先週の記事で、YOU TUBEでSLAYERのライヴみてやっぱりスゲーと思ったことを書きました →今週聴いたもの:2024年8月15日~8月21日(WITCH MOUNTAIN、KING OF ASGARD、PRIMIGENIUM) 。
で、今週は2024年8月のドイツ「SUMMER BREEZE 2024」におけるSODOMの映像が上がってたので視聴。テレビもしくはパソコンの前に座って観るまとまった時間がなかなかとれずまだ途中だけど。
追記:↑あれえ~この記事作成時点では公開されていたのに、非公開になってる。期間限定だったの?
トム・エンジェルリッパーの元気なお姿を拝めて嬉しい。
しかし、この選曲で「City Of God」がまぎれているのを聴くと、メロディアスでヘヴィ・メタルとしては最高にカッコいい曲であることは認めるとしても、あまりにも「らしくない」という気はしますねえ。ハードコアパンク的な時期もあったり、長い歴史をもっているだけに時期によって作風は異なっていますが、個人的には「Outbreak Of Evil」や「Agent Orange」なんかの初期曲を聴いた時こそ「これこそがSODOM!」と快哉を叫ぶのです。
PAINFUL PRIDE「LOST MEMORIES」
スウェーデンのヘヴィメタルバンド、PAINFUL PRIDEの1st。2017年作。
80年代に活動していたもののデモ音源だけを残して終わった(?)らしいバンド。それが2017年になって当時の曲を録音して発表した1stアルバムだそう。そのへんの背景は知らないで買ったので、ジャケット絵の印象で勝手にスラッシュメタルを期待したのですが・・・
いい意味で裏切られた。80年代に書かれた曲らしいから当たり前だけど、80年代ヘヴィメタルの香りのただようメロディックなメタル。サウンドはそれなりに現代的になっているが、どちらかというと当時の北欧メタルよりもNWOBHMの風味が強く感じられる。よりヘヴィなPRAYING MANTISって感じ?
いいね。この適度にジメッとしたヴォーカルもいいし、こういうメタルがものすごく売れる世の中になってほしいと切に願うばかり。このあとの作品は出てないのか。
おススメ度・・・★★★★
SQUEALER「MADE FOR ETERNITY」
ドイツのパワーメタルバンド、SQUEALERの4作目。2000年作。
Amazon.co.jp Made For Eternity
同名異バンドがあちこちにいるが、こちらは80年代から活動していたバンド。同じ名前のバンドの作品を聴いたことがあるような気もするが覚えてない。いまはもうやってないらしい?
いずれにしても、SQUEALERという名前をみて私がまっさきに思い浮かべるのは、ジョージ・オーウェルの「動物農場」に登場する、動物政府の宣伝役の雄弁なブタ。じっさいの意味は「裏切者」とか「キイキイ鳴くもの」とかいうことらしいが、ともかくいいイメージはわかないしメタルバンドとしてはカッコ良くない気がする。欧米人はそんなことないんだろうか。
しかし、カッコ良くないバンド名とは裏腹に、音はそんなに悪くない。ガナリ気味に歌うヴォーカルやブ厚いコーラスがスピードに乗ってつっぱしっていく曲なんかはBLIND GUARDIANみたい。そこまではエピカルではないか。LEATHERWOLFみたいとも感じました。
途中でDEPECHE MODEの「PEOPLE ARE PEOPLE」のカバーが出てきてビックリ。パワーメタル風にアレンジされているわけでもないから違和感がすごい。最後にすればいいのに。
カバーはいらかったと思うけど、パワー・メタルとして高品質であることに間違いない。BLIND GUARDIAN同様リフはあまり面白くないかな。それは歌メロが中心のバンドなんだから当然としても、BLIND GUARDIANの場合はその歌メロが猛烈に素晴らしかったから歴史に残るバンドになったわけで、このバンドの場合はそこまでじゃない気もする。
おススメ度・・・★★★☆
CELEBRATUM「MIRRORED REVELATION」
ノルウェーのブラック・メタルバンド、CELEBRATUMの1st。2002年作。
Amazon.co.jp Mirrored Revelation
コープス・メイクを施した5人のメンバーの写真をみて、なかなか凶暴かつ陰鬱なブラックメタルが期待できそう・・・とCDをプレイ。
そうでもなかった。2002年という時代もあってか、90年代の北欧メロディック・デスの面影がちらつく、かなりまともに聴けるブラックメタルになっていました。ヴォーカルも何言ってるかちゃんと聞き取れるところもあって、イッちゃってるブラックメタルじゃないとエキサイトできねえぜ・・という真正マニアには物足りないことでしょう。メロディアスなところもちゃんとつくって、きかせどころを配置しようという意思もかんじられる。
しかしそれも中途半端というか、詰めが甘いというか、ここでもっと泣いてほしい!というところでそれが終わっていつもの「ダダダダダダ・・グォ~~」に戻ってしまうから消化不良に。次作以降が気になるといえばなるので、見つけたら聴いてみたい。
おススメ度・・・★★★