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今週聴いたもの:2024年12月19日~12月25日(羽山みずき、EXILED(US)、ICE AGE)

米ローリング・ストーン誌が、2024年の「年間ベスト・メタル・アルバムTOP20」を発表したそうですよ。

AMASS 米ローリングストーン誌 「2024年の年間ベスト・メタル・アルバム TOP20」発表

それによると、輝ける1位はKERRY KINGの「FROM HELL I RISE」。

Amazon.co.jp From Hell I Rise

雑誌の編集者が選んだ「ベスト」にしろ、ファンの人気投票にしろ、そういうものの上位に入ったものに心動かされ「そうなのか!聴いたことないから聴いてみよ!」とかいうふうになったのは高校生くらいまでで、「自分の耳で聴いてみなければわからない。他人の言うことなど信用できない」という意識で固まりすぎた今となっては「だからどうした」という気しかしないですが、少なくともそれを知ることによってメタル界のトレンドや動きを把握することにはつながるわけで、その意味では参考にしておかなくてはならない。

といっても選ばれてた20枚のなかで、聴いたのはこのケリー・キングのアルバムのほか合計5枚くらい。新譜を追いかけようという意欲も余裕もない。OPETHが2位? 2位とか言われても1ミリも聴く気が起きない。聴いてないけど、過大評価もいいところじゃないですか?

ケリー・キングのアルバムは買って感想も書きましたが、悪くはなかったしSLAYERそのもののサウンドは嬉しかったにせよ、年間ベストアルバムというくらい良かったかというと、べつにそうでもなかったというのが正直なところだし。生粋のSLAYERファンならそう思った人も少なくなかったと思うんだけど、そういうの正直に言う人は案外少ないようですね。

KERRY KING「FROM HELL I RISE」を聴いた

新譜をあまり買わなかったからというのもあるけど、個人的には「今年のメタルベストアルバムは?」と聴かれたら「べつにない」と答えるしかないなあ。若いときはそういうの毎年いっぱいありましたけどね、トシ食って感受性が鈍ったからか聴く耳が育ったからか、それともメタル界そのものが停滞しているからか、年を追うごとにそういうのが少なくなっていく。来年はぶっ飛んじゃうような作品と出会えることに期待したい!

羽山みずき「みちのく純恋歌」

山形県出身の演歌歌手、羽山みずきの11枚目のシングル。先日出たばかり。

Amazon.co.jp みちのく純恋歌/千年かぐや姫

発売前にラジオで聴きましたが、いつもどおりの羽山みずきというか、驚くところはとくにない曲だな~と。しかし最後の「純恋歌~」というところだけは妙に印象に残る。そこで突拍子もなく高くなるせいか。まあそれを狙ったんでしょうが、そうであるならこれは非常に効果的。

 

どちらかというとカップリングの「千年かぐや姫」のほうに惹かれました。まさに「かぐや姫」の世界のような、ファンタジックで雅な世界観の曲。その世界観に羽山の透き通った歌唱がじつによく合っている。聴いてると心地よくて、退屈という意味ではなく眠くなってくる。この味は現在の歌謡界では彼女ならではのものでしょう。もっと売れてほしい!

おススメ度・・・★★★★

EXILED「FORTUNE TELLER」

USのスピードメタルバンド、EXILEDの2作目? 2003年作。

Amazon.co.jp Fortune Teller

B級臭プンプンのジャケ絵にそそられ購入。気味悪い人が水晶玉で占いをしている絵面から、BLIND GUARDIANみたいなのを予想。でもアメリカのバンドらしいしなあ、あまり期待しないで聴きました。

 

そしたら予想に反してかなりの高品質でうれしい誤算。BLIND GUARDIAN風ではなく、ANNIHILATORやMETAL CHURCHやOMENあたり、もしくはヴォーカルのハイトーンさ加減からAGENT STEEELっぽく感じるところもあるかな。3曲目なんかはまさにそんな感じのスピードナンバー。いいね!

強力なヴォーカルも魅力的ながら、いかにも80年代ふうの、スピーディかつキャッチー、とてつもなくクールなリフが突っ走るところがとにかくカッコいい。リフがカッコよければ超スピードでブラストしたりしなくても雪崩のようなスピードとパワーを表現できるということを教えてくれる。

歌メロに印象的なものが少ないのは惜しいけど、アメリカのバンドだからって侮ってすみませんでした!ほかの作品もぜひ聴きたい!

おススメ度・・・★★★★

ICE AGE「THE GREAT DIVIDE」

こちらもアメリカ。プログレッシヴメタルバンド ICE AGEの1st。1999年作。

Amazon.co.jp ザ・グレイト・ディヴァイド

買ってから気がつきましたが、国内盤の帯には「名門『マグナ・カルタ』が送るテクニカル・プログレッシヴ・メタルの新進気鋭」って書いてある。テクニカルとかプログレッシヴとか「マグナ・カルタ」とかいうワードを聴いただけで拒否反応を起こしてしまう私は予備知識なしで買ったのを後悔。どうせ・・という気持ちでCDをプレイ。

 

DREAM THEATERとかが好きなんだろうなあ~というサウンドで、演奏もさすがに超ハイレベル、このタイプが好きな人なら泣いて喜ぶ作品じゃないでしょうか。

しかし、クオリティが猛烈に高いのはわかるとしても、私はやっぱり繰り返し聴こうという気にならない。ものすごい泣きのメロディが満載だったりとか、圧倒的ドラマティックさがあったりすれば心動かされるかもしれませんけどねえ、聴きながら「そういうふうになりそう?」と期待する展開が来てもそのあとすぐにテクニックひけらかしパートが来て台無しになる。それに曲がやたら長くて冗漫にしか感じられない。最近のIRON MAIDENみたいなのよりはまだマシとは思うけど、聴き終わってもなにも残らない。

おススメ度・・・★★★

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