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令和5年9月17日のNHK BSプレミアム「新・BS日本のうた」

先日このブログでも触れた、ジャニー喜多川の性犯罪の問題。企業や自治体が「ジャニーズ所属タレントは広告に起用しない」「いやうちは起用する」などと揺れ動きはじめて、それに対して「いやタレント自身は悪くない」とか「ずっと前から知ってたくせに急にコンプラコンプラ言い始めやがって白々しい」とかいう声も著名人や一般消費者からあがっているようです。

企業はむずかしい対応を迫られていますが、なんで誰も「広告代理店」を批判しないのだろう。奴らも当然、ジャニーが変態で性犯罪者だったことは知ってたでしょ。企業がタレントを広告に起用するとき、順番的に「企業がタレントを指名→広告代理店が手配」なのか、それとも「企業が代理店に広告作成を依頼→代理店がタレントを選定」なのか知らないのでなんとも言えないけど、どっちにしろ代理店はジャニーズの実態を知りつつジャニタレをつかって広告をつくっていたわけでしょ。「ジャニーズっていう人気抜群のタレントがいっぱいいる事務所がありますが・・・あそこはヤバいんですよ。それでも使います?」とか企業に伝えていたわけでもないでしょう。

メディアは「ジャニーズに忖度してました!すみませんでした!」と言いながら、広告代理店に忖度しまくるところは変えようとしないんだな。東京五輪の汚職問題もほんとにひっそり~と小さく報道して終わりでしたもんね。

私は「タレントは無罪」ってのは「それは人によるだろ。新社長みたいな長年いたタレントは当然それを知ってたはずで、後輩が泣いてても「うちはそういうところ」と傍観、放置し、それをヨシとしていたならそれはもう罪がないどころじゃない、もはや共犯」と思うし、ジャニーズ所属タレントがスポンサーから切られるのはやむをえないだろう、と思ってますが、この件が持ち上がってから突然「わが社は人権を軽視する企業とは取引しません!」とかドヤり始める企業をみるとなんか嫌悪感をおぼえるのはたしか。

自社の「人権尊重に関する基本方針」に反する、とかでジャニタレを今後使わないと発表した日産自動車なんかは、過去には団体交渉にも応じずに派遣労働者や期間工をまるでいらないモノを廃棄するかのごとく切りまくっただろ。あれは「人権尊重に関する基本方針」に合致しているのか? 不安定な立場において安くこき使っておきながら邪魔になったら捨てる。それが人権を尊重する企業のやり方か?

まあそれは日産にかぎったことではない話でしょうけど、いずれにしろ、この件によって日本の企業や国民の「人権意識」が高まり、日本が「人権後進国」から抜け出せるというようなことにはたぶんならないでしょう。衆議院議長がその立場を利用して女性記者にセクハラしても騒がない、「生活保護受給者にはフルスペックの人権など与えられない」という信じがたい妄言をぬかす議員を責めない、タバコの害を訴える一般市民に「いいかげんにしろ」と暴言をあびせる議員がいるようなヤニまみれ政党に投票してしまう、テレビ局の記者に強姦されたと訴える女性ジャーナリストには誹謗中傷が殺到する、拷問によって自白を強要され証拠を捏造され冤罪で死刑にされそうになった人がいても無関心、国民が隣国に拉致されその家族が救出をもとめてもまったく動こうとしない人権感覚ゼロの首相を責めない、チベットでも本土でも凄い人権侵害をしまくっている中国政府のプロパガンダ五輪に協力して大金を提供したトヨタやパナソニックなどの大企業を責めない、そこらじゅう監視カメラだらけで盗撮されても「治安維持のためには仕方がない」と認めてしまう・・これが日本人の「人権感覚」。

我々国民にちゃんとした「人権感覚」があったなら自民党などとっくに消滅しているはずだし、トヨタだのも企業として存続してないはずだし、拉致被害者も全員帰ってきていたかもしれないし、袴田さんもとっくに無罪になっていたかもしれないのに。

