愛知県出身の演歌歌手、葵かを里の「20周年記念最終章」の新曲、「華厳の滝」が発売されました!
ジャケ写真が若い女性がSNSでよくやるような不自然な仕上がりになっているのは率直にいってどうかと思う(最近の演歌歌手はみんなやっていますね。正直そんなことしないほうがいいと思う。まして彼女はもともとスゴイ美人なんだし)けれど、そんなことはどうでもよい。肝心なのは曲がどうなのかということ。
で、その曲は今回なんとあのドラマティック演歌の神、弦哲也先生が作曲を担当したという。これは彼女にとって初めてのことらしいですね。そしてきくところ(彼女のラジオで言ってた)によれば「令和の『天城越え』」的なコンセプトでつくられた曲らしい。
「天城越え」といえば言わずと知れた、弦哲也先生の代表作ともいうべき、石川さゆりが歌った国民的名曲、演歌ファンならずともノックアウトされちゃうキラーチューン。それと同じ方向性の曲を弦哲也先生みずから書き、それを葵かを里があの色気たっぷりの声で歌うとなれば、期待せずにはいられません!
葵かを里の歌唱と弦哲也楽曲の相性の良さは予想以上!
すでにラジオでなんべんも聴いていて、その時点で「カッコよすぎだろ・・・」と感激していたのですが記事にするのは発売日以降にするべきだろうということで。フルコーラスMVも公開されました!
う~ん、スゴイ。この妖艶な歌声は弦哲也先生のドラマティック曲と絶対に合うだろうとはずっと前から思っていましたがこれほどとは。いつもの影山時則先生の曲ではひかえめな女性が哀しみに静かに耐えているような味の歌唱が多かったのに対し、今回の曲では遠慮なく哀しみをぶちまけるような味の歌唱になっている気が。
大げさでなくカッコよすぎて卒倒しちゃう。丘みどりあたりが歌ったらどうなるかもぜひ聴いてみたい。これほどの人が東海地方以外ではあんまり名を知られてないらしいってのが不思議で仕方がない。「加賀友禅の女」にもブッ飛ばされたけれど、これはもうそれと同等、いやそれ以上かもっていう素晴らしさ。
カップリングの「香嵐渓」も弦哲也先生による曲。伴奏はピアノだけ、3拍子にのるやさしいメロディがノスタルジーをさそう曲。これも彼女の楽曲にはなかった(?)タイプの曲じゃないでしょうか。
そして、ここ数作のシングルではやってくれてるとおり、今回も「一音半上げ」カラオケがちゃんと収録されているのもポイント高い。私もそうですが多くの男性はたぶんこれがいちばん歌いやすいでしょう。CDには発売記念のカラオケ大会(於 東京、2025年10月25日)の応募券が入ってました! なんと審査員に弦哲也先生と(作詞の)麻こよみ先生が来るらしい。行きたいけど「ただ見るだけ」ではダメなんだろうな。
といったかんじで、これは現時点での2025年の私の個人的演歌ベストチューンの筆頭! 買わなきゃ損ですよ!