「東映特撮You Tube Official」がYOU TUBEにて「バトルフィーバーJ」を配信開始。1975年から放映された「秘密戦隊ゴレンジャー」から始まり今なお続いている「スーパー戦隊シリーズ」の3作目。放映されたのは1979年。私は小学校4年生でした。
「ゴレンジャー」のときは1年生とかだったから夢中になって観ていました。ボールがあれば友達と「ゴレンジャーストーム」のマネをしたり。今はキタナいオッサンになった私もガキのときは純真だったわけなんですけど、4年生ともなればさすがに戦隊ものは卒業していたので観たことがない。タダで観られるんならぜひ観ておこうと思ってます。
ていうのは、最近のものはともかく、昔の戦隊ものって音楽のクオリティが尋常じゃないんですよね。昔のアニメもそうですが、子どもが相手だからっていう手抜きが感じられない。「ゴレンジャー」なんかはOPもEDもキャッチーかつクールかつ勇壮で、大人が聴いてもテンションが上がる完璧な曲でしたねえ。ものすごく流行ったのも頷ける。「バトルフィーバーJ」もカッコイイ曲満載!
この「バトルフィーバーJ」の音楽も「ゴレンジャー」と同じく、昨年お亡くなりになった渡辺宙明氏が担当。シリーズのどの曲も「らしさ」にあふれていて、昭和の時代にはこんなスゴイ作曲家がいっぱいいたんだから、なん百万枚も売れる曲がいっぱいあったのも当然、という気がしますね。「人造人間キカイダー」とか「マジンガーZ」とか(私は再放送で観た世代)、話は覚えてなくても曲だけは強烈に印象に残ってますもんね。まさに天才。
VADER「FUTURE OF THE PAST」
言わずと知れたポーランドを代表する超絶デスメタルバンド、VADERが1996年に発表したカバーアルバム。
VADERは大好きなバンド、そしてこのアルバムも大好きなアルバム。今回久々に聴きなおして、やっぱりVADERってすげえ・・・と再認識させられたので書いておこうと思って。
DEPECHE MODEとか、意表を突く選曲(それもやたらカッコいい。ただウルサくしてデス声で吠えるだけのアレンジをするしか能がない二流バンドとは格が違いすぎる)もありましたが、基本はVADERを聴くような人ならみんな知ってるであろうスラッシュ/デスメタルの名曲をあつめたカバー集。
まあ~とにかく演奏力が圧倒的で、原曲よりもスピードと破壊力を増し、その結果曲自体がもっている魅力がさらに輝いて聴こえる。KREATORの「Flag Of Hate」とかPOSSESSEDの「Death Metal」なんかはオリジナルの演奏が危なっかしかっただけにそれが顕著に感じられる。
しかしまあ、KREATORにしろPOSSESSEDにしろ、十代のときに(演奏力がもっとあったなら)これだけカッコよくなる曲をつくっていたんだから、その才能は異次元だったんだなあ、と。いやオリジナルももちろん(その危なっかしさ故に)名演だったし大好きですけど、オリジナルの魅力を再発見させてくれるっていうレベルでカバーを聴かせてくれるバンドってのはそう多くない。さすがだ。またカバーアルバムやってくれないかな。いやもう彼ら自身がトリビュートされる立場だな。
おススメ度・・・★★★★☆
OSSIAN「FEMZENE」
ハンガリーの大御所ヘヴィメタルバンド、OSSIANの7作目?1999年作。いちど解散?して活動再開後の1発目のアルバム。
POKOLGEPと並び称されるハンガリアン・メタルの大御所。ものすごい量の音源を出しているけれど古いアルバムはネット上ではなかなか見つけられないし見つけても猛烈に高かったりで、手元にCDは数枚しかない。YOU TUBEには上がってるのでそれ以外もチェックはしていますけどね、フィジカルで聴かないと聴いた気にならないんですよねえ。こちらはたまたまリーズナブルな価格で売ってるのをみつけてCDを手に入れました。
う~ん、カッコいい!3曲目なんかまるっきりIRON MAIDENですけど、西側ではメタル低迷期だった90年代にも愚直にこんなオールドスクールなメタルをやってたんだから凄いというか尊敬するというか。
どのアルバムを聴いてもそこらの西側のメタルバンドが裸足で逃げ出すとんでもないクオリティを保っている。このアルバムもその例に漏れず、メロディアスな正統的ヘヴィ・メタルが満載。哀愁あふれるリフにのっかるのがハンガリー語の歌唱ってのがまたイイんだなあ。
すべてのカタログをフィジカルで揃えるのはかなり大変っぽいけど、頑張ってさがすつもり。手に入れたらまた記事にします!
おススメ度・・・★★★★
KRYPTOS「FORCE OF DANGER」
インドのパワー・メタルバンド、KRYPTOSの6作目。2021年作。
インドのメタルか。ジャケはB級スラッシュっぽくてなかなかソソられるけれど、どうせたいしたことねえんだろうなあ・・・
意外や意外。いいほうに予想を裏切ってくれる。リフだけ聴いてるとENFORCERみたいだ。オールドスクールかつメロディアスなリフで聴き手の感情を揺さぶってくれる。思わずコブシを握りしめてヘドバンしたくなる。6枚もアルバムを出してるだけのことはある。ギターソロもいいねえ!
しかし気になる、というかもったいないのはヴォーカルかなあ。ウド・ダークシュナイダーみたいなダーティな声はべつにいいとしても、どの曲も同じように吐き捨てているだけ。歌えないなら歌えないなりに言葉の吐き捨てにもっとキャッチーさをもたせてほしい。歌える人に替えたら世界的バンドになりそうだけどなあ。
おススメ度・・・★★★☆