哀しみの演歌と絶望のメタルを聴き漁るブログ

演歌とメタルをとおして、人生の理不尽さをみつめるブログ。

THRASH/POWER/SPEED ディスク・レビュー

AMON AMARTH「BERSERKER」を聴いた

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私の数少ないフェイバリット・バンドのひとつ、

スウェーデンのバイキング/デス・メタル・バンド、

AMON AMARTHの11枚目となるニューアルバム「BERSERKER」を聴きました!

 

「BERSERKER」はノルウェー語でいうところの「BERSERK」(ベルセルク)、日本語では「狂戦士」と訳されることが多いようですね。

そういえばフィンランドのBEAST IN BLACKのデビュー作も「BERSERKER」というタイトルで(なかなかいい作品でした)、

そちらは日本のマンガ「ベルセルク」に影響されてそうなったらしい・・ですが、

AMON AMARTHの「BERSERKER」はマンガとは無関係。

1066年にイングランド軍とノルウェー軍が戦った「スタンフォード・ブリッジの戦い」

で活躍したとされるひとりの戦士をモチーフにしたものだそうです。

ライヴCDのついたデラックス・エディションを入手!

日本国内盤は通常盤と「完全生産限定盤」が出ていまして、

当然私は限定のデラックス・エディションを購入。

ベルセルク(デラックス・エディション)(完全生産限定盤)(特典なし)

本編CDのほかに、ライヴ音源(LIVE AT SUMMER BREEZE 2017)16曲を収録したCDがついています。

ライヴは昨年に出たDVDの音源らしい(DVDはチェックしてなかったのでわからない)ので、

すでにDVDもっている・・・という人にはオマケとしての価値はイマイチなのかな。

しかし昔の作品みたいに「本編とまったく同じ曲、同じ曲順のライヴ」がついてるよりは全然イイ。

 

で、ライヴCDの話を先にすると、選曲もなかなかいいし(「Victorious March」が入ってないのは不満だけど)、

「A Dream That Cannnot Be」ではドロ・ペッシュも登場したりして、

楽しめる内容でした。

ただし、ちょっとオーディエンスの声がちょっと遠い、ていうかよく聞こえない感じなのがイマイチ、

声がよく聞こえて臨場感があったのは「Death In Fire」でのいつもの「Death in !?」「FIRE !!!!」

というところくらいかな。曲がはじまっちゃうとオーディエンスに歌わせてもあまり聞こえない。

彼らのライヴ演奏は基本的にスタジオ版に忠実なので、

そこが聞こえないとライヴとしての臨場感はあまり感じられない。

純粋にライヴ作品として楽しみたいのならDVDを買うべきかも。

ヴォーカルの一本調子さがますます気になる

で、本編の話。

 

1曲目「Fafner's Gold」はMETALLICAの「Battery」みたいなイントロ。

それに続き、メロディアスなリフの上にヨハン・ヘッグのガナリ声がのり、勇壮でドラマティックな

いつものAMON AMARTHの世界が展開されます。

↓こちらは2曲目の「Crack the Sky」。


しかし・・・メロディアスなリフで聴かせることに重点が置かれ、

デス・メタルっぽいアグレッションはますます薄まった感じ。

はっきりいって、ヴォーカルトラックを抜きにして聴いたら

「デス・メタル」という印象をもつ人はもういないでしょう。

それでも相変わらずひたすら男らしく勇ましく、かつ深い哀愁をただよわせる楽曲は

AMON AMARTH以外のなにものでもなく、カッコいい・・・のですが、

こうなってくると、どれだけメロディアスな曲でもひたすらガナるだけのヴォーカルが物足りなくなってくる。

同じようなことを

いわゆる「デス声」の限界

の記事でも書きましたが、

ここまでアグレッションが後退し、メロディに色気をだしてくると

「デス声」の表現力の限界がモロに感じられちゃうんですよね。

 

ヨハンが静かに歌う部分がちょっとだけあるんですが(「Ironside」。この曲は従来の彼ららしさ全開のアグレッションとリフ)、

ふつうに歌ってもカッコいい声なのだから、

そういうのもっと増やしてもいいんじゃないのかなあ。

いわゆるメタルコアみたいになっちゃったら嫌だけれど、

AMON AMARTHの場合はその心配はなさそうだし。

 

ともかく、曲が洗練され、ある意味で地味になるにつれ、

ガナるだけのヴォーカルが弱点になってきているようにしか思えません。

 

彼のヴォーカル自体はデス・メタルとして聴くならカッコいい。

SABATONが「Twilight Of The Thunder Gods」をカバーしたとき、

そこではもちろんデス声でなくちゃんと歌っていましたが、

やっぱりエクストリームな曲ではヨハンのガナリ声のほうがカッコよかったわけで、

ヨハンのヴォーカルがあってこそAMON AMARTHなんだろうから

このへんは難しいところなのかな。

 

「BERSERKER」、すごくいい作品でしたが、ガナリ声に固執するならこのさき厳しいんじゃないの・・・

という気がしました。

まあ曲はイイので、ひょっとすると聴き込むうちに「最高だ!」とか思うようになるかもしれません。

そのときはまた記事にします!

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