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NHK BSにて令和7年12月7日放送の
「新・BS日本のうた」

昨年「ふてほど」とかいうわけのわからない、まったく流行ってもいない口に出すのも恥ずかしい言葉を「大賞」に選んだ「新語・流行語大賞」。今年は首相の高市が自民党総裁選で勝ったときに吐いた「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が選ばれたそうですね。

まあいち企業が私的に選ぶ流行語大賞にどんな言葉が選ばれようとそれはその企業やスポンサーの勝手だからどうでもいいけれど、高市のこれが選ばれるってのは、1年間のあいだにいかに国民のあいだで楽しく盛り上がる話題や前向きな話題がなかったか、というのを象徴している気がする。それはほかならぬ高市の自民党が日本を斜陽に陥れたせいなんですけどね。そう考えるとほんとバカバカしい。

前にも書いたが「働いて働いて・・」なんてのは、そもそも議員になったときに言えや、という話。いままではそうじゃなかったのか?議員なんてのは任期というものがあって一生やる前提ではないのだから、4年なり6年なりのあいだは死に物狂いでやるのが当然、そのあいだは「ワークライフバランス」なんぞ関係なしでやれ、と言われても当然だと思うんだけど。「次は落選するかもしれない! 任期中に政策実現しなきゃ!働いて働いて働かなきゃ!」ってのがあるべき姿のはずなのに、自民党のやつらの場合は「とにかく次も当選しなきゃ!そのために任期中に一生けんめいカネつくらなきゃ!」というだけでまともな仕事はしないから、いつまでたってもなにも実現しない。そんな程度の仕事しかしてないから何十年も議員ができているんじゃないの。2期くらいやって「もう燃え尽きました」とか言ってやめる奴がたまにいたりするならまだわかりますけどね、そんな奴はまったくみたことがない。

それに、じぶんの会社の社長に就任した奴が「働いて働いて働きます!」とかいう抱負をのべたら、私が社員なら「当たり前だろ・・・」としか思わないし、バカなのかな、と不安になる。売国企業トヨタの悪徳経営者でもそんな程度の低いこと表には言わないでしょ。

さらに言うなら、高市はじめ自民党の奴らの「働きます」は、自民党のため、じぶんの政権の維持のために働く、ということであって、国民のしあわせのために働く、ということではない、ということはもう明白で、そこらへんは注意しなくてはならないでしょう。

「働きまくります!」とか言って「夜中にも仕事しました!」とかいちいちアピールする奴が、いち企業が勝手にやってるだけの「流行語大賞」の授賞式に愛想を振りまきにノコノコ出かけていくんですからね、すでに矛盾している。そんな暇あんのかよ。どこらへんが「働いて働いて」なのかわからない。そんなもん下の奴に行かせて自分はやることやるか、そういう時間があるならそれこそそこで休め、という話では。そんなところにわざわざ首相が出かける必要など1ミリもないはずなのに行ったのは、そこに出ていくことによって人気がとれると思ったから行ったわけでしょ。つまり自分の人気取りや政権の求心力維持のためならそれも仕事だと思っているわけだ。奴の「働く」はすべて自分と党とお友達のためである、というのがよくわかる。そんなことしてる間に金正恩に電話でもかけて「拉致被害者返せ!」とか言えよ。横田さんとかが高市のあのヘラヘラぶりをみてどう思うんだろう、と考えるとやりきれない。

 

で、今回の「新・BS日本のうた」は、青森県むつ市での公開収録。たいへん遅くなりましたが感想を。

出演は、

大月みやこ、新沼謙治、鳥羽一郎、丘みどり、松原のぶえ、あさみちゆき、はやぶさ、津吹みゆ、一条貫太。

豪華すぎるメンツで当然満足!

今回の曲目は以下のようになっていました。

 

「津軽恋女」・・・・新沼謙治

「霧の川」・・・・・丘みどり

「よせばいいのに」・・はやぶさ

「胸の振子」・・・・津吹みゆ

「終着駅は始発駅」・・鳥羽一郎

「恋あざみ」・・・・一条貫太

「鳳仙花」・・・・・松原のぶえ

「星の流れに」・・・あさみちゆき

「夜明けのうた」・・大月みやこ

「潮来笠」・・・・・新沼謙治

「夜桜の宿」・・・・津吹みゆ

「通天閣の空の下」・・松原のぶえ

「女の港」・・・・・・大月みやこ

「男の港」・・・・・・鳥羽一郎&丘みどり

「未練の波止場」・・・津吹みゆ

「哀愁波止場」・・・・松原のぶえ&大月みやこ

「男船」・・・・・・・井沢八郎

「北の三代目」・・・・はやぶさ

「海 その愛」・・・・新沼謙治

「鷗…カモメ」・・・・あさみちゆき

「海猫」・・・・・・丘みどり

「下北半島哀愁路」・・松原のぶえ

「下北漁港」・・・・鳥羽一郎

「白い海峡」・・・・大月みやこ

「ときめきはチャチャチャ~スナックはやぶさへようこそ~」・・はやぶさ

「それからの黄昏シネマ」・・あさみちゆき

「昭和のおとこ」・・・鳥羽一郎

 

今回は私にとっては豪華すぎるメンバーで、こういうメンツのときに観に行きたいなあ、といったかんじでした。しかし「近くに来る」「抽選で当たる」という偶然をクリアしたうえで、さらにその回のメンバーが最高、なんていうことも重なるなんてのはそうそうないですからねえ。近いとか遠いとかいうのはお金と時間があればなんとかできるけれど。

まずはあさみちゆき。10月に出た「それからの黄昏シネマ」。彼女の曲の中でも屈指の名曲「黄昏シネマ」の続編という位置づけ。

Amazon.co.jp それからの黄昏シネマ - あさみちゆき

「黄昏シネマ」はまさに年齢を重ねるほどに味わい深くなる、せつないことこの上ない曲でしたが、今作も歌としてはその路線を踏襲しつつ、さらに時間が経過した世界をえがいています。

 

「黄昏シネマ」では、学生を終えてから「十年ぶりに」ふるさとへ帰ってきたときの心情が歌われていたのに対し、今作は「家族のために生きながら じぶんの心はいつか置きざりに 私の長い人生の・・」というところからさらに年月を経ていることがうかがわれる。ケツの青いうちはこういう曲のよさはわからないんだなあ。

 

それから、はやぶさの新曲も素晴らしい。このふたりだからこそ輝く曲! 個性が発揮されまくっています!

 

切ないエンディングのMVもイイ感じ。これは続編にも期待したい!

 

大月みやこの衰えぬ凄みにもやはり圧倒されたし、松原のぶえの美声も変らないし、一条貫太と津吹みゆの歌声にもますます磨きがかかって、素晴らしい内容でした! この調子でお願いしたい!

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