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今週聴いたもの:2024年9月5日~9月11日(岡千秋、CRIMFALL、KULT OV AZAZEL)

JUDAS PRIESTが12月に来日の予定。そのツアーの模様をつたえる動画がいくつかアップされています。

 

生ける伝説ともいえるJUDAS PRIESTの姿を拝める、ひょっとすると最後のチャンスかもしれない・・と思うと、絶対に観に行っておくべき、なんでしょうが、う~ん、正直言って私は16,000円(いいほうの席は35,000円)を払って(しかも会場の位置的に絶対に泊りがけになる)観に行きたい、というふうには、あがっている動画をみるかぎり思わない。

最新作「INVINCIBLE SIELD」も、いい曲もあるし素晴らしい作品であることは認めるけれど、もうしばらく手に取って聴いてない。逆に「NOSTRADAMUS」なんかをたまたま聴きなおしたら「こっちのが圧倒的にイイじゃねえか・・」と認識しなおしたり。「INVINCIBLE~」はあまりにも地味というかコンパクトというか、JUDAS PRIESTならではの美しさがなにか失われている気がするんだなあ。私はこれはアンディ・スニープによるところが大きいんじゃないかと感じてるんですけど、そう考えると今のJPは、私が神とあがめた、グレンやKKを含むJPとはまったく別モノであるとも感じる。

JUDAS PRIEST「INVINCIBLE SHIELD」を聴いた!

ロブもお年を召され、ライヴでノシノシ重たそうに歩く姿はなんかドナルド・トランプみたいだし、「メタル・ゴッド」の姿さえ拝めればそれでいい、というのならいいけど、私はそうではないので、今回の来日公演、やはり観に行くことはなさそう。「やっぱり凄かった!」となれば「行けばよかったなあ」となるかもしれませんが、そうはならなそうな気がする。

岡千秋「魂の唄Ⅱ」

演歌界を代表する作曲家のひとり、岡千秋先生の自作自演アルバムの2作目?。2000年作。

Amazon.co.jp 魂の唄(2)

「魂の唄」シリーズは昨年7作目が発売に。しかし実はワタクシ、恥ずかしながらまだこのシリーズひとつも聴いてなかったのです。中古であまり出回ってないし、基本は誰か歌手に歌わせた曲ですしね、手に入ったら手に入ったら・・・と思って後回しになっていたのです。そういうふうに不本意ながら後回しにしている作品っていうのが何百枚もあるから困っちゃう。聴きたい作品をすべて聴くにはあまりに人生は短い。

で、この「Ⅱ」、シリーズのほかの作品はどうなのか知らないのですが、これに関しては伴奏はピアノとギターとバラライカと、うっすらさりげなく入ってくるシンセサイザーのみで、岡先生の唯一無二のダミ声ヴォーカルの味が徹底的に堪能できるようになっている。いやあカッコいい。曲は正直言ってあまり好きじゃない曲もあるんですけど、この唄声の味だけで酒が美味しく飲めますね。五木ひろしのような湿り気を帯びつつ適度にダーティに要所要所でかすれるところがほんと最高。

「友情出演」とクレジットされている、編曲家の南郷達也先生によるものらしいバラライカの哀愁の音色が胸にせまる「酒場ひとり」が個人的にはいちばん刺さりました。中村美津子バージョンも素晴らしいが岡先生歌唱もまた別の味でたまらないカッコよさ。これだから演歌はイイんだな。岡先生歌唱はオフィシャルっぽいものはYOU TUBEに見当たらなかったのでここには中村美津子バージョンを貼っておきます。

 

演歌があまり好きでないという方でも、このダミ声のカッコよさには惚れるしかないはず!と断言したい。ほかの作品もおいおい聴こうと思ってます!

おススメ度・・・★★★★☆

CRIMFALL「THE WRIT OF SWORD」

フィンランドのシンフォニック・フォーク/ヴァイキング・メタルバンド、CRIMFALLの2作目。2011年作。

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イントロに続いてくる最初の曲のメタルコアっぽい軽いリフと、それに続く必要以上にすごんでみせるウルサいだけのデス声ヴォーカル(こういうの聴くとAMON AMARTHのヨハン・ヘッグはスゴイと痛感する)を聴いて「あ、こりゃあダメだ」と直感。モダンなメタルに接近したTURISASって感じなのかな。

 

男ヴォーカルはウルサイだけで魅力ゼロだが、女性ヴォーカルが紡ぎ出す歌メロはなかなか胸に迫ってくるものもあるかな。でも私はこの手の「デス声+女性のクリーンヴォーカル」ってタイプのバンドはだいたい嫌いで、このバンドもその例に漏れず、って感じ。男ヴォーカルの魅力のなさを我慢するとしても、大仰なシンフォニック味を大々的にフィーチュアしてるわりには楽曲自体にあんまりドラマ性が感じられなくて、盛り上がるところがない。

それにしてもほんとウルサいこの男ヴォーカル。CDをたたき割りたくなる。女性ヴォーカルだけだったらそれほど悪くない作品。

おススメ度・・・★★★

KULT OV AZAZEL「DESTROYING THE SACRED」

USのファスト・ブラックメタルバンド、KULT OV AZAZELの5作目。2009年作。

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けっこうなベテランだけど私は音源を手に入れる機会がなく聴くのははじめて。アメリカのブラックメタルかあ~。バンド名だけみるとかなりプリミティヴっぽい感じがするけれど、どうかな・・・

 

う~ん、全然プリミティヴじゃなかった。かなりデスメタル寄り。ひたすらワンパターン、絶叫系ヴォーカル「ギャア~~~」→ブラストビートズダダダダダ....ばっかり。緩急もヘッタくれもあったものじゃない。全曲が同じテンションでドドドドドドってやってるだけで、はっきりいって全部同じ曲。

なにしろヴォーカルがウルサイ。いやウルサくてもカッコよければいいんだけど、そうじゃないんだなあ。CHILREN OF BODOMのあの人のヴォーカルみたいな、「吠えてりゃあカッコいいだろ?」という安直さがにじみ出るウルサさ。

ひたすら速くウルサイのにとにかく退屈。なんの感情も呼び起こされない。最後まで聴くのは拷問に等しい。メンバーはよく曲が覚えられるね! BATHORYを聴いて勉強してほしい。最後に隠しトラックが入ってて、それがNUCLEAR ASSAULTの「Hang The Pope」のカバーなんだけど、そんなのどうでもいいから、本編をもっと充実させてほしい。

おススメ度・・・★☆

 

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