演歌・歌謡曲界も最近は「Z世代」といわれる人たちの活躍が見られるようになってきましたね。昭和時代から頑張っている大御所歌手にもまだまだ元気に活動している人たちもいて、それも嬉しいですが、世代交代というものは適度にすすんでいかないとその世界はどんどん澱んでいく、というのは政治の世界なんかを見ずとも真理であることは明白。若い世代が活躍してくれるのはいいことです。
いずれにしろもうしばらくしたら「紅白出場何十回」なんていう昭和の大歌手たちは表舞台から消えてしまうことはみんな人間なんだから不可避。その来るべき時代に演歌・歌謡曲界を代表して引っ張っていくことになるであろう人の最右翼は、私はこの人だろうと思っています。丘みどり。もうベテランといっていいキャリアを積み上げましたね。
その丘みどりが新曲を発表。「夜香蘭(ひやしんす)」。
浅学につき「ヒヤシンス」の別名に「夜香蘭」(ヤコウラン、でいいのかな?)というのがあるのを知りませんでした。「風信子」という書き方はたまに見ますから存じていましたが。こういう知識はやはり文学に日ごろから接していないと得ることができない。
その「夜香蘭」と書いて「ひやしんす」というのが丘みどりの新曲のタイトル。作曲は杉本眞人先生か。杉本眞人先生作曲で曲名が「ひやしんす」。フォークっぽい曲を予想しましたが・・・
ゆったりと流れるようなメロディに心癒されること間違いなしのやさしさをたたえながらもしみじみとした哀愁もある楽曲となっていました。「風 風 吹くな 風吹けば」というフレーズはいちど聴けば耳にこびりついて口ずさみたくなる中毒性がある。
カップリングの「鴎宿」も杉本眞人先生の曲で、そちらは丘みどり必殺のドラマティック曲でした!個人的にはもちろん哀愁のほとばしり出るようなドラマティック曲のほうが好き。徐々に盛り上がっていって「それで終わりにできるでしょうか」で感情があふれ出る、その流れが最高。両A面で良かったんじゃないかっていうカッコよさでした!
素晴らしい。やはり次代の演歌・歌謡曲界の第一人者は丘みどりしかありえない!と再認識! ぜひとも買って応援してほしい!