1981年に東映が製作して放映された特撮テレビドラマ「太陽戦隊サンバルカン」がYOU TUBEにて配信開始に。
前にも書きましたが私はこの戦隊シリーズ第1作の「秘密戦隊ゴレンジャー」をみたくらいで卒業しちゃった世代なので、4作目となる「サンバルカン」はまったく観たことがない。前々作と前作の「バトルフィーバーJ」と「電磁戦隊デンジマン」もこの配信で初めて観て、それがやたら面白かったもんだからこの「サンバルカン」も引き続き観ることにしました。
内容については知らないからこれからの楽しみにするとして、1話からすぐになんの説明も経緯もなくフツーに主人公たちが変身してなんの迷いもなく必殺技を炸裂させたりするスピード感は、子供向け番組といえども今ではありえないでしょうね。今は子供向け番組をオトナも観てネットで「矛盾してる」だの「伏線」がどうのこうのだの文句言う時代ですからねえ、「子供向け番組だからってテキトーなことすんな!」と言われちゃうでしょう。
しかし子供向けの特撮は子供が「カッコいい!」と思ってオモチャを親にねだったりしてくれればそれでいいのであり、細かい設定の整合性などは本来どうでもいいこと。私の親はオモチャをねだってもなかなか買ってくれない親でしたが、「勇者ライディーン」の「超合金」を一生懸命ねだってようやく買ってもらったのは今でも覚えている。そういう子供が多くなってくれれば番組としては成功なわけで、ストーリーがどうのこうのなどということをオトナ目線で論じるのはナンセンスというもの。
オトナ目線ではストーリーや設定が唐突で荒唐無稽だったとしても、当時の特撮はけっして「子どもだまし」ではなかったんだな、というのはよくわかる。敵キャラはみんな魅力的だし、なにしろ曲がカッコいい。今作は串田アキラが主題歌を歌唱。サンバルカンの曲は私はあんまり好きじゃないけど、この次の作品「宇宙刑事ギャバン」の主題歌は名曲中の名曲ですよね。
美女がいちいちセクシーな恰好でいっぱい出てくるのも、子どものときはなんとも思わなかったが今になって観るとポイントが高い。今なら「子ども向け番組でビキニとか着るな!」とかどうでもいいようなことで騒ぐ人がいるだろうから無理なんでしょうね。
いずれにしても楽しみ。サンバルカンのキメポーズはちょっと笑っちゃうけど、昭和の、子どもだったころの時代の空気に触れられる幸せな時間をくれてありがとう、とお礼を言いたい。しかもタダ。その意味ではいい時代になりましたね。当時は録画すら普通の家ではできなかったから、放映時間にテレビの前にいられなければそれで終わりだった。しかもテレビのチャンネル選択権は親にあったから、親が許可してくれなければそれでもうダメ。今はいつでも見たい時に見たいものがみられる。
津吹みゆ「なみだ紅」
福島県出身の演歌歌手、津吹みゆの14枚目のシングル。こないだ出たばかりの新曲!
Amazonで「メガアーティストフォト付き」を買ったけど、なんか痩せた?というかカオがシュッと細くなった感じ? そんなことはいいとして、曲のほうは・・・
作曲はいつもどおり師匠の四方章人先生。オーソドックスなメジャー演歌で、とくにビックリするところのある曲ではないんですが、津吹独特の、のびやかでありつつも湿り気をともなう美しい歌声によって、曲の魅力が爆上がりしている感じ。
個人的には曲としてはカップリングの「闇夜においで」に惹かれました。リズミカルでキャッチー、そしてこれも、津吹のやさしげで、聴き手にやすらぎを与えるような歌声がじつにいい味を出している。もうすでに唯一無二のものを確立しつつある。あとは大ヒット曲が1曲出れば・・・! 四方先生、お願いしますよ!
おススメ度・・・★★★★
MARTY FRIEDMAN「DRAGON'S KISS」
元MEGADETH、日本ではおなじみのヘヴィメタルギタリスト、MARTY FRIEDMANのソロ1作目。1988年。
CACOPHONYで彼と組んだジェイソン・ベッカーも参加して2曲でギターソロを弾いている。このアルバムが出たころはマーティもジェイソンも、当時イングヴェイ・マルムスティーンのフォロワーとして雨後のタケノコのようにシュラプネル・レコードから出てきた速弾きギタリストの一角、のような紹介のされ方をしてて、私もそのつもりで聴いた覚えが。そのタイプ好きでしたからね。
しかし当時の「イングヴェイのフォロワー」と言われていた人たち、たしかに「ただのイングヴェイのマネ」と思える人もいたのは事実だけれども、よくよく聴くと全然そんなことないっていう人もけっこういたなあ、と。デヴィッド・T・チャステインなんかは全然イングヴェイっぽくなかったし。そしてマーティ・フリードマンもそう。
聴きなおすと、イングヴェイよりもむしろウリ・ロートっぽいと感じさせられる泣きのギターの洪水。こんなスゴイ作品をソロ1作目にしてつくってたんだからほんとに偉大。↑に貼った「Namida」と、「Jewel」の美しさにはほんと心を奪われる。
1曲目はいかにもシュラプネルの作品、って感じ弾きまくり曲で、ヴィニー・ムーアの曲と言われたら正直「そうか」と思っちゃうけど、そこにもやっぱり「らしさ」あふれる泣きがちゃんと挿入されている。
近作はあまり聴いてないんですけど、やっぱりちゃんと聴いておかないと!と再認識!素晴らしい作品です。
おススメ度・・・★★★★
MASKIM「RITUAL」
USのブラックメタルバンド、MASKIMの2001年発表のライヴミニアルバム。
ジャケットにはコープスメイクを施して変顔してる4人のメンバーの写真が。相当にイカれたブラックメタルが聴けそう・・・
・・と思ったら、これがかなりマトモ(?)で、AMON AMARTHを彷彿とさせる、男の哀愁をただよわせるメロディックなリフが飛び出したり、デスメタル寄りのサウンド。ヴォーカルはまるっきりブラックメタルだけど。これはかなり私好み。
しかし惜しいのは、リズムがだいぶ不安定で、ズダダダダダ・・って突っ走られてもイマイチ爽快じゃないところ。まあライヴだからある程度は仕方がないのか。スタジオ録音盤はもっと安定してたりするのかな。スタジオ盤をみつけたらぜひ買ってチェックしたい、という気持ちにはなりました!
おススメ度・・・★★★☆