今回の件でやたらと「人権」という言葉がつかわれるようになって、このへんでメディアや政治家はそれを国民にそれについてきちんと啓蒙するべき・・・と思うんですけど、メディアや政治家じたいが人権感覚ゼロですからねえ。やはり我々国民が自分で勉強し、人権感覚ゼロの政治家は選挙で落とし、まともな人たちに政権を担ってもらうしかない。まともな政治家がまともな人権意識をもって国民を啓蒙してくれれば、もう少しマシな国に変われるかも・・・いまさら手遅れか。

 

それはともかく、今回の「新・BS日本のうた」は、兵庫県姫路市での公開収録。

出演は、

前川清、山本譲二、クミコ、永井みゆき、坂本冬美、森山愛子、三山ひろし、天野涼、中西りえ、青山新。

前川清&山本譲二が元気で嬉しい!

今回の曲目は以下のようになっていました。

 

「柔」・・・・・・坂本冬美

「かえり船」・・・三山ひろし

「時代おくれ」・・前川清

「大阪すずめ」・・永井みゆき

「乙女座 宮」・・森山愛子

「星娘」・・・・・青山新

「白鷺三味線」・・天野涼

「男と女のお話」・・中西りえ

「メランコリー」・・クミコ

「花も嵐も」・・・山本譲二

「津屋川みれん」・・永井みゆき

「逢いたくて逢いたくて」・・三山ひろし

「君恋し」・・・・前川清

「夜の銀狐」・・・三山ひろし

「男の背中」・・・山本譲二

「また君に恋してる」・・青山新

「誰よりも君を愛す」・・坂本&青山&前川&山本&三山

「九月の雨」・・・森山愛子

「誰もいない海」・・・クミコ

「風立ちぬ」・・・永井みゆき&中西りえ

「待っている女」・・三山&天野&青山&永井&中西&森山

「愛傷歌」・・・・中西りえ

「愛は傷つきやすく」・・・森山&三山

「夜桜お七」・・・坂本冬美

「そして、神戸」・・前川清

「時は過ぎてゆく IL EST TROP TARD」・・クミコ

「みちのく忘れ雪」・・・山本譲二

 

仲良しの前川清と山本譲二、超ベテランふたりが出演。ふたりとも70歳越えながらまだまだそんなことを感じさせないパフォーマンスをみせてくれていてよかった。いやもちろん若い時と同じというわけにはいってないのは明らかではあるけれど、年齢を重ねたことによってアップデートされている部分ってのがちゃんとあるから、「早く引退したら?」と言いたくなるようなことはない。先日の大月みやこといい、そのあたりが超一流とそれ以外の差ということになるんでしょう。

その山本譲二の新曲「みちのく忘れ雪」をまだ発売前(9月20日発売)なのにも関わらず聴けてよかった。

Amazon.co.jp みちのく忘れ雪

作曲は弦哲也先生か。これはだいぶ久しぶり?「ふたりでよかった」以来かな? 山本譲二&弦哲也の組み合わせといえば「花も嵐も」っていう超絶名曲がありますからねえ、毎度毎度期待しちゃう!

 

こりゃあカッコいいじゃないの~! 曲名はあの超絶ヒット曲を意識したのかどうか知りませんが、そこも含めてキャッチーなフックがあってカラオケでも人気になりそう。これを73歳が歌ってるとは知らなければ誰もそうは思わないでしょう。一時は歌を聴いててもだいぶ調子悪そうで大丈夫なのかと感じたときもありましたが、今回は全然そんなことなかった。

大御所クラスがこんなカッコいい曲をやっちゃってたら演歌界はなかなか世代交代がすすまないなあ~。まあそれはそれで、ファンとしてはカッコいい曲、カッコいい歌唱が聴ければそれでいいんだから、今後も頑張っていただきたい!

 

といったところで今回はこのへんで。来週は石原詢子がいるのか。「五島椿」が聴きたいな。

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