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HUMAN FACTOR「BEHIND THE DARK」:今日聴いたもの

プロ野球読売ジャイアンツの終身名誉監督、「ミスタージャイアンツ」「ミスタープロ野球」とも呼ばれた、長嶋茂雄さんがお亡くなりに。心よりお悔やみ申し上げます。

脳梗塞で倒れられたあと一生懸命リハビリしてる姿や、車いすでイベントなどに登場してまだまだ野球というスポーツに関わっていくんだという姿勢で頑張っておられる姿をみて、さすが国民的スーパースター・・・と感嘆していました。お疲れ様でしたとしか言葉がありません。

長嶋さんが現役引退したとき私はまだ幼稚園だったので、選手としてはどちらかというと王さんのほうが印象に残っていますが、オトナになってからそのスポーツ選手としての信念などを知るにつれ、ほんとすごい人だなあという認識をもつようになりました。三振するにしてもどう三振すればカッコよく見えるかを意識してヘルメットとばしたとか、なんでもないただのゴロをいかにも難しそうに捕ったとか、カメラがどこから撮ってるか常に意識してて怒ったりしてるところは見せないとか、野球選手もしくは監督としてどうなのかはともかくとしてそのプロ意識の凄さに圧倒された。

こういう意識をもっているプロスポーツ選手は、とくに最近は全然いない気がしますね。引き合いに出すと悪いけど、ちょっと負けるとお客の前でキレてラケットぶち壊すテニス選手とか、数多の不祥事をおこしたすえにこんど相撲協会をやめるらしい某大横綱を思い起こしてみると、プロスポーツ選手は「勝てばいい」というものではないというのがわかるはず。大横綱は「勝つことが横綱(つまり王者、トップにいるもの)の責任、品格」、つまり勝てばいいんだよ勝てば、と公言していたが、長嶋さんはもっと高いレベルでプロというものをとらえていた、ということでしょう。大横綱はかずかずの記録を打ち立てたけれど、ファンの記憶に残っているのは見苦しい相撲っぷりや土俵下から判定に不満でダダをこねたりした不祥事などだけ。対して長嶋さんは数字上の記録はもっと上がいっぱいいたけどそのプレイのカッコよさは語り草になり記憶され続けている。まあ短期的な勝ち負けでギャアギャア騒ぐ人ばっかりになったから大横綱もゆがんでしまったわけで、ファンのほうもただ強い人や成績のスゴイことばかりをもてはやすのではなく、真のプロ意識をもってる人をちゃんと評価したいものです。

HUMAN FACTOR「BEHIND THE DARK」

チリのパワーメタルバンド、HUMAN FACTORの2作目。2006年作。

 

HUMAN FACTORという言葉をみればメタルファンならやはりあのMETAL CHURCHの名作「THE HUMAN FACTOR」を想起するところでしょう。このバンド名で正統派パワーメタルじゃなかったら怒るよ・・・

 

おお~。期待した以上に素晴らしい正統派パワーメタルでした! まさにMETAL CHURCHやVICIOUS RUMORSあたりのスタイルを踏襲するメロディアスで硬派でパワフルなメタル! 上には私がいちばん気に入った曲を貼りましたが、もっと速くてアグレッシヴな曲もたくさん。自己主張しまくるベースもじつにカッコイイ。

欧州のバンドのような湿り気は少ないところが個人的にはちょっとだけ残念ですが、カラッと明るいわけでもないし、これはこれで個性だし、とにかく高品質。こういうバンドが滅ぶようではメタルも終わり・・・と思ったら、このあとは作品が出てない? もう活動してないのかな。だとしたらものすごく惜しい。1stアルバムも聴かなくては!

おススメ度・・・★★★★

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