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オジー・オズボーンが死去

ヘヴィメタルの始祖的な存在として名高いBLACK SABBATHでの活躍や、その後のソロ活動などで世界的に知られるヴォーカリスト、オジー・オズボーンが死去。心よりお悔やみ申し上げます。

AMASS オジー・オズボーン死去

BLACK SABBATHの最後、同時に彼自身の最後のライヴをこないだやったばっかりなのに。76歳という年齢、パーキンソン病など病も抱えていたとあって、そういう日も遠からず来るのは仕方がない、と思ってはいましたが、じっさいに訃報にふれるとほんとうに残念。

ここで思い出に残っているオジー・オズボーンの作品についてふれ、追悼としましょう。

はじめて聴いたのは「Mr.Crowley」だった

と、追悼記事をつくりはじめましたが、前にも書いたように、じつは私はオジーの歌声はそんなに好きじゃない。

聴けば一発でそれとわかる個性は唯一無二だし、もはや存在自体が生けるレジェンドだったわけで、その点に関してはスゴイし尊敬もしているけれど、あの始終酔っぱらってるような平板な歌唱は、嫌いではないけどどうも「好き」とはならなかったのです。私にはBLACK SABBATHといえばトニー・アイオミだろ、となるし、SABBATHでいちばん好きなアルバムは「HEAVEN AND HELL」だし。

 

しかしオジーの歌う曲やアルバムで大好きな作品はたくさんある。

遠い記憶をさかのぼって、私がオジーの歌声にふれた最初の作品はなんだっただろう・・・と考えてみますと、これはすぐにはっきりと思い出せる。1984年くらい、まだ中学生だった私は、BON JOVIで「洋楽」にふれ、IRON MAIDENやJUDAS PRIESTを聴いてメタルというものを知り、「カッコイイ音楽をもっとたくさん聴きたい!」とお小遣いをにぎりしめて近所の貸レコード店に通っていました。

なにも知らない私は「ヘヴィ・メタル」という分類、もしくはそういう言葉の書いてあるレコードを、お小遣いがつづくかぎり借りまくっていました。そんななかぶち当たったのは、

 

「THE OTHER SIDE OF OZZY OSBOURNE」と銘打たれた、ボーナスシングルやミニアルバムだのだけに入っていた曲やライヴテイクなどを集めた作品。日本のみの企画盤。収録された音源はのちにベスト盤等にバラバラにCD化したようですが、このレコード自体はCD化はされてないようですね。写真は私が(大人になってからすごく高い値段で買った)所有するLPレコードを引っ張り出して撮影。

そのときはオジーのこともBLACK SABBATHのこともまったく知らず、ジャケットに映っているオジーのコワいカオをみて「過激なメタルが聴けそう」という動機でレコードを借りたのを覚えています。

いやしかしこれが凄い内容でした。A面はランディ・ローズ時代の音源、B面はジェイク・E・リーのときのもので構成されているんですが、ガキの私は1曲目の「Mr.Crowley」にとてつもない衝撃を受けた。そのテイクはライヴアルバム「SPEAK OF THE DEVIL」(1982年)のボーナスEPに収録されていたものらしかったのですが、なにしろランディ・ローズのギターソロが異常にカッコよかった。

 

↑YOU TUBEにはそのテイクは見当たらなかったので代わりにこちらを。トミー・アルドリッジのすさまじくアグレッシヴなドラムにも仰天して、こんなカッコいい音楽がこの世にあるのか...っていうくらいの衝撃でした。

正直このときはオジーのヴォーカルは耳に入らなかったくらい、とにかくギターソロにシビレて何百回も聴きまくりました。ポップな「You, Looking At Me Looking At You」もギターソロが好きで好きでたまらなかった。

この企画盤によって、ガキの私には「オジー・オズボーン」という名前は「カッコいいギターソロを弾く人がいるバンド(のヴォーカル)」という刷り込みが行われ、オジーの作品を聴くときはまずギターにばかり注意が行くようになったのです。

たくさんの名曲・名演をありがとう!

すっかりシビレた私は続いてあの名盤「BLIZZARD OF OZZ」を貸レコード店で入手。

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これはもう問答無用の名作ですな。もはや「黙って聴け」としか言うことがない作品。先述のように「Mr.Crowley」のライヴテイクを先に聴いていた私には、スタジオテイクはちょっと物足りなかったのですが、「Crazy Train」や「Steal Away(The Night)」が好きで好きで、のちにギターを手に入れたときはとにかく弾けるようになりたくてめちゃめちゃ練習した思い出が。

 

ちなみにオジー在籍時のBLACK SABBATHの作品もどれも好きですが、それはオジーが好きなんじゃなくてトニー・アイオミのリフが好きっていう感じでふれていました。追悼記事でこんなこと言うのもなんですけど。

私がBLACK SABBATHの曲にはじめて触れたのは高校生になってからで、プロレスでザ・ロード・ウォリアーズが来日して、そのテーマ曲「Iron Man」を聴いたのがそれだったと記憶。

 

私はザ・ロード・ウォリアーズよりもこっちのほうが印象が強くて、「この曲だれ?」というところからそれがBLACK SABBATHの「Iron Man」であるということを知るまでけっこう時間がかかり(当時はネットとか普及してなかったから!)ましたが、突き止めてからすぐにまたまた貸レコード店でこれを入手!

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「Paranoid」といい、「War Pigs」といい、ここでもやっぱり私はオジーの歌よりもトニー・アイオミのリフに魅せられた。

 

しかし、初期のSABBATHのドヨ~ンとしたこのサウンドに、ロニー・ジェイムズ・ディオの歌唱とオジーの歌唱、どっちが合うかと言われれば、それはやっぱり圧倒的にオジー、ということになる、ていうかもうオジーの歌唱しか考えられないわけで、私の好みはともかくとして、その唯一無二の個性はやはり偉大なものだったんですね。

このほかにもここで言及したい曲はたくさんありますがこのへんにして、多くの名曲・名演を残してくれたオジー・オズボーンに感謝をささげ追悼記事を終わります。またの機会にオジーの名演について書いてみましょう。

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