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NHK BSにて令和6年7月28日放送の「新・BS日本のうた」

パリオリンピックが開催中ですね。さっそく日本人選手がメダルとって新聞では号外が出たりしていました。それ自体はたいへん喜ばしいことでお祝い申し上げたい。

しかし開会式はだいぶ評判が悪かったようですね。私は数分間くらいチラッとみただけでわからない(放映権の絡みなのかYOU TUBEとかでは観られないんですね。いかにも「多様性」に配慮したようなヘンテコなファッションの人たちがヘンテコな踊りをみせているところだけは観ました)んですが、きくところによれば、「生首」を手にした「マリー・アントワネット人形(に見えるもの)が歌うとかいう演出もあったんだそうな。写真でみたかぎり、日本人には悪趣味にみえるのは間違いない。現代のフランス人もマリー・アントワネットにはいい感情を持ってないのかな。だからこういうのがウケるんじゃないかと考えてしまうのか。

それがアントワネットが処刑される直前に投獄された牢獄「コンシェルジュリー」で行われたっていうんだから、血まみれの革命を経てフランスは「自由・平等・博愛」の立派な国になったんです! ということを伝えたかったんでしょうね。

それと、そのシーンで「GOJIRA」というヘヴィ・メタルバンドが登場して演奏したんだそうな。私はそのバンド聴いたことがなかったので、どんな音の奴らなんだろうとYOU TUBEで何曲か聴いてみたのですが、残念ながら私の大嫌いなタイプのバンドで、オリンピックという国家的イベントにこんなバンドに演奏させるくらいだから、やっぱりフランスのヘヴィメタル界は北欧と比較すると二歩も三歩も見劣りする、というか層が薄い気がします。

フランスといえば私が想起するのはジプシー・キングスとかセルジュ・ゲンズブールとかプログレッシヴロックバンドTAI PHONGとかで、ヘヴィメタルバンドはあまり出てこない。そういうフランスの「らしさ」を体現しているような人たちを使えばよかったのに。殺戮のようなシーンを表現するためにはメタルが最適だと思ったのかな。

いずれにしろ、東京五輪と同じく、世界的にも盛り上がりはイマイチなオリンピックになっているように感じられる。それはやっぱり、国家や政治家はオリンピックを国威発揚や自分の人気のために利用し、財界人はカネのために利用し、選手たちのなかにはじぶんの名誉やカネのために他人を蹴落とすことに血道をあげ「勝てばいいんだ」とばかりに汚い手をつかう人間もチラホラいる・・・というのが、いまに始まったことではないにしても情報社会の進化とともにそれが丸見えになるようになって、嫌気がさしちゃう人が多くなったからなのではないのか。北京オリンピックなんかは夏季も冬季もまさに中国共産党の中国共産党による中国共産党のためのオリンピックであるというのを隠そうともしてなかった。

まさに日本の「黒歴史」となった2020東京オリンピックでの、あまりにも多すぎたスキャンダルの一部始終をみてきた日本国民はなおさらでしょう。パリオリンピックの開会式も東京と同じくらいひどかったという話ですが、オリンピックが政治とカネ、権力者の利益のためのイベントとなっている現代においては、世界中の人が感動をおぼえるような開閉会式をやるのはムリなんでしょう。

そう考えると、カネのためにわざわざクソ暑い時期に高校生に甲子園で野球やらせるのをやめない高野連だの文科省だのにも吐き気がしてくるし、カネとお友達と自分たちのメンツのために権力者たちが推し進める大阪万博も「もうやめたほうが」と言いたくなってくる。岸田だの自民党の奴らも自分たちの人気のためにメダリストをフル活用しようとするんだろうなあ。選手が持って帰ったメダルをかじったりするようなのが出てこないことを祈るばかり。

 

で、今回の「新・BS日本のうた」は、和歌山県田辺市での公開収録。

出演は、

小柳ルミ子、天童よしみ、古都清乃、西方裕之、神野美伽、浅田あつこ、森山愛子、徳永ゆうき、原田波人、大江裕、山西アカリ。

地元出身歌手はもっと優遇したらどうか

今回の曲目は以下のようになっていました。

 

「黒い花びら」・・・・天童よしみ

「あの娘たずねて」・・大江裕

「黒百合の歌」・・・・森山愛子

「若いふたり」・・・・徳永ゆうき

「すずめの涙」・・・・山西アカリ

「星影の小径」・・・・小柳ルミ子

「おんな港町」・・・・神野美伽

「甘い生活」・・・・・原田波人

「ゆうべの秘密」・・・浅田あつこ

「おさげと花と地蔵さん」・・西方裕之

「和歌山ブルース」・・古都清乃

「アンコ椿は恋の花」・・神野美伽

「冬隣」・・・・・・・森山愛子

「山」・・・・・・・・大江裕

「夜桜お七」・・・・・山西アカリ

「蜩~ひぐらし~」・・原田波人

「はぐれ舟」・・・・・徳永ゆうき

「雑草の歌」・・・・・天童よしみ

「二人でお酒を」・・・小柳ルミ子

「男船」・・・・・・・神野美伽

「のろま大将」・・・・大江裕

「会津追分」・・・・・森山愛子

「瀬戸の花嫁」・・・・小柳ルミ子

「珍島物語」・・・・・天童よしみ

「まごころ小唄」・・・古都清乃

「道行き」・・・・・・浅田あつこ

「倖せふたり」・・・・西方裕之

 

和歌山での開催ということで和歌山出身の山西アカリと原田波人が出演してました。

しかしそのふたりとも、デビューのあしがかりをつかんだ「NHKのど自慢」で歌ったたいせつな曲を歌ったものの、自分の持ち歌は披露しなかった。いやいやいや、いつも言うけど地元出身の歌手はもっと優遇したほうが観覧のお客さんも嬉しいはずだと思うけどなあ。山西の「紀ノ川よ」とか絶対盛り上がりそうな曲だし、原田の「万燈篭」もいい曲なのに。構成上ふたりがじぶんの持ち歌を歌うべき場面がなかったんだろうけど、そこを地元出身歌手優先に考えてほしい。

 

ところで森山愛子は年内で活動休止に入るんだそうな。番組ではその話は出なかったけれど、するとこの番組に出るのはヘタするとこれが最後?

これまでの道のりを振り返り 自分自身と向き合い見つめ直したいという思いから 今年いっぱいの活動をもちまして お休みをさせていただく

というアナウンスがされているけど、どうもこのまま帰ってこない気なんじゃないか、とも思えるのがちょっと気になる。

ヘタクソが歌うとあっという間に崩壊する難曲「黒百合の歌」も完璧だったし、歌唱はとにかくものすごい人。休止する理由がよくわからないけれど、できれば充電が終わったら帰ってくる、というふうにしてほしい。

 

といったところで今回はこのへんで。

次回は再放送回のようなのでお休みします。

令和4年12月11日のNHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」

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