大相撲の新横綱豊昇龍が平幕千代翔馬の変化をくらって金星配給。それ自体はべつにどうでもいいけど、負けた豊昇龍の談話は報道によれば、
「横綱に変化するんだ。びっくりだね。その変化を食った俺が悪いんだけど」
ということだったらしい。
じっさいにしゃべっているところを見てないからはっきり言えないけれど、これはあまりに見当違いというしかないのでは。どうやら「横綱が相手なんだから真っ向から挑んでこいや」ということらしい? いやいやいや、圧倒的格上である横綱が相手なんだから、変化でも張り手なんでもやって死に物狂いで勝とうとするのが正解、っていうかあるべき姿だろ。なに言っちゃってんの? これが逆に横綱が平幕相手に変化したんならたしかに「(情けなくて)びっくりだよ」という話になるが今回はそうではない。ちょっと認識がおかしいんじゃないか。
ひょっとして力士はみんなそう思ってるの? あの最悪ブラック横綱白鵬はエルボーだの猫だましだの好き放題やりまくっていたけど、あれは横綱だから許されること、という認識でいるのか。いやいやどう考えてもそれは逆。格下こそが「格下なんだから仕方がない」とそれを許されるべきだ。
横綱は相手がなにをやってこようがどっしりと受け止めるのがあるべき姿なはず(じゃないの?)で、相手の変化に「横綱相手に変化?」とか言ってる時点で「こいつもゆくゆくは白鵬みたいな勘違い野郎になるんだろうな」と容易に想像できる。それにその意味では豊昇龍が言ってた「相手の嫌がることをするのが俺の相撲」ってのも、横綱としてはあるまじき考え方と言える。なんでも好きなことやってこいや、俺はお前がなにしてこようが全部ふっとばしてやる」ってのが横綱ってもんじゃないのかな?
DRAUPNIR「BLACK AND VICIOUS」
フランスのブラック・メタルバンド、DRAUPNIRの2006年1作目。
ジャケをみて日本のヴィジュアル系的なゴシック寄りのブラックメタルを予想。でもメンバーは思いっきりコープスメイクしてカッコつけてるし、ひょっとすると凶暴なブラックメタルだったりするのかな・・・
シンフォニックな味付けの、ドラマ性を重視したブラックメタルでした。多用されるトレモロリフはときに哀愁を帯びつつ疾走する。なかなかいい雰囲気じゃないか・・・
と悪印象はないんですけど、ヴォーカルがなあ~。ギャアギャアわめいていればそれでクールだろ?っていう思い込みは捨ててほしいものです。ウルサイだけでまったくクールじゃないし、なにかを聴かせようとか聴き手に訴えかけようとかいうものは1ミリも感じない。ほんとただわめいているだけ。全部アドリブで入れたんじゃないのか? バックの演奏が聴かせるフレーズを奏でて期待するとヴォーカルがテキトーにわめいて全部台無しにする。1円なら買ってもいいのかな、という作品。
おススメ度・・・★★