で、
当時の小学生ならほぼ全員みていたであろう「8時だョ!全員集合!」が終わってから、その流れでこれをみる・・
という感じだったと記憶しています。
子どもでしたから話の内容はあまりわからず、
曲のカッコよさと、滑走路を横一列で歩くタイトルバックのほうが強烈に印象に残っています。
超有名なオープニングテーマはいつ聴いても死ぬほどカッコいい。
そして今回歌われた「面影」もまさに昭和の名曲(西田あいと昭和歌謡ってほんとに良く合うなあ、と再認識)。
これが流れるとまもなく夜10時で、父や母が「はやく寝ろ!」と言い出していたのを思い出しました。
エンディング曲はほかにも数曲あって、個人的に好きなのは「追想」。
現在のテレビドラマの、そこらへんのJ-POPバンドにテキトーにつくらせたような軽~い主題歌とは別次元のクールさ。
テレビドラマにしろ歌にしろ、平成年間でなにもかもが徹底的に軽薄になってしまったと痛感します。
「南部蝉しぐれ」の素晴らしさは別格
スペシャルステージは福田こうへいと天童よしみ。豪華ですね。
しょっぱなに福田こうへいの超名曲「南部蝉しぐれ」が。
彼のこれまでのシングル曲のなかでは、
やはりこの曲は別格のカッコよさだと思いますね。
個人的には「北の出世船」も好きですけど、
つらい人生の山あり谷ありを噛みしめていればいるほど味わいが増しそうな歌詞といい、
哀愁をたたえつつも雄々しいメロディといい、
この曲がデビュー曲だったからこそ彼はいきなり人気歌手になれた・・・と言ってもいいんじゃないか、くらい。
このあまりに素晴らしい「南部蝉しぐれ」のあとに「Lemon」とか歌われると、そっちはもう異常につまらない曲と感じましたね。
おそらく「南部蝉しぐれ」は30年後でもカラオケで歌われていることでしょう。歴史に残るであろう名曲。
福田こうへいの最近のシングル曲は、悪くないけど印象が薄い・・・
という感じのが多いので、このへんでまた「南部蝉しぐれ」級の凄い曲が出てほしいものです。
そうすればさらに演歌界の第一人者に近づいていくんじゃないでしょうか。
といったところで今回はこのへんにしておきます。
今回も実力者がズラリ揃って見ごたえのある内容でした。
また次回もレビューします。