いまのところこのブログの更新は週に2回ほど。
少ないと週イチくらいになっちゃってて、全然「聴き漁る」状態になってない。
私自身の能力の問題もあるんですが、貧乏暇なしというのはまさにこのことで、目先のカネを追いかける活動に時間を取られてなかなか時間がとれない(おカネがある人はそのおカネによって時間的余裕も生まれ、その時間を使うことによってさらに富めるわけで、資本主義社会においては「格差」は絶対になくなっていかないんでしょうね)。
しかしまあ「聴き漁るブログ」と銘打っている以上、もうちょっと日々聴いたものについてズラズラ書く記事があったほうがいいかなと思うので、週に1回をめどにその週に聴いたものを記事にしていこうかな、と。
新譜はあまり追いかけてない
演歌・歌謡曲系でもメタル系でも同じですが、現在のところ私はどんどん出てくる新譜をいちいち全部はチェックしてないです。
若いころは雑誌をたくさん買って情報を収集し、(いま考えると)どうでもいいようなものまでドサドサ買っていましたが、いまはそこまでできない。
情報はネットでしか得てないし、するといまは便利なもので曲の一部がカンタンにネットで聴けちゃうので、とくに興味のないバンドや歌手についてはそれだけで終わってしまう。
で、トシを重ねるにつれて「カネを払っても新譜を追いかけたい」と思うようなバンドや歌手はどんどん少なくなってるので、するとさらに新譜は買わなくなります。
なので、日々聴くのは中古で安く手に入ったものや、すでに聴いたものを気分によって選ぶ・・ということが多くなります。
そういうわけで新譜も旧譜も名作も駄作もごっちゃ、場合によってはジャンル的にもブログの主題から外れたものも記事にするかもしれません。
ともかく、これまではひとつの作品に1記事を費やしていましたが、もっと簡単にひとことで済ます感じで感想を述べていってもいいのかな・・
ということで、聴いたものすべてを書くわけではないですが、やるだけやってみます。
石原詢子 「ひとり酔いたくて」
こちらは石原詢子の新曲。「ひとり酔いたくて」。
Amazon.co.jp ひとり酔いたくて (お得盤) (特典なし)
これは素晴らしい。ドラマティックかつ哀愁たっぷり、キャッチーなサビをもつ佳曲。カラオケで歌ったら気持ちよさそうです。
ここに貼った「お得盤」はほかに陽気な「大阪おかん」を収録。
あとは既発曲で、1997年発表の「手鏡」、2004年の「明日坂」の詩吟「宝船」入りバージョンが入っています。
これは買って損はないでしょう。
西田あい 「アイランド・ソングス~私の好きな愛の唄~」
先日発売された西田あいのカバーアルバム。
Amazon.co.jp アイランド・ソングス〜私の好きな 愛の唄~
西田あいは本人の持ち歌が素晴らしいものばかり(「最後の頁(特別盤)」は稀に見る名作でした)なので、正直言うと「カバー集なのかよ・・・」と思ったのですが、
これが悪くない。
そこらの歌手がカバーアルバムを出すと「ただのカラオケ集じゃねえか」と思っちゃうようなものも多いので私などはイヤなんです。
でもこの作品の場合はアレンジが斬新で、「ただのカラオケ」と感じさせないだけのものがあったと感じます。
一部の曲のようなシュワシュワとしたエレクトロニックなアレンジは個人的に好きじゃないけど、徹底的に楽しさを追求した作風は聴いていて気持ちいい。
「時の流れに身をまかせ」の鹿児島弁verもいい感じ。
COHOL「裏現(RIGEN)」
こちらはデスメタル。日本のバンド「COHOL」の2015年発表のワールドワイド・デビューアルバム。
名前だけは聞いていたもののアルバムを聴いたのは初めて。
テクニカルな耽美エクストリーム・ブラックメタル・・とでも表現すべきか。
2曲目の最後に「何もかもが~!」って言われるまで日本語で歌って(叫んで)るって気がつかなかったヴォーカルはアヒル系の喚き散らす声。
ジャンル分けするとすればブラック・メタルなんだろうけど注意深く聴くとその一言で片づけられないくらい多様な音楽性を持っていることもわかり、かなりカッコいいんですけど、やっぱりヴォーカルが一本調子なのが気になるなあ。
前から同じことを何度も言うけど、もう今の時代はデス声一辺倒は猫も杓子もでクールでもなんでもないので、このへんをもっと考えたほうがいいのでは。
たしかにデス声でしか表現できない世界というのはあるけれども、このバンドの場合はそんな狭い世界で終わるのは惜しいなあ・・という気がしました!
SOULLESS 「AGONY'S LAMENT」
こちらは日本のレーベル、WORLDCHAOS PRODUCTIONから出ていた、アメリカ・オハイオ州のメロディック・デス/スラッシュ・メタルバンド、SOULLESSの2002年発表の2枚目?のアルバム。「AGONY'S LAMENT」。
予備知識ゼロで聴きましたが、B級っぽさ丸出しのアルバムジャケットからはかけ離れた高品質のスラッシュ・メタル。
CARCASSっぽくもあったり、初期のDEATHっぽくもあったりしますね。
押しまくりつつも時おりメロディに色気をみせる怒涛のリフはかなりカッコいい。
ただ、このバンドもアヒル系の喚き散らすデス声が単調で、印象的なヴォーカル・ラインがないのでどうしても「全部同じ曲」に聴こえてしまう。
10曲目「The Fleet Of Fury 」ではほかの曲とは違うかなりメロディアスなアプローチをしてみせてくれて、「オっ!」と一瞬思ったんですけどね、ほんとに一瞬だけだった。「あ~あ、そうじゃねえだろ」という展開になっちゃって、いまひとつ詰めが甘い感じ。中途半端だから感動できない。
・・といった感じで今回はこのへんにしておきます。
できるだけ毎週書いていくつもりです。