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今週聴いたもの:2020年6月11日~6月17日

河井前法相とその妻の河井案里議員が公選法違反の疑いで逮捕。

ようやく逮捕かよ。それは当然だけど、こんなのどうせ自民党が党ぐるみでやってることに決まってるんだから、そっちのほうにも切り込んでほしいものです。

その自民党の幹事長は、彼らが離党届を(そんなこと国民にとってはどうでもいいんだけど、国会議員はそっちばっかり真っ先にやりますね)出したことに関して、「他の自民党所属の国会議員は他山の石として、選挙でご支援いただいた国民の皆さんの期待、ご恩を忘れず懸命に頑張っていただきたい」と発言したらしいですよ。

自民党の重鎮と言われる人たちはみんななぜか日本語が使えないらしい。お年だから仕方がないのかな。こんな人たちが権力の座にいること自体がみぞうゆうの危機と言えると思うんですけど、自分の党の人間が問題を起こしているのに、「他山の石」って・・・。河井夫妻は「よその山から出た粗悪な石」じゃないでしょ。自分の山から出たクズ石じゃないか。「幹事長として私の不徳といたすところ」くらい言えないのかな。

離党したんだからもう関係ないんだよ!ということか。民間企業ならそんなタワゴトは通用しないわけで、国民はこれを河井夫妻の個人的な犯罪と思ってはいけないでしょう。だいたい買収資金だって党から出たカネなんでしょ?だったら検察は自民党本部も捜索したらどうなのか。

「女優シリーズ」(テイチクレコード)

これはこういうものがあったこと自体知らなかったのですが、テイチクレコードから出た企画ものシリーズ。15枚くらい出ていたらしいなかの数枚、偶然手に入ったので聴いてみました。

岩下志麻や星由里子、浜木綿子といった大女優がドラマ仕立てのナレーションを担当、そのナレーションの間に名曲が挿入されます。

歌唱を担当するのは八代亜紀、増位山太志郎、石原裕次郎、川中美幸ら。凄いメンバー。

大女優のナレーションはさすがと言えばさすがでしたが、みんなが大女優なだけに(高いレベルで)誰のナレーションもそんなに大差ない。

ブッ飛んだのは歌唱のほうで、とくに八代亜紀の歌唱はすさまじくドラマティックでエモーショナル。「みちのくひとり旅」とか「夢追い酒」「津軽海峡・冬景色」なんかの八代バージョンはマジでカッコよすぎる。悶絶するレベル。さすがだ・・・。

こういうのを聴けば、私が先週岩佐美咲の歌唱を「青臭い」と言った理由がわかると思うんですよね。「ただのカラオケ」で終わらない、「この人がこれを歌うとこうなるのか!」という驚きと感動が味わえる歌唱。これこそ本物の歌手の凄みというものでしょうね。

増位山の渋さ色っぽさも凄いし、このシリーズはぜひともコンプリートしたいところですが、中古市場にはあまり出回ってないみたい。再発しろ!

ていうか八代亜紀のこのカバー群の音源はほかで手に入るのかな。そのへんもこれから調べてみよう。

オススメ度・・・★★★★☆

NIGHTMARE「INSURRECTION」

フランスのパワー・メタルバンド、NIGHTMAREの2009年作。

Amazon.co.jp Insurrection

けっこうなベテランバンドですが私は名前しか知らなかった。同名のバンドもいるので紛らわしい。

フランスかあ~。あまり期待できねえな・・・と思って聴いてみたら、これが予想に反して高品質でうれしいビックリ。

スラッシュメタル風味をおりまぜた正統派パワーメタル。PRIMAL FEARとかVICIOUS RUMORSとかもしくはNEVERMOREっぽくもあるか。

ザックザクのヘヴィなリフのうえでヴォーカルは力強く哀愁のメロディを歌い上げてくれるし、これは素晴らしいアルバム。こういうふうにたま~にいい作品に不意に出会ったりするから、中古CDをテキトーに買いあさるのはやめられないんですな。

ほかにもアルバムはたくさん出てるようなのでこれから買い集めてみよう。知らなくて損した。

オススメ度・・・★★★★

BLACK KIRIN「金陵祭  NANKING MASSACRE」

中国のフォーク・ブラック・メタルバンド、BLACK KIRINのアルバム。

Amazon.co.jp 金陵祭 = Nanking Massacre

タイトルからして「南京大虐殺」をコンセプトにしたアルバムのようです。

歴史的に捏造である可能性が高い「南京大虐殺」を取り上げることは、まあ彼らはそれが事実だと教育されるんだから仕方がないとしても、曲はつまらねえなあ。

ちょくちょく顔を出す民族的な哀愁のメロディにのせてデス声が吠えるサウンドは、一瞬だけ聴けばなかなかいい雰囲気だけど、延々とそればっかりでは眠くなってしまう。

こういう、「どうだ?高尚だろ?ほかとは一味違うだろ?」っていう意識がスケスケの気取ったメタルが大嫌いな私としては、CDをたたき割りたくなるサウンド。

 

中国のメタルは全然知らないのでなんとも言えませんが、こんな程度なら日本の学生バンドにもいっぱいいるでしょ。中国というある意味閉鎖的環境でつくられた作品としてはハイクオリティなのかもしれませんが、それを抜きにして聴けば、そこらのデスメタルバンドの十把一絡げのなかのひとつ・・っていうだけ。耽美デスメタルが好きな人はひょっとして気に入るかもしれないので、中古で安かったら買ってみるのもいいかも。

オススメ度・・★★

 

 

といったところで今回はこれくらいで。

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