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NHK BSにて令和6年3月31日放送の「新・BS日本のうた」

小林製薬の「紅麹」にからむ健康被害問題。たいへんな騒ぎになっていて、どうやら当分のあいだは混乱が続きそうですね。

今回問題になっているのは同社の「紅麹コレステヘルプ」という「機能性表示食品」。「機能性表示食品」は「特定保健用食品」と違って、国の審査を受けなくても「これこれこういうわけで健康への効能があります!」と届け出れば「カラダにいい」とうたって売りだせるという、じつに企業にとって都合のいいものになっている。

「いちいち国の審査を受けなきゃならねえんじゃ企業活動の障壁になるだろ。規制改革!規制緩和!これこそが成長戦略の一丁目一番地!」という号令をだして、その結果「機能性表示食品」を生まれた。その号令を出していたのがかの売国奴、故安倍元首相。日本が斜陽になった原因をつくった張本人のひとり。

そう言われてみると今回の件はなにか猛烈にきな臭いというか、いち企業の不祥事というだけで片づけられない、片づけてはいけない闇を感じる。昨今は「超」のつくくらいの大企業の不祥事が相次いでいるけれど、これは大企業や金持ちを優遇してじぶんたちの権力基盤を強化することだけを一生懸命やってきた自民党政治が招いた社会の歪みが表面化してきているということなのではという気がしてくる。

これからこういうのがどんどん出てくる予感。企業が信用をおとしてつぶれるだけならいいですけどね、消費者が死んでしまうような不祥事は許されない。

しかしまあ、小林製薬は明治時代の創業以来ず~っと創業家の人間が社長をやってる「ザ・同族企業」、まさに会社を私物としてやっていますからね、こんな不祥事が出たってのは必然なのかもしれない。同族経営にも(クビになる心配がないから大きな決断がしやすいとか)それなりのメリットはあると言われますが、それは企業にとっての話であって、社会にとっては害悪のほうが多い気がする。個人経営の零細ならともかくトヨタだのビッグモーターだの小林製薬だのの規模になっちゃったら社長職に就く人間は能力本位で選んだほうがいいんじゃないの。創業家が大半の株をもってればやっぱり創業家社長になってしまうんだろうけど、あえてそこで「創業者のオレのムスコより優秀なのが生え抜き社員にいるから、社長はそいつで」っていうふうにしないと、やはりいつか今回のような不祥事が起きてしまうんじゃないか。それができない経営者のなんと多いことか。本田宗一郎は偉大だったんだなあ。

北朝鮮のキム一族の世襲をみて、権力者の世襲には長い目で考えていいことはあまりないと思う人は多いと思うんですけど、それならなぜ企業だの国会議員だのの世襲に疑問を抱かないのだろう、と不思議で仕方がない。企業は基本株主のもので創業家が大株主なら「世襲」させるのも自由だから政治家とは異なるけれど、政治家の場合はその権力は政治家自身の持ち物ではありませんからね。

自民党の奴なんかは引退とかいう話になると「そろそろムスコに譲る」とか平気でぬかすけれど、いったい何様なんだというか、なにを勘違いしているんだろうとしか言いようがない。お前がやってる議員の仕事を次にだれにやらすか、それを決めるのは有権者なんだよ。「私は次の選挙に出ないがムスコが出るのでよろしくお願いします」ならわかるが、なんだよ「譲る」って。「譲る」「後継」などというセリフが出ること自体、自分の権力や立場は自分の私物だと思ってる証拠。有権者をなめている証拠。お前の権力は有権者がお前に与えたものであってお前のものではない。

 

それはともかく、今回の「新・BS日本のうた」は、山口県山口市での公開収録。

出演は、

細川たかし、坂本冬美、島津悦子、杜このみ、市川由紀乃、三山ひろし、山崎ていじ、こおり健太、入山アキ子、男石宜隆。

初登場の男石宜隆がカッコよかった!1曲だけなのが残念!

今回の曲目は以下のようになっていました。

 

「四季の歌」・・・・・坂本冬美&全員

「玄海ブルース」・・・三山ひろし

「女心の唄」・・・・・こおり健太

「浅草姉妹」・・・・・市川由紀乃&杜このみ

「川は流れる」・・・島津悦子

「二人でお酒を」・・入山アキ子

「命あたえて」・・・市川由紀乃

「やっぱ好きやねん」・・男石宜隆

「3年目の浮気」・・島津悦子&こおり健太&入山アキ子

「恋あざみ」・・・・山崎ていじ

「北の旅人」・・・・細川たかし

「北の漁場」・・・・細川たかし

「男の土俵」・・・・三山ひろし

「涙を抱いた渡り鳥」・・杜このみ

「紅とんぼ」・・・坂本冬美

「愛は勝つ」・・・三山ひろし

「グッド・バイ・マイ・ラブ」・・杜このみ

「わかって下さい」・・坂本冬美

「冬の旅」・・・・細川たかし

「葦風峠」・・・・杜このみ

「ほろ酔い満月」・・坂本冬美

「渡り鳥」・・・・三山ひろし

「二〇二〇 イヨマンテの夜」・・細川たかし

「ふたりで夢さがし」・・山崎ていじ

「ノクターン」・・・市川由紀乃

 

細川たかしの良くも悪くもウルサイ歌唱が健在でなにより。細川の「北の旅人」「北の漁場」は聞いた覚えがないけれど、どちらも思ったより似合わないなあ~と。なんでなんだろう。三山ひろしの「愛は勝つ」も、いつもと違ったポップな風味をきかせた歌唱でその巧みさはさすがだ、と思ったけれど、山内惠介あたりならともかく、三山なら「いやほかにもっとふさわしい曲があるだろ」と言いたくなる。

今回最も「さすがだ」と思わせてくれたのは坂本冬美かな。「紅とんぼ」「わかって下さい」という選曲が渋いのもさることながら、その湿り気たっぷりの歌唱のほんと魅力的。そろそろ自分の曲で大ヒットがまた出てほしい。

 

それからこの番組初登場だという男石宜隆。名前だけしか知らなくて歌声を聴いたのは今回が初めて。レーベルはテイチク? ラジオとかでもあまり流れない気がするが、私が聴いてる番組で流れないというだけかな。

今回はカバー1曲だけという扱いで残念でしたが、そのイケメンっぷりと甘い歌声はかなり魅力的。

↑目下の最新曲はこれかな? シングル曲はこういうドラマティック演歌が多いのかな。カッコいいじゃないか! 年齢がいくつなのか情報がみあたらないが、いわゆる演歌第七世代といわれる若手たちとは一線を画す色気を感じる歌唱。作曲は岡千秋先生か。

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↑ベストアルバムも出てるようなので今度買ってみようと思ってます!今度出るときは自分の曲で!

 

といったところで今回はこれくらいで。来週は再放送回なのでお休みします。

令和4年7月3日のNHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」

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