丘みどりが新曲「涙唄」を発売!
CDのみの通常盤とCD+DVDのエディションではジャケットデザインが異なるのか。これはファンとしては両方買いたくなりますな。おカネがかかるから個人的にはこういうのやめてほしいという気持ちですが、売るためには有効な手段でしょうしね。ただ、どうせ違うエディションにするならカップリング曲が違うとかいうふうにしてほしかった。曲が違うなら買わざるをえないですからね。
私はDVDはいらないのでとりあえず通常盤を入手。
最近は弦哲也先生以外の人を作曲に起用するのが続いていますね。今回もそうらしい。すると、弦哲也先生による「霧の川」「佐渡の夕笛」「鳰の海」「風の寺」あたりの「ミステリアス演歌」こそが彼女の最高傑作であり真骨頂と思っている私としてはそれだけで期待度がちょっと下がってしまう。前作「椿姫咲いた」も個人的にはあまりピンと来なかったし。もちろん丘みどりが歌うのなら「ガッカリ」ということはありえないけれど、今回はどうかな・・・
孤独を生きる人はきっと身につまされるであろう、人生の悲哀をうたう曲!
先日の「人生、歌がある」で聴いたときは、それほど大きなインパクトを感じなかったんですけど、→2月3日のBS朝日「人生、歌がある」に弦哲也先生が登場!都はるみトリビュート企画も良かった! 、CDで繰り返し聴きなおしましたら・・・
とんでもなくクールな曲、と認識をあらためることに。冒頭のつぶやくような歌唱から「寒いよ 寒いよ」で哀愁があふれだすところへの盛り上がりがなんともカッコいい! この緩急の差のおおきい曲展開が孤独にさいなまれる人間のこころの痛みを表現しているように感じられる!
現代的な歌詞もこころに突き刺さる。私も独り者で、しかも親類とも疎遠、孤独な人生をおくっていますから、とにかく身につまされる思い。「まるでしあわせ これ見よがしに 傘をひらいた ふたりづれ」とか、「ひとり窓辺で のむ缶ビール」とか、「色あせはじめた 卒業写真みて」とかして「あたしの人生 なんなのか」と思うってのは、「わかるわかる」という気しかしない。
これはカッコいいよ!カラオケでも人気になりそう。歌いだしのタメがちょっと難しいかな。しかしそれが孤独にあえぐ哀しみをあらわすのに効果を発揮していますね!
カップリングの「阿武隈・恋慕情」はもう少し演歌色の濃い曲ですね。「あなたの大事な幸せ全部 壊してしまいたいのに」という歌詞から読み取れるように、「道ならぬ恋」に身を焦がす女性の哀しみをえがいた曲。吉幾三の曲っぽいと感じるのは私だけかな。三連符だらけの歌メロはカラオケ難易度はなかなか高いかも?
ということで「涙唄」、演歌ファンならずとも買っておくべき素晴らしいデキでした! さすがだ。これが大ヒットとなって、演歌界の第一人者の座への足場をかためてほしい!