2025年の大阪万博、きくところでは「行きたい?」という質問に7割以上の人が「行きたくない」と答えたらしいですよ。
スゴイですね。残り3割の人全部が積極的に行きたいと思ってる人ではないだろうから、心から「楽しみ!」とか思ってる人はほとんどいないということでしょうね。
インターネットが普及し、自宅に居ながらにして外国のことや外人がやってることがわかるようになった現代において、わざわざ箱モノを建てて万博をやる意義なんかないだろ、というのも盛り上がらない原因のひとつでしょうが、最も大きいのは結局のところ、自分たちのカネや権力基盤のためだけに一生懸命旗を振ってる権力者たちの身勝手さ、詐欺体質にみんながウンザリしているから、ということなんじゃないか。
それに、1970年の大阪万博のときは日本が右肩上がりで国民みんなが「これから日本は国際的な地位をどんどん上げて一等国になる!我々ももっと豊かになる!」と思っていたけれど、いまは違いますからねえ。詐欺師同然の権力者たちのせいで日本はすっかり斜陽になり、円の価値はどんどん下がり、少子高齢化もとめられず経済のパイも縮小していく。国民が「万博?アホか。それどころじゃねえ」となるのも当然。
そのへんを権力者たちが理解していて、できるだけ国民に負担をかけずに質素にやろうとしているんならまだしも、税金を自分たちの自由につかえる金と勘違いした奴らがザバザバと無駄な金つかっているのを見せられれば、そりゃあ「行きたい」「楽しみ」などと思えるはずがない。
同じようにアホな権力者たちのせいで日本の黒歴史となった2020東京オリンピックのときは、アスリートが頑張ってくれればそれを大々的に報じて国民の気持ちを鼓舞してごまかすことができたけれど、万博にはそんな要素は一切ない。はたしてどんなことになるのか、そして権力者たちはこのうえさらにどんな恥の上塗りをするのか、ある意味楽しみ。もちろんいろんな国の文化にじかに触れようとすること自体は意味のあることだろうから万博自体は否定しないけれど、それをいまの日本が、そして日本のウソツキでカネまみれの権力者たちがやるってのはどう考えても無謀というか恥ずかしいというか。
THE STORMRIDER「CRISEIDA」
スペインのメロディック・パワーメタルバンド、THE STORMRIDERの1st。2003年作。
キーボードを含んだいわゆるメロスピっぽいサウンドを聴かせる。大仰ななかにむせび泣くギターが切り込んでくる序曲で「おお~?」と身を乗り出しちゃったけれども、続く曲で満を持して登場するヴォーカルがヘナチョコでズッコケることに。
音が薄っぺらいのはこれがデビュー作らしいし仕方がないとしても、う~ん歌はもうちょっと頑張ってほしい気が。そのかわりギターをはじめ楽器パートはかなり頑張ってる印象なんですが、それも曲がもっとカッコよくて練られていればもっと輝いただろうな、という感じで、いろいろ惜しい。10分なんて長い曲もあるけど、ヴォーカルのせいもあるのか全体的に平板で、印象に残るところがなかった。
おススメ度・・・★★★
HER WHISPER「THE GREAT UNIFER」
スウェーデンのメロディック・デスメタルバンド、HER WHISPERの2作目。2008年作。
Amazon.co.jp The Great Unifier
序曲に続く2曲目のイントロのモダン・メロデスっぽいリフを聴いて、ここからグォォ~っていうデス声が入ってくるいつものパターンか・・と思ったら裏切られた。元CANDLEMASSのメサイア・マコーリンに元IRON MAIDENのブレイズ・ベイリーの風味を混ぜたような、ネッチョリとした味のヴォーカルが雄々しい歌メロを聴かせてくれる。デスメタルっぽいのはギターのトーンとリフだけ。ぶ厚いシンセが雰囲気を盛り上げるシンフォニックなメタル。
ネッチョリヴォーカルは好きなタイプだけれど、メサイア・マコーリンほどにエモーショナルなわけではないかな。歌メロが思ったより平板だからそう感じるのかもしれない。ギターはカッコいいフレーズやリフを繰り出しまくってくれるから、そこへ胸に突き刺さるようなキャッチーな歌メロが切り込んできてくれれば・・・と期待しながら聴いたものの残念ながらそうならなかった。安易にデス声に逃げないところは好感をもったんだけど。
おススメ度・・・★★★☆
GOREBAG「TETHERED TO THE WICKED DOMAIN」
フィンランドのブルータル・デスメタルバンド、GOREBAGの1st。2021年作。
Amazon.co.jp Tethered To The Wicked Domain
ドッロドロなブルータル・デスを期待させるジャケ絵とバンドロゴに誘われ購入。しかも出身がメタル大国フィンランド。裏切られることはないでしょ・・・
・・・と勝手に期待して聴いたら、思ったとおりではなくてちょっとガッカリ。スラミングデス風味のブルータル・デス。それでもカッコよければいいけれど、全部同じ曲にしか聴こえねえんだなあ。いつも言うけどこのテのバンドの人たちはよく曲が覚えられるもんだと感心する。メタル大国フィンランドといえどもたまにこういうつまらないのがあるのは仕方がないのか。いや層が厚いからこそピンキリの幅が大きくもなるのか。
おススメ度・・・★☆