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今週聴いたもの:2024年10月17日~10月23日(IMPERIUM DEKADENZ、BLUDGEON、EMBALMED)

ここにはあんまり政治の話は書きたくないんですが、まもなく国政選挙の投票日ともなれば話は別。何度でも「とりあえず自民党以外に投票したほうが身のため世のため人のため」になると書いておきたい。

これを書いているとき、ちょうど政見放送が流れていたのでそれを聞きながら書いていたんですけどね、自民党の石破と三原のデタラメとウソばかりのサル芝居には心の底からウンザリ。

都知事選なんかでは売名だけが目的の下品な政見放送が問題になりましたが、まじめなフリをしながら、できもしない・やるつもりもない公約をテキトーに並べて白々しいデタラメばかりを垂れ流す奴らと、カメラの前で脱ぎだしたりする奴ら、たいして違いなどありはしない。

いつも言うけど、自民党の奴らにかぎらず現職の人間は「これから○○します」をテキトーに並べ立てる前に、「前に掲げた公約をこれだけ実現しました」「これができませんでした。すみませんでした」というのをまずは語れ。いままでできなかったことをなぜできなかったのかを検証することもなく反省もせず、それで毎回「また当選したらやってみせます!」って言うだけだからねえ。なんて楽な商売なんだ。何回も当選して長いこと議員やってても「私はこれを成し遂げた」っていうことを語る(語れる)奴が全然いない。ほんとうにただ絶望するしかない。

それどころか自民党は、公約の達成以前に「ルールを守る」ということすらできなかったんだから、それについて徹底的にみずから追及し説明し、「ルールを守らなかった」奴らを全員クビにしてから「これからやります」というのが当然のはず。しかしそれをやらない。やらないくせに「ルールを守る」とかシャアシャアとぬかして平気なカオしている。恥知らずさ加減がもう限界突破している。

こんな奴らにまた過半数の議席を渡してしまったら、それこそ国民の愚かさ加減が限界突破、ということになる。「ルールを守る」ということすらできずに「これからは守りま~す」とかいう低レベルのことから始めなければならないような奴らに政権をまかせておいて、我々の生活がよくなるとほんとうに思いますか?

IMPERIUM DEKADENZ「PROCELLA VADENS」

ドイツの2人組デプレッシヴ・ブラックメタル、IMPERIUM DEKADENZの3作目。2010年作。

Amazon.co.jp Procella Vadens

美しいピアノによる序曲に続くのは、哀愁のトレモロ・リフがドヨ~ンとながれるなかで絶叫ヴォーカルが絶望を吐き出すブラック・メタル。

よくあるタイプだ・・と思ってあまり期待しないで聴き進めましたが、スタイルはともかくとして、クオリティは「よくある」レベルじゃなかった。いやいやいやこれはイイですね。ヴォーカルはほぼひたすら絶叫しているけれど、ドヨ~ンとしたなかにギラリと光る美しいメロディや構築美が満載。

 

胸をかきむしられるような哀リフの洪水。聴き終わると心地よい疲労を感じる。ブラストビート+グォォォ~っていうありがちパターンがないのもいいねえ。

きけばすでに20年以上もキャリアを積んでいるそうで、いまだ活動しているとのことなので、これはほかの作品も揃えなければいけない、という気にさせられました!しかしなかなか入手困難なものが多いようで・・・。手ごろな価格のを見つけたら即買い!

おススメ度・・・★★★★

BLUDGEON「CRUCIFY THE PRIEST」

USのスラッシュメタルバンド、BLUDGEONの2作目?2002年作。

Amazon.co.jp Crucify the Priest

 

同名異バンドもいたがこれはイリノイ州出身のBLUDGEON。なんとプロデュースはMANOWARのジョーイ・ディマイオ。ジャケ絵をみて絶対にスラッシュメタルだろと確信して買ったのでちょっとびっくり。すると意外と正統派だったりするのか・・・?

 

音はジャケ絵のイメージどおりでした。スラッシュというよりもっとデスメタル寄りのサウンド。なぜジョーイ・ディマイオに頼んだのか。友達とかだったのかな。

う~ん演奏もカッチリしているしクオリティは高いと思うんだけど、とくにこれといったカッコいい曲もなかったし、はっきりいってまるっきりDEICIDEなので、このバンド聴くならDEICIDE聴けばそれで充分・・という気しかしない。好きなタイプですけどね、「何十回でも聴きたい」とかいうふうになるには、やはりこのバンドならではの突き抜けたなにかがほしい。オールドスクールなデスメタル好きの方にはおススメできる。

おススメ度・・・★★★☆

EMBALMED「EXALT THE IMPERIUM BEAST」

メキシコのブラック/デス・メタルバンド、EMBALMEDの1st。2011年作。

Amazon.co.jp Exalt the Imperial Beast

ジャケをみて凶悪なブラックメタルを期待して購入。でも私は「凶悪であればなんでもイケる」というタイプではないので、できればハイクオリティなものでお願いしたい・・・

 

残念ながら「ただ凶悪なだけ」だった。いわゆる「ウォー・ベスチャル・ブラック・メタル」。BLASPHEMYみたいな、といえばわかりやすいのか。

こういうのがたまらなく好きな人もいるんだろうしその気持ちもわからなくもないんだけど、まあどう聴いても全部同じ曲なので、わざわざ高いカネ出してアルバムCDを買うことはないんじゃないかな~。3曲入りとかで安く売ってくれればそれを繰り返し聴くことで(どうせ全部同じ曲だから)フルアルバムを聴いた気分になれるからそれでいいんじゃないか。ともかく、私がサイテー作品をけなすときにいつも使うセリフを送りたい。「よく曲が覚えられるね!」

といってもこのジャンルは「そういう」スタイルがウリなのであって、いやなら聴くなという話にしかならない。予備知識なしで買う私が悪かった、ということで。この記事が読者の方が失敗しないための手助けになれば幸いです。

おススメ度・・・★☆

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