九州の豪雨災害がとてつもない惨事に。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。
昨年、台風で私の住む地域も大きなダメージを受けたのも記憶に新しく、けっして他人事では済まされない・・と身震いするばかり。
きくところでは地球温暖化の影響でこういう豪雨は今後どんどん増えていくんじゃないかという話もありますね。あんなことが起きたらもうどうすることもできませんが、せめてそれに対しての心構えや備えをきちんとしておくことが必要なんでしょう。
考えてみれば昨年の台風を経験しても、停電したときに使おうと思ってローソクや懐中電灯やケータイ充電器を確認したくらいしかやってませんからね、のど元過ぎれば・・で終わってはいけないと反省した次第です。
PHARAOH「BE GONE」
アメリカのパワー・メタルバンド、PHARAOHの3作目。2008年作。
プログレッシヴ・パワー・メタルとでもいうべきか、曲によってはDREAM THEATERみたいな雰囲気もありますね。しかしこのバンドはもっと骨太なパワーメタルサウンドを聴かせてくれます。ハイトーンなんだけどちょっとシワがれたヴォーカルは男前でカッコいい。クレジットをみて知りましたがRIOTのマイク・フリンツと故マーク・リアリがギターソロで参加している曲が。
テクニカルで複雑な曲が多いけれども基本的に歌メロを大事にしてる印象なのは好感。しかし、「おお~!」っと鳥肌が立つような曲はないかなあ。
私は常々「『プログレッシヴなんちゃらメタル』が嫌い」って言ってるのは、「難しいことやらんでいいから、理屈抜き・問答無用でカッコいい!と震えられる曲をやってくれよ!」って言いたくなるバンドばかりだからなんですよね。そこを覆してくれるほどのインパクトがあったかというと・・・ないかな。
オススメ度・・・★★★☆
SHOCK「SHADOWS」
ブラジルの正統派メタルバンド、SHOCKの2014年作、2ndアルバム。といっても1stが出たのが1991年ですから、相当久しぶりに出した作品ですね。
↑Amazon.co.jpには情報がなかったので私が手に入れたものの画像を。
結成は70年代末らしい。ジャケ裏に写っているメンバーの姿はその歴史を感じさせます。いかにもイイ人そうなオッサンが4人。
そのサウンドは、まあ~古臭いメタル。NWOBHMの香りが漂う、キャッチーかつ湿り気のある楽曲が満載。いまの感覚だと相当に薄っぺらい音だけど、それがイイじゃないか!
YOU TUBEにフルアルバムがオフィシャルで(らしい)あがっていたので貼っちゃいます。再生回数が悲しすぎる数だけど、オールドなメタルが好きな人は聴いてみる価値はある。
ヴォーカルにもっと力強さと音域の広さがあれば・・という気もするけど、こういう男気溢れるメタルが評価されないからメタルは斜陽なんだよなあ。個人的には4曲目の「Hard To Say」とか気に入りました。もっと長尺の泣きのギターソロを聴かせてくれたらさらによかった。
オススメ度・・・★★★★
DIMENSION ZERO「SILENT NIGHT FEVER」
最後にエクストリームなやつを。IN FLAMESのメンバーのサイド・プロジェクトとして活動していた、スウェーデンのデスメタルバンド、DIMENSION ZEROの1stアルバム。2002年作。
Amazon.co.jp SILENT NIGHT FEVER
こういうのやってた(いまもやってる?)とはきいていましたが音を聴くのははじめて。
そのサウンドは、メロディック・デスメタルというよりはいわゆるデスラッシュ。当時のIN FLAMESとは比較にならないくらいブルータルな音像ですね。しかしそこかしこにIN FLAMES、もしくはARCH ENEMYなんかを彷彿とさせるメロディアスなところが垣間見えたりして、さすがだ・・と思わせます。
しかしまあ、アルバム1枚通して聴くとちょっと飽きるかなあ。ヴォーカルは一本調子だし、リフもどの曲も似たり寄ったり。思わず耳を惹きつけられるような魅力のある曲ははっきりいってなかった。片手間のプロジェクトだったらしいからこんなもん?
しかし、このころに路線変更してカッチョいいメロデスからゴミみたいなメタルコアに変化してしまったIN FLAMESと比べたら、こっちのほうが百万倍くらいは聴く価値がありますね。
オススメ度・・・★★★☆
といったところで今回はこのへんにしておきます